術後に血尿、血便が出ると聞いていた。会計を待っている間に小便をすると、血が少し混じっていた。家に帰ると何かお尻が落ち着かない。便意は無いけどトイレに入る。そして驚いた、真っ赤だ。血便ではない、血だ。術後に医者が丁寧に拭くほど、出血していたのだった。12回の針で4つの穴だから当然の結果だと気付く。見ると真っ赤なプニュプニュがある。イチゴゼリーではない、血に染まった麻酔薬だ。
水を流すと、真っ赤なゼリーが便器にべったりと付いている。ブラシで掃除して水を流すと、ブラシに汚れが付いた。水が溜まるのを待って、流しながらブラシを便器にこすりつけて落とす。落ちきれずに再度洗う。やっと終わったと思ったら、床に血が一滴落ちていた。それを拭いて水が溜まるのを待つ。疲れた。 座ってテレビを見ているうちに、直腸に鈍い痛みを感じた。横になるほどではないが、立つ元気はない。座ったまま鈍痛に耐える。麻酔薬を出すのが早かったかと悔やむ。30分ほどで痛みが薄れた。
その後、血便は出なかったが、血尿は続いた。先に血が少し出た後で小便が出る。1週間ほど経った頃、血の塊がぬるりと出て来た。そしていつもより多く血が出てきた。何だ?これは。 考えてみれば、出血したのは前立腺だ。そこから尿道に出た血が血尿になった。血の塊は前立腺の中で固まった。それが尿道に出て、溜まっていた血が続いて出て来たのだろう。 小便をして出てくるのは尿道にある物だけだ。前立腺の中をきれいにするには、そこから出るものを出すしかない。ジジイになってのセルフサービスは何故か侘しく悲しい。出て来た精液に血が混じっている。この年になって初めて、めでたくない紅白を見る。翌週には茶色っぽい膿のような物が出る。こりゃ大変だ、毎日掃除せねば、と思ったが無理だ。老体には週1が精一杯だ。 しかし、掃除が必要という話は医者からもネットにもない。あれは自然と体内に吸収されるはずだ。そう気づいて僕はセルフサービスから解放された。
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