あらすじ
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地球に接近する小天体は、地球近傍小天体NEOと言う。直径一マイルもあるNEOが京都に落下するのを迎撃するHardSFである。西暦2027年8月7日早朝の京都、私キャズは比叡山を見上げると、白黄色い星が三日前と同位置にあるのを見てハッとした。このNEOはリズと呼ばれ、直径が一マイルもある小惑星であって、京都に激突するコースと判明したのだ。2039年2月、米国NASAの友人ジョー達がリズの地下で蟻に似た高等生物を発見したので、水爆で爆破するのは断念した。 リズのソーラーセイル移動加速度の実測値は毎時一ミリと小さくて、京都に衝突しそうだ。2044年2月、ソーラーセイルに向かって太陽直射光に追加して、月面基地からも太陽光を反射して推進力を倍増できた。さらに、米国のスーパーソーラーセイルも加勢に来た。
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