あらすじ
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石油争奪戦に触発されて、1991年6月に執筆しました。
昔はエネルギーを大切に使っていました。 小学校では、日直が石炭当番。 家庭では、子供たちが大鋸屑当番。 輝子の祖父は、燃料確保を日課としていました。 幼い輝子は、ソ連の史上初の有人宇宙船「ボストーク一号」に 夢を膨らませました。 輝子を大学進学へ駆り立てたのは、アメリカの「アポロ11 号」の月面着陸でした。 そして、輝子は筑波研究学園都市に住み、大学で太陽光エネル ギーの研究をしています。 そんな研究の傍ら、『太陽の叫び』を聞いていました。
あれから30年、『太陽の叫び』は届かなかった。戦争でもな く、テロでもなく、原子力発電所がもろくも、破壊されてしまい ました。 2011年3月11日午後2時46分ごろ宮城県牡鹿半島の東 南東約130キロ、深さ約24キロ、地震の規模はマグニチュー ド9.0の東北地方太平洋沖地震が発生し、東日本に未曾有の大 災害がもたらされたのでした。
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