あらすじ
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4人の男が、旧石器時代にタイムスリップして来た。この中に、人類学者の吉田陽斗がいた。陽斗は、狩猟採集民の『互酬』という考えが、世界平和を築ける最大の方法だと日ごろから考えていた。 男たちは、心細いので仲間を増やす事を考え、近くの種族から仲良くなろうとした。一番やさしそうな渥美伊織が、アミという一人の娘に近づき贈り物攻撃をした。その効果があり、アミの種族を仲間に誘う事が出来た。
伊織の頭脳は、高度な技術を創り出してきた。大都市も建造した。しかし、まだ巨大動物がいる時代だった。そこへ、新人のタイムトラベラーが4人やってきた。新人は前の次元で、勝ち組だった。陽斗は、心配した。『互酬』という考えを受け入れられなければ、不満が募り他の種族を支配しようとするのではないかと考えた。 その心配が、現実に起こった。経営者の安川徹が、他の3人をそそのかし、別の国を創ろうとした。しかし、あえなく失敗した。
伊織の高度な技術は、世界統一へ飛び立つ確かな礎を築いた。日本国民は、まだ『互酬』の考えが残る狩猟採集民時代に、戦争のない世界を創造することを夢みて、5大陸を目指す『互酬』船団を見送った。
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