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作品名:斎藤マリー ストーリー 作者:なおちー

最終回   ※斉藤マリエ
※斉藤マリエ

太盛先輩は突然発狂したのか大声を上げたり、男泣きを始めたりと
落ち着きませんでした。私はウズベキスタンのソ連人の人に
ナツキ会長を呼ぶよう頼んだけど、まずナージャに連絡しないとダメだと言われた。

会長に用のある時は、ワンクッション置いて副官のナージャへ。
これが生徒会の規則らしい。なるほど。ナツキ会長は忙しいものね。
いちいち、ささいな報告をされていたら仕事にならないってことか。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

また、太盛先輩が吠えた。
この人は一日に何回吠えたら気が済むんだろう。
しかもベッドから半身を起こした状態で、終始白目をむいた状態だから、
笑いを取るための体を張った芸なのかとさえ思ってしまう。

私は報告しようにも携帯を寝室に忘れてきちゃった。
ウズベキスタン人は携帯を持っているようだけど、
もったいぶっていて掛けてくれない。

「Погоди-погоди. Я бы лучше не」

露語で言われても理解できない。この人早口なんだもん。

「れんらく、だめ。アナタ、つかーまる」

私が捕まる? ……まさかとは思うけど。

「あっち…みろ、ウエ」

あっ、監視カメラ、盗聴器のことね。
なんとなく話の流れが分かった。

私と太盛は脱走のことを口にしてしまった。
つまり地下室行きが確定したようなもの。捕まればね。

今生徒会は、北関東ソビエトが壊滅したことで
日本国政府からマークされている。アベ政権は軍国化を
公言するようになったから、国内にいる全てのアカ(共産主義者のこと)は
抹殺の対象となってしまった。

今年末だったと思うけど、
新年を迎える前にこの学園ごと破壊されるんだろうね。

7号室で大脱走が起きるの時間の問題か。
さすがの生徒会でも人数不足で戦闘は素人なわけだし、
自衛隊には絶対に勝てないでしょ。
中央委員の人たちとかどうするつもりなんだろうね。

「ごきげんよう。斎藤さん。ちょっとお邪魔しに来たわ」

私がもっとも憎む相手の一人。
橘エリカが保健室の扉の前に立っていた。

「そろそろこの学園(小説)もオワコンになるようね。
 ナツキ君たち本部の人たちは未曽有の大混乱に追い散っているわ。
 そこで私は大好きな太盛君を連れてここから脱出しようと思っているの」

「すみません。先輩の日本語はロシア訛りがひどいので
 ほとんど聞き取れませんでした」

「じゃあ、こうすれば聞き取れるかしら?」

斜めかけしていたアサルトライフルを構えるエリカ。
銃床をしっかりと肩のあたりに当ててる。構え方が本格的だ。

「太盛君を大人しく渡してくれる?」

セーフティを外して私の顔を照準した。
殺意と恨みの込もった瞳。私をそんなにも殺したいのね。

パンと銃の放つ音がした。
私は目をつぶって運命を受け入れたが、
なんと打たれたのはウズベキ人の彼だった。

何てむごい光景なの。
心臓を撃ち抜かれて即死している。

「次はあんたを狙うわ」

私は死ぬのが怖かった。自分の命より大切なものはないと思っている。
だから太盛先輩を大人しく引き渡すことにしたけど、
どうやら太盛先輩がトランス状態なのは
エリカも知らなかったみたいで、激しく動揺していた。

「ちょっと。太盛君はどうしちゃったのよ?」
「胸ぐらつかむのやめてくださる?」
「どうしたのって聞いてるのよ。薬でも飲ませたの?」
「私が訊きたいくらいだよ」

私達は激しく罵り合ってしまった。
どちらともなく、互いのせいにしようとして、
支離滅裂なことを言っていたと思う。

口喧嘩ってあとで思い出すと、
本当にどうでもいいことばかりなんだよね。

「ううううむ」

太盛先輩はカバのようにうねり、支えていたエリカの腕から
力なく落ちてしまった。ドシンと太盛先輩の体が床へと転がる。
結構な音がしたけど、怪我してないかな?

「ん? もう朝になったのか?」

先輩は黒目に戻った。相変わらず寝ぼけてそうだけど、
トランス状態からは復活したみたい。

「太盛君。大丈夫!?」

「エリカか。ああ、頭ははっきりしているよ。
 寝起きの気分は最悪だけどな」

エリカは今すぐ脱出するように太盛先輩を誘ったけど、
あっさりと断られてしまった。

「脱走のことは考えない方がいいぞ。
 今の日本はたぶんどこへ逃げてもパニックになってると思う」

「ここにいたら自衛隊に攻撃されるかもしれないのよ?
 せめて家に帰りましょうよ。できれば私に家に」

「エリカ。気持ちはうれしいんだけどな…」

太盛先輩はエリカを拒否し続けた。
それなのにエリカはしつこく食い下がって、
最後は涙まで流していた。
どんだけ必死なの。この売れ残りのババアは。

どうせあんたは一生相手にされないんだよ。
てゆーか風邪ひいて倒れてたんじゃなかったの。
ずっと倒れていればよかったのに。

「君たち。そこにいたのか」

誰? 急に男の人の声が聞こえて来たと思ったら、
なんと中庭の方からナツキ会長が歩いてくるのが見えた。

「この緊急事態に三人で仲良くラブコメするのはやめなさい」

この状況のどこが仲良さそうに見えるんですか?
もしかして目、ついてないんですか?

「最後だから、ぶっちゃけさせてもらう。
 僕は太盛君にずっと嫉妬していた。
 僕はミウが好きだった、愛していた。
 でも彼女は太盛君にぞっこんで、死んでからも
 ずっと太盛君のことを想い続けているんだろうな」

ナツキ会長はまたドラえもんのコスプレをしていた。
シリアスなセリフに全然合ってない。

「そして今はどうだ? マリエにエリカまで
 君を求めている。たった一人の男に次々へと
 女たちが群がる。不平等だ。資本主義的だ。
 僕はね太盛君。君のことが心から気に入らない」

ナツキ会長はゴリラのように両手を広げ、咆哮を上げ、
ナイフ片手に太盛先輩へつっこんできた。

太盛先輩は紙一重でナイフを交わしたけど、
そのまま床へ転がってもみ合いの喧嘩になった。

会長は鍛え上げられた体だからかなり強そう。
太盛先輩も鍛えている方だと思うけど、腕の筋肉とか
全然違う。会長は軍人っぽい体をしている。

「ミウが死んだのは君せいだ!!」
「うるせー!! 仕方なかったんだよ!!」
「このモテ男め!!」
「好きでモテてるわけじゃねえ!! そもそも俺はモテてねえよ!!」

ナイフが床へ転がる。太盛先輩の拳がナツキの顔に当たる。
ナツキはお返しにさらに強い顔で先輩を殴った。
太盛先輩が激しく鼻血を流す。見るからに痛そうだ。

それにしても無意味な争いをしているなぁ。
男子の殴り合いってすごいバカっぽい。

私とエリカも人のこと言えないと思うけど、攻撃的にならずに
冷静に話し合えば解決するかもしれないのに。でも無理か。
だってナツキ会長はミウのことで太盛先輩に嫉妬しているんだから。
ミウは死んでるのに、いつまで過去を引きずってるんだろう。

「ナツキ会長よぉ!!」

太盛先輩の左フックが顔に命中。
ナツキ会長は脳震盪を起こしたのか、転倒した。

どうでもいいけど、私たちってなんで「ボクシング技」しか使えないの!?
普通の喧嘩だったら殴るより蹴ったほうがダメージもあるし
効率いいと思うんだけど。私だけかな?

え? 生徒会はボクシングのみを推奨しているから、
全校生徒は殴る技しか使えない?
そんな設定あったんだ。

「俺よりナツキの方がモテるだろうが!!
 あのナジェージダって美人とラブラブしやがってよぉ!!
 しかも一緒の部屋で寝泊まりしてるって本当か!?
 もうカップルを通り越して夫婦じゃねえか!!」

「な、ナージャは仕事仲間なだけだ。
 親しければ寝泊まりくらい普通だ」

「ここはイタリアじゃねえんだぞ!!
 だいたい厳格な規則を守るボリシェビキのくせに
 男女交際だけフリーダム過ぎるんだよ!!」

それは私も同感。エリカも首を縦に振っている。
このクソ野郎と同感できるところがあったとは。

「しかもよぉ」

太盛先輩はまだ言いたいことがあるみたい。

「エリカのお姉ちゃんともてめえはラブラブだったって聞いてるぞ!!
 エリカの姉ちゃんは、性格がアレだけど顔はすげえ美人だぞ。
 普通にモテてるだろうが!!
 それと一時期ミウと付き合ってたって本当か!?」

「待て待て。一度にいくつも質問するな。僕は聖徳太子じゃないんだぞ」

※聖徳太子の呼称
 
 文科省がアホなので、
 聖徳太子の教科書への記載をウカドミヤ?とかに変えたらしい。
 聖徳太子のままでよかったのに。余計なことをするな。

「おい答えろ!! ミウと付き合っていたんだな!?」
「確かに付き合っていた!! でもそれは別作品の話だ!!」

うそ……? ちょっと読み返してみるね。
第一作目の「学園生活・ミウの物語」では
ミウの母公認でナツキ・ミウ、カポぉ(米英語)が成立したみたい。

ごめん。私アメリカ式の発音しかできないの。
ダサいけど我慢してね。

※米式英語の例
 ・英 パイナップル 米 ぱいなぽー
  英 トヨタ    米 とよらぁ
  英 マイケル   米 まいこぉ

うん。完全に別言語だ。特にトヨタの発音は日本に喧嘩売ってるよね?

こんなアホ発音を全国民に習わせている文科省は
今すぐつぶれていいと思うよ。
だってカタカナ英語は、本場英国の英語を元に当時の文科省が作ったのに。
(明治時代)つまりカタカナっぽい発音で間違ってないんだよ。

医学部の女子の不正入試問題も
長年見逃していたみたいだし。

で、話を戻すけど、スピンオフ作品のスピンオフ「学園生活・改」でも
ナツキとミウはカポー状態で話が始まっている? 
その後、物語が派生してミウが鬼畜になった。

あ、どうでもいいけど最近私野菜が不足してるのか、
肌荒れがすごいの。
ストレスたまり過ぎなのもあると思うんだけど。

今度新鮮なベジタボォをスーパーで買ってこないと。

「英語の話ウザ。早く話すすめなさいよ」

ロシア女(エリカ)が文句言ってきた。

「失礼ね。ロシアじゃないわ。グルジア系よ!!」

ぶっちゃけ、なにが違うんだろう。
カフカース地方とか言われても場所すら知らないし。
北西アジア? どこがアジア人なの。この女の目鼻立ち、モロ白人じゃん(笑)
ロシア語話す奴はみんなロシア人認定で良いよ(適当)

「ちょっと待って。さっきの展開で矛盾を見つけたわ」
「え?」
「斎藤。あんたは携帯を持ってないんでしょ。
 どうやって過去作品を調べたのよ?」
「えっと」
「ここにはPCもないわよ?」
「き」
「き?」
「気合で」

しらけてしまった。でも世の中には気合で何とかなることもあると思う。

「高倉ナツキ!! お前は一時的とはいえ!!」

先輩たちはまだ争っているのか。

一匹のメスをめぐって争っているキジを彷彿とさせるよ。
バードウォッチングで初めてキジを見た時は
それは綺麗で感動するって太盛先輩が言っていたよ。

「俺からミウを奪ったってことだよな!!
 お前がミウと付き合ってる時、俺は三号室にいたんだぞ!!」

「うむ、それを言われると痛いな」

「略奪愛をしたお前にモテ男とか言われる筋合いはねえよ」

「でも初代学園生活ではラストで君にミウを奪われちゃったじゃないか!!
 それに学園生活・改では終盤に僕の出番がほとんどなかった!!」

私はスマホを持っていない設定なので、代わりにエリカに調べてもらった。
そしたらあいつ、ナツキ会長が見ているのに失笑していた。
だってナツキさん、入院中のミウのお見舞いに行っただけで終わりじゃん。
そもそも出番が少なすぎる。
恋にも発展するどころか、ミウは最後まで太盛先輩にぞっこん。そりゃ怒るわ。

「みんな、ちょっと私に言いたいことがあるわ!!
 お願い。少しだけで良いから聴いてちょうだい!!」

元クラス委員だけあってエリカは声を出し方がうまい。
二匹のキジも争うのをやめて大人しくなった。

「一番大切なことを忘れてない?
  そもそも学園生活は……モンゴルへの逃避のスピンオフだったのよ!!」

いきなり何を言い出すのかと思ったら。でも確かにその通りだ。
モンゴルへの逃避とほとんど関連性がないから新作ともとれる内容だけど。

「ミウがこの世界に来た目的は何? 
 認めたくないけど、この私から太盛君を奪うことだったのよ!!」

うん。てか私らはなんで過去作品のことをキャラ同士で語ってるの。
この作品大丈夫なの? まだ読んでいる人いる?


「ミウは今作の序盤で死んだじゃない!!」

死んだね。

「なら学園生活の根底が崩れ去っているわ。
 ミウを主人公にしないとこのスピンオフは成り立たない!!
 ということで、まずあらすじの内容の訂正を求めるわ!!
 斎藤マリエを主人公にしたのが間違えだったのよ!!」

えー。なんで私をいちいち否定するかな。

「でも一度始まった作品は終わらせないといけないわ。
 てことでこの作品は根本的に矛盾だらけで
 欠陥品だったということにして、終了します」

-------------------斎藤マリー・ストーリー 完------------

「まだ終わらないぞ!!」

ナツキさんだ。

「いや。終わらせるのは構わないのだが」

おい。

ナ「この一話前の、太盛君の夢の話を説明してからにしてくれ。
  あれ、なんなんだ。意味不明過ぎてキチガイが書いた駄文じゃないか」

エ「私が書いたわけじゃないから分からないわ」

状況説明するのがめんどいので「」の前にキャラ名の略称書くね。

ナ「どうなんだ太盛君? あのカードの意味は?」

セ「俺も寝てただけだからなぁ。モンゴルで馬になったり
  自宅に戻ったりで頭がパニックだったよ。
  カードの意味なんか考える余裕ない」

エ「ちょっと待ってて。今真剣に考えるから」

エリカがスマホを真剣に読んでいる。
あんまり読むと誤字脱字とか変な表現が見つかる
かもしれないから、やめたほうがいいよ。

エリカは無駄に読解力が高いらしいから、
もしかしたら謎が解けるのかもしれない。

エ「電車のホームと謎のカード。共通点は、正か負か。右か左か。
  歩むべき道の選択。そしてミウの発言。脱走するかしないか。
  さらにポイント。行き先は死後の世界か、現実世界か」

私も何となくそんな気はしていたけど。
つまり太盛先輩はミウと一緒にあの世に行くか
現生に戻るかを選択して、ここに戻ってきたわけね。

エ「この物語には二つの可能性が存在したわ。
  ひとつめは」
 
ふむふむ。

エ「ミウエンド。これはすでに死んでいる人の元へ
  昇天してしまうというエンドね。
  たぶんこんな展開にしてもつまらないわ」

むしろ、はらわた煮えたぎるよね。
なんで私の先輩が死んだ女に付き合わないといけないの。
結果的に呪い殺されたのと変わらないじゃん。

「もう一つはマリーエンド」

お?

エ「つまり今この状況ってことね。太盛君は現世への
  復活を果たしたわけだから、タイトルに従って
  マリーと結ばれて終わるのが妥当でしょうね。
  私は死ぬほど認めたくないけど」

セ「そう簡単にいくだろうか。この小説はいらん展開が多すぎるぞ。
  北関東ソビエトが自衛隊に敗北したせいで自民党が
  軍国主義に目覚めているらしい。あと俺たちこの後 
  マジでどうする? この学園、空爆されるらしいじゃないか」

ナ「え? そうなのか?」

セ「その後、元ボリシェビキの残党は軍と警察が一斉に摘発して
  銃殺刑にするらしいぞ」

エ「銃殺刑……!?」

ナ「僕たちみんな死ぬってことか。まず空爆された時点で
  ほぼ死ぬだろうね。運よく生きていても重症だろうな」

セ「俺たち全員はボリシェビキか、元ボリシェビキだ。
  ひどい拷問の末に殺されるのは覚悟した方がいいぞ」

マ「みんな!! 私に良い案があるの!!」

この時の私の顔はドラミちゃんだったと
あとで太盛先輩に聞かされた。

マ「こういう時は頭のいい人を呼ぼうよ!!
  お姉さまだよ。マリカお姉さま!!」

ナ「それは素晴らしいアイデアだ!! グライディア!!」

グッらイディィィア !!
アメリカ人の舌の動き、どうなってんの?
どう考えても酔っ払いの発音だよね?
何か楽しくなってきたら、ここからは全員米語で会話するよ!!

セ「アイガタ プローブレむ、ガァイず!!」
   (みんな、問題があるぞ!!)

ナツキ「わっ?」 (なんや?)

セ「うぃ・どんのぉ、ウェア・イず・シー!!」
   (マリッカさん、どこにおるんや!!)

エ「ドンぅヲーリ よぉ。あぁすほー!!」 (こんボケが。心配無用や!!)

※あすほーる = お尻の穴 Ass hole。米では人を呼ぶ際に使われる。
   ちなみに黒人にむやみに使うと強烈なパンチのサービスが提供される

エ「うぃりびん 21(とえりぃわん) せんちゅり!!
  うぃはばぁ もーばいふぉーん。あん ゆぅずいっ!!」

(うちら21世紀にすんどるんや。携帯があるやろ。それ使えや!!)

セ「Woooooo!! べぇぇりーぐっ!!(いいね!!)」

ナ「ようあ、あー ナイス クレージィ ファッキン ジーぃニアス。エリぃカぁ!!」

※ナイス・クレージー・ファッキン・ジーニアス

「ジーニアス」の部分を、狂ってる、クソ、で修飾する。
米ではこのように修飾語を多用して喜びの感情を表現する。
さりげなく最初にナイスを入れることによって相手を褒める高度な表現。 

生前のミウはこの手の表現が大嫌いだった。

ナツキ会長は→マリカお姉さまとぉ→モォバイル・フォンでトーク中☆
そしたらわかったぁ ☆恐ぉるべき・事実☆

ナ「兵!! しずぃんざ あーくしでんと!!」 (おい、彼女、大変や!!)
セ「おけい。わっ!?」            (なんや!?)
ナ「そうりぃ。アぃ・キャンとぅ・セいっ!」  (でも言えねえwwww)
セ「わぁああい!! カモン テルァス!!」  (んでだよぉ。言えよぉwwwww)
マ「えニィ・りぃずん うぃずハぁ?」     (言えない理由でもあるの?)
エ「めびぃ、しず ふぁっきん、な−う?」   (まさかファック中とか?)

太盛先輩とナツキが笑い転げてる。
こんな下品な表現のどこに笑う要素があるのか。

そもそも誰とファックするんだよ。あの人彼氏いないでしょ。
ごめん。そろそろこいつらのノリについていけそうにない。

ナ「どん・キディンミー エリカぁ!!
  あいわず、とらいん とぅ いめーじ!!」
                      (冗談きついぜ!! 想像しちまったぜ!!)

セ「プリーズ。ルックぁッ・ディス。マイサン」(なあなあ。俺のアソコがよぉ)

セ「いず ごーいん とビー Ready ふぉお ランチ。
  らいかぁ(like a)ログレンジ ミサァル おブ ノノォオス・コリアン!!」

え……? これ本当に先輩が言ったの!?
 「俺のアソコが北朝鮮の弾道ミサイルのように発射準備に入りそうだ?」

なんていうか、すごい。下品すら通り越して宇宙だよ。
小説って書く言語が変わるだけでここまで変になるの?

あと作者さんが多用する、まるで〜○○のような、は
英語のLike a〜の影響から来てみるみたい。
新約聖書の英語版でもイエスがよくたとえ話に使うそうだよ。

ナ「ようはばぁ・ビッグマウス。マイ・ブラーザ!!」
  (兄弟。そいつは言い過ぎじゃねえのかwwwww)

はばぁ→Have a 基本表現。どうでもいいけどね。

ナ「フェンよー しっ。ジャスト ルック アッちゅュア サン。
  ビーけあほぉ。 ゼン、ヨノーウ。 イツ ジャストア
   [リトル カウボウイ] ザッ キャント カウント !!!」

(クソする時によく見てみな。おめえさんのは、きっと
 カウントするのに値しないほどの、リトル・カウボーイだwww)

エ「WOOOO、イッツヘブン!! べり、すぅいーりぃ!!」
       
   (なにそれぇwwwww ちょーかわいい!!)

セ「ナイス・ジョーク ブラーザァ。バッ。えヴヴぁでぃ・ひあ、イズ
  ファッキン・ラーフィン now!! えん ディスィズ ノォベル。
  ワッツゴーイン ネースト? エヴリ ファッキン・リーダァ ワンツィト!!」

  (なあなあ。俺らジョークで笑ってばっかで話し進んでねえぞwwwww
    読者の野郎どもがいること忘れんなよ、兄弟wwwwwww)

エ「アワ・ブラザ・せまーるぅ。ワッツ プロブレム ウィズ 
   ヨア ジャパニず・トランスレぃとぅ!?
   ワイ・イジョア ジャパニーズ そお ショうト?
   ばっ ヨア イングリッシュ はざ そお ロング・センテンス!!」

  (なんであんたの英文は長いのに日本語訳は短いのよ!!)

ナ「よおとぅーエリカぁ!! いっつ。せむしんぐ・はぷん いん あざランゲージ!!
  いっつ あ とらんれーと!! わう。そーり。ふぁっきん とらんすれーと!!」
 
(おめえもだろwww どこの言語の翻訳もこんなもんだよwww
  おっと、俺らのはファッキン翻訳ってやつだがな…wwww)

セ「わら ぐれーと しっ のべぇる!!」
   What the great shit novel. =最高にクソな小説だ!!

エ「キャン スタッ ラフィン!!」 (笑いが止まらないわwwww!!)

ある英国人はユーチューブを見ながらこう言ったそうだよ。
「米国人は怒る時などに、なぜ全ての文中にFuck(性交)を付けるんだい?」

そういう文化なんでしょ。日本がこんな国に戦争で負けたと思うとショックだね。
はぁ。米語で会話なんて言わなきゃよかったよ…。
ただの作文じゃんこれ。次の話に行こうか。



あ ものろぉぐ おぶ Marie・サイトぉ

もはやタイトル詐欺となりつつあるけど、一応
どうやって脱出するかを真面目に考えているつもりです。

私がナツキ会長の携帯を借りて直接マリカお姉さまと
お話をさせていただきました。そしたらお姉さまったら、
すでに学園から脱出して埼玉県の奥秩父に隠れていたそうです。

奥秩父ってどこですか? 私は栃木県民なので埼玉のことは
よくわかりません。奥日光のようなところでしょうか。
きっと山奥なのでしょうね。

「あなたに黙って逃げてしまったことは悪いとは思っているわ。
 私には大切な家族がいるの。どうか分かって頂戴」

マリカ様のご家族もそこにいるらしいです。お父様とか妹さんね。
あとお母様も。ご家族は、最初は栃木茨城の県境辺りに
収容されていたと思っていたけどね。移動したってことか。
もう細かいことはどうでもいいけど。

「兵!! まーりかぁ!! ハワイよう・どぅいん!?」

あっ!! 太盛先輩に携帯が奪われちゃった。
アメリカンなノリでマリカさんと話をされたら不味い!!

「ちょっとケイタイ返してください!!」

「のぉおお どん たっちみぃ!! 台ジョーブ。
 久しぶりにクラスメェイトと話をスルダケDA!!」

先輩はキツネザル(マダガスカル島の岩山)のように
すばしっこくて簡単には捕まらなかった。

「この声は……堀君? なんかおかしなテンションになってるけど」

「俺に決まっているDAろぉ!!
 君の大切なクラスメイトを忘れちまったのかい? あはぁん?
 ヨウ。アワ・ファッキン・プリんセェス!!」

あーあ。マリカさんに言っちゃったよ。アメリカン英語を。
頑張って直訳すると…君は我らがくそったれ・お姫様?

喧嘩売ってるようにしか思えない。
普通のアメリカ人がこんな話し方するわけないよね…?
ごく一部のファッキン野郎が使う英語だと信じたい。

「なんか堀君の日本語おかしくない?
 私の聞き間違えかな。今ファッキンって言われたような」

「イッツとぅるぅー!! 聞き間違えジャナイZE⇒!!」
「あなた、どうしたの? 変な物でも食べた?」
「ふーはっははははははっはっはは☆彡☆☆彡☆☆彡☆」

太盛先輩は私達に聞こえるようにと、スピーカーフォンにしてくれた。

「俺だけじゃない。エリカもナツキもこんなノリさぁ☆
 俺たちはぁ⇒さらけだしたぁ⇒ ☆WHAT☆ なにを?
 あ リーズン・イズ・シンポぉお」

いま、A reazonって言った。
今の英語でミウが言っていたこと思い出した。
ネイティブと非ネイティブの違いは「冠詞」に出るって。
日本人は、今みたいに文章の最初で始まる
名詞の前に「AやThe」を付けない人が多いらしいよ。

まじで欧州語にとって「冠詞」は命に等しい(独語、ロシア語はもっと)
名詞を文中でしっかりと名詞として独立させるために
長重要な役割を果たしているんだって。

ちなみにこれの発音がちゃんとできないと、きちんとリズムが取れなくなる。
ネイティヴで冠詞を省いて話している人は見たことがないそうだよ。

「素顔をさらけ出したのSA☆ ほんとのじぶん☆ 自分探し☆
 そう……。そいつはまるで、深夜、ファックする前に
 シャワーを浴び終えた後のような気持ちでな…。
 あるいは俺は今、一人っきりで
 一晩過ごしたウサギの気持ちでおまえさんにお願いを…」

ぷーぷーぷー。

途中で電話が切られちゃったみたい。
たぶん私でも切ったと思う。マリカお姉さま。
つまらない展開に付き合わせちゃってごめんなさい。

セ「シット。使えない携帯だぜ」

ナ「あんまり粗末に扱わないでくれよ?
  そいつは時に俺の夜のおかず代わりに使うんだ」

セ「こんな手のひらサイズのおもちゃが
  夜の恋人代わりになるってのかい?
  ブラザーはいけねえ奴なんだな。
  おまえさんにはナージャって素敵な女がいるってのに」

ナ「おおっと。ナージャは確かにナイスバディだが、
  ロリキャラの魅力まではカバーしきれねえ。
  そんな時は俺様のスマホの出番さ」

セ「ワッツ!! ナツキの守備範囲は広いな!!
  年増からロリまでイケるってのかい?」

ナジェージダって18歳だったよね? 年増…?

ナ「ああ、俺様がマリーに手を出そうとした理由がそれさ。
  俺様のスマホのお宝データを見たいかい?」

どんなデータなんだろう。まさか盗撮とかじゃいよね?

セ「そいつは遠慮しておくぜ。たぶん全部見終わる前に
  俺のアソコが暴発寸前になっちまう。
  そもそも一日で見切れる量なのかい?」

ナ「Hahahahahahaa!!」

ナ「もっとも最近は女にも飽きてそろそろ
  同性にも手を出そうかと思ってるところだがね」

セ「ファック!! 俺のケツを見ながら言うのをやめてくれ!!」

あのさぁ……。

目の前でセクハラ発言されまくって
通報したいレベルなんですけど。
てゆーかどこから突っ込めばいいの?

ナツキ会長って真面目な人だったんじゃないの?
ロリコンなのは有名だったけど、自分からぶっちゃけすぎて引くよ。
キモすぎ。

それよりマリカさんに脱出の知恵を借りるのはどうするのよ。
彼女と話をしないと永遠に話が進まないでしょ。
仕方ない。私から電話しよう。

でも携帯がないんだよな。太盛先輩のはたぶん着信拒否に
されたと思うから、ナツキのを借りようか。
普通に借りるのもつまらないので私はナツキ会長に襲い掛かった。

「うっぷ!! ワッツ ゴうイン おん!!
 おう、しっと!! マりーイズ・れいぴん・みぃ!?
 シーイズア リロォ モンスたぁー!!」

ナツキを押し倒し、ブレザーのポケットから携帯を奪った。
その間、ナツキは顔を赤らめながら英語で何か言っていた。
相手にするつもりはないので、ナツキを見ないようにして
お姉さまに電話してみた。

「何の用なのナツキ。ふざけたらすぐ切るからね」
「私です」
「あら。マリーだったの?」
「私たちも脱出したくてお姉さまの知恵をお借りしたかったのです」

「そうならそうと言えばいいのに。さっきの茶番で
 久しぶりにムカついたから壁ドンしちゃったよ。
 そのせいで血が出た」

やば。お姉さま、かなり怒ってるみたい。
私と初めて話した時と同じトーンだ。
電話越しだと相手の声だけが感情を読む判断材料だから
余計に怖く感じる。

私は事情を詳しく説明した。

マ「普通に逃げればいいでしょ」

マ「逃げる場所が決められないんです」

マ「あ、そういう意味ね。私は母方の実家が
  たまたま秩父だからここに逃げただけ。 
  そのうち時期を見て移動するつもりだけどね」

ちょっと待って!!
私とお姉さまは名前がマから始まるから、
どっちが話してるのか分からないじゃん!!

エ「そこは読者にソウル(魂)で感じてもらえばおk!!」

ERIKAが何か言ってる。こいつも無駄にアメリカンね。
ソウルって韓国の首都のことですか?
そろそろアメリカンな話し方をやめてほしいんだけど、
いつまで続くのこれ。

マリ「もうどうしてもまともな小説が書けないのだったら
   いっそ英会話の勉強をする作品でも書きなさいよ」

マリ「面白い案ですね。でも需要あるのかな?」

マリ「英会話は定期的に日本で流行ってるみたいだから
   読んでくれる人はいるんじゃないの?」

マリ「それより私たちの名前なんですけど、
   試しに二文字目まで書いても同じでした」

マリ「ほんとね。マリって名前の新キャラが二人いるみたい」

良いこと考えた。私のセリフはモノローグで書けばいいんだ。
つまりダイアローグ(セリフ)を使わないで地の分で書くんだよ。

ところでお姉さまは英語を話せるんですか?

「少しだけね。実はさっきから英語が話したくてうずうずしてるのよ。
 堀君の発音を聞いたせいかしら」

お姉さまは、何を言って…

「なぁう」

え?

「よううぃるしー。ディス イズ…あ リアル イングリッシュ」

下手くそな発音だけど、何か始まった。

その時、超常現象が起きた。
埼玉県の奥秩父にいたはずのお姉さまは、
突然ワープしてこの保健室へやって来た。


さて、本編を書くのは疲れたのでやめます。
お姉さまからも止めたほうがいいと言われたので。すみません。

           サイトウ・マリエ・ストーリー 終わり(打ち切り)


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