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作品番号:13021
幻覚
カテゴリー
純文学
状況
完結
連載回数
2
連載開始日時
2020/03/30(Mon) 07:39
更新日時
2020/03/30(Mon) 07:49
あらすじ
人を傷つけることなど考えてもみないことだった。しかも、その相手が俺より教養が有るばかりか端整な顔立ちの女性だったから、俺の言い訳は誰にも聞いてもらえないということになった。もちろん言い訳をする気もないが、そのことで英雄的な気分を味わうつもりもない。ただ、その間の顛末を記録しておきたいと思うだけだ。
その動因として働いたのは、人を傷つけて警察沙汰を引き起こしてから間もなく送られてきた小さな小包だった。俺の間違った人生の痕跡が詰め込まれたみすぼらしい小包だった。
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