20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた

悠々さんの作品一覧

以下の1件が登録されています。
作品番号:13113 彼岸花
作者 悠々 (ID:13114)
カテゴリー 純文学 状況 完結 連載回数 15
連載開始日時 2021/08/12(Thu) 10:52 更新日時 2021/08/16(Mon) 10:00 
あらすじ  1967年春、僕は京都の大学に入学。喜劇同好会というサークルに入りエキセントリックな面々に出会う。なかでも独自の死生観を持つ同級の神尾。デジャブ、ジャメヴュに苛まれている一級先輩の美沙。僕ら三人はいつも一緒だった。僕らは、夜を徘徊し、ハプニングを繰り返したり、三十三間堂で千手観音立像のなかに三世の自分自身を見つけたり……。
 1968年秋、大学はバリストに、僕らはある計画を全共闘のナベに話し、全共闘のシンパに。僕、神尾は計画実行のための偽シンパ、でも美沙は真のシンパ、ナベに傾倒していったーー。
 その計画実行日の二日前、学内に機動隊、バリストは解除。計画は頓挫。神尾、美沙はいなくなり、僕は寂寥感のなか、バリスト解除後の荒廃した建物の中に入り、その薄汚れた壁に真っ赤なペンキで『ノーボディステイズ(誰も残っていない)』と書かざるを得なかった。みんな光に攫われたのか? 以降、僕は無気力の一途に。
 1969年秋、神尾からハガキが、『彼岸花摘みにいく』との文字が……、消印は秋分の日。数日後、神尾が鉄道自殺したと……。
作品を見る  新しいブラウザを開いて作品へ

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ