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あらすじ
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ある日、私は蝶になった夢を見た。 私は蝶になりきっていたらしく それが自分の夢だと自覚できなかったが、 ふと目が覚めてみれば、 まぎれもなく私は私であって蝶ではない。 蝶になった夢を、私が見ていたのか、 私になった夢を、蝶が見ているのか。 きっと私と蝶との間には、区別はあっても 絶対的な違いと呼べるものはなく、 そこに因果の関係は成立しないのだろう。
と、私はその時思っていた。 でもそれは間違いだった。
あらゆるものには原因があり、 他の何かに支えられて物事は存在している。
ただ、私はそれに気づいていないだけだった。 今の私があの時の私の苦悩の原因を突き止め、 それを消滅させることができたなら 私は戦いの渦の中に巻き込まれずにすんだかもしれない
ヴァンパイア・ガールとして
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