あらすじ
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この世には数多の石が溢れかえっている。
石、石、石_。多くは地中にひそんだまま、消滅の時をただただじっと待ち続けている。けれどこの世に出てきたものは、人の運命など意ともたやすく狂わせてしまう力があるのだ。 盗賊である宝(たから)と南美(みなみ)は、ある一つの石_、宝石を捜し求めていた。それは不思議な力があり、持ち主の願いを叶えてくれるという。そんなものがあるのだろうか、まるで夢物語だ_。けれど石は確かに存在し、多くの者の運命を狂わせ、世界の様相を様変わりさせてきた。
二人はそれぞれの願いのために、総てをかけてそれを手に入れようと奔走する。それが自らの破滅に繋がる道だとは_、まるで考えることも無いままに。
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