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作品名:俺 の 初 恋 は 若 年 性 作者:おじヘル@初任者

第30回   天国に行く証拠
世に以心伝心などと申します。どのように思われるでしょうか。

私もテレジアの「声」と思しきものを「聞く」ようになったのは最近のことです。四月に入ってからでしかありません。最初は分からないまま、空耳なのか近所の誰なのか。昔のテレジアを思い出そうとするあまりの幻聴なのか、医学の知識を持っているであろう伯母さんに相談しました。書きましたように、伯母さんは看護の仕事をした人です。

すると「なんだ、そんなこと」と言わんばかり、自分もよく聞くわよと言うので、正直ぞっと、震えがきました。伯母さんは笑いながら、テレジアは決まった人に声を届けることが出来る、小さな子供の頃に覚えた方法だ、心の中を見てもらいたいと思う相手にそっと耳打ちするような声をおくるのだ、と。姪も聞く一人だと言います。お兄さん牧師の三女だそうです。例の△△神父もテレジアの声を聞く。

彼女が話せなくなってから、それがいよいよ頻繁になった。「はたから見れば何も理解していないようで本当は分かっているのよ、あの子は。だから五十助さんのことも全部分かる。」

テレジアのような能力を持ち合わせている人は天国に行く証拠だと言います。わたしも納得しました。テレジアなら必ずそうに違いありません。


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