作品番号:13002
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茶色のハンカチ
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作者
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橘 直人 (ID:13079)
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カテゴリー
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純文学
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状況
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連載準備中
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連載回数
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0
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連載開始日時
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2019/10/07(Mon) 18:32
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更新日時
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2019/10/07(Mon) 18:32
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あらすじ
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昨年の8月、私は、早朝の好天気の中を散歩に出かけた。 25分ほど経過した頃、私は住宅街の1か所で立ち止まり、短パンのポケットから古いハンカチを取り出すと、首筋や額に滲んでいる汗を脱ぐった。 しばらく歩いてから、私は、ハンカチを落としたのに気が付いたが、引き返して探そうとはせずに、そのまま歩くと、帰宅した。 翌朝も、いつものとおりに散策していた際、1軒のお宅の高いブロック塀の下で、見覚えのある使い古した茶色のハンカチを見つけた。 そのハンカチは、私に「待っていましたよ、直人さん」と、呼びかけてくるように思えた。 私は、うなずきうなずき、ハンカチを拾い上げると「そうか、そうか」と、語りかけた。 「あなたに拾い上げてもらってうれしいです」 「排気ガスや犬のおしっこで汚されているやろうから、家に戻ってから、きれいに洗濯してあげる」
ほんの些細な出来事ではあるが、私は、ほのぼのとした思いになった。終り。
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