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作品番号:10866 自分が男でなくなる瞬間
カテゴリー 純文学 状況 完結 連載回数 36
連載開始日時 2008/11/16(Sun) 19:52 更新日時 2016/01/05(Tue) 10:57
あらすじ  弁護士の花園は、とある猛暑の夜、突然、排尿ができなくなった。やむなく早朝、救急車を呼び、桜門大学多摩病院に収容され応急措置として排尿とエコー検査を受け、泌尿器科にまわされた。
 教授の所見は前立腺肥大という。入院して各種の検査を受け、オペの日になった。
花園はストレッチャーに載せられ中央手術室にはこばれた。手術台にあがり手足を手術台に緊縛された。麻酔が効いて経尿道内視鏡オペTUR-Pが開始された。
 花園は右上に設置された医療用テレビをみつめる。電気メスで患部の細胞をカットしてはまるで廃棄物のように尿道に棄ててゆく。前立腺は男に特有の生殖器官である。それを全摘するという。
花園弁護士は「自分が男でなくなる瞬間」を迎えた。花園はじっと自分の内臓がカットされてゆく現況をみつめる。

数か月後、花園弁護士は心理学者で「性行動の科学的研究」の著者でもある藤原教授と清津峡温泉郷ホテルの桔梗の間で紫檀のテーブルを囲み、人間にとって最も原初的な行動たる「性行動」について語りあいはじめた。

 花園の妻佐保子は夫の留守中、その書斎で盗み読みをするため藤原教授の著書のページを捲った。

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