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あらすじ
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昭和四十年代。中国人、韓国人、日本人がひしめく横浜、中華街で生まれ育った僕は日本人グループのリーダー的存在だった。 当時、中華街では、日本人、中国人、朝鮮人、東南アジア、西洋人など少年グループが人種別にプライドと縄張りを守るために抗争を繰り広げており、時にはレンガブロックが飛び交い、時にはバット、鉄パイプで殴りあい、僕もまた様々な人種の少年たちと喧嘩に明け暮れる日々であった。 ある日、僕達が山手の仙人山界隈に住む西洋人の少年たちと雪合戦に興じていたときのこと。僕たちのグループの影のボスともいえる年長のリョウが雪玉に石を詰めて相手方に投げつけた。リョウの投げつけた雪玉は仙人山のグループの頂点に君臨するデビーの末弟を直撃した。しかし、それはリョウがある決断を実行するための作戦だった。 以来、彼らは中華街にたむろする様々な人種の少年たちを襲撃しはじめる。そして、これから割るガキ板マフィアたちの抗争が激化し、ハラハラドキドキの物語は大きく展開していく。
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