あらすじ
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「私は、私のこの人生を、運命を、愛せる。」
交通事故で命を落とした初恋の相手「ハル」を想い続けるアキは、ある日事故現場近くの海で、ハルと見紛う程そっくりな女性「春」と出会う。彼女にハルの面影を重ね、また、ハルの死を思い知らされてしまう。 忘れられない人がいる。忘れてはいけない人がいる。それでも、人は前に進まなくてはならない。
一方、幽霊となって目覚めたハルは、自分の死に捕らわれ続けるアキを見つけ、苦悩する。忘れて欲しくない。想い続けていて欲しい。でも、その願いが最愛の人を、苦しめている。 もう、想いを告げる事も出来ない。触れる事も、許されない。それでも、幸せになってほしい人がいる。
決して交われない二人の道程は、春のある提案をきっかけに、やがて一つの目的に向かい始める。 叶わない願いも、届かない想いも、胸の痛みさえ、全てを愛して、前に歩き出すために。
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