あらすじ
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高校生のときに母親が死亡し、ひとりで生きていた小森友也。周囲と時折トラブルを起こし、二十歳のときに強盗未遂で逮捕された。二十九歳になって再び昔の仲間に誘われ、とある豪邸に空き巣に入るが、家人と出くわす。慌てた仲間は家人の夫婦を殺し、一人娘の優里も窒息死させる。優里は救命士に一命を救われるが、意識が戻ることはなかった。 優里の祖父昭吉は、優里の回復を切望した。しかし医師から回復の見込みがないと告げられた昭吉は、脳科学者である天根与四郎に相談を持ちかける。それは、優里の潜在する自己意識を見ず知らずの同年代の女子生徒に転移させるという、非人道的なものだった。天根は躊躇するが、結局その申し出を受ける。果たして優里は、全く別人の容姿を伴って覚醒する。 一方、優里が生き延びたことを知った空き巣仲間は、友也に優里の殺害を強要する。友也は拒む。その後、友也の兄が実は警察官だと知った仲間たちは、素性がばれることを恐れ、友也を転落死させようとする。全身やけどと両足切断の重傷を負った友也だが、命は取り留める。
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