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作品名:悪霊の夢 ロザリオの夢 作者:夢見る男

第7回   君は愛される為に生まれた
明けましておめでとうございます。新年早々寒くて凍えそうだった。かいろをあちこちはって。一昨日と昨日とS寺の入り口前でゴスペルを歌ったりトラクト配りしたり。ほとんど無視の場合が多かったが。でも中には献金して行く人もいたがこの国の人はお人よしだ。しばらく立ち止まって歌を聞いていた人が献金籠に千円札を入れて行く。千円でなくても五百円だったり。何人もいた。お札とかお守りとか持っていたからクリスチャンではないのだろう。それなのに千円も献金。私は一時間働かないと千円札がもらえない!信じてもいないキリスト教と言うかお寺に喧嘩を仕掛けて来た相手に千円も献金する日本人て何?!自販機でコーヒー買って「寒いから飲みなよ」と渡してくれるおじさんもいた。どうしてだ?私だったら絶対に親切にしない。わざわざ宗教戦争仕掛けにやってきた伝道隊に優しくする理由はない!と言うか、だから新年の伝道作戦に私は参加する気がしなかった。だって「あなたが信じている事は悪霊の宗教です」て喧嘩しに行くようなものだから。私はのぼりを持って立っているほとんどそれだけだったが!私が持っていたのは【神は愛です】と書いたのぼり。裏には【あなたは愛される為に生まれた人】と書いてある。

ギターが上手な伝道師は三十分おきぐらいに「君は愛される為に生まれた」を歌っていた。それを聞いて千円も献金して行く人。どう考えても千円の価値がある歌とは思えないのだが。しかも千円献金してくれる人だってキリスト教を信じなければ悪霊になって地獄に行てしまうのが伝道師のスタンスだ。君は愛される為に生まれた人、でも信じなければ地獄に行く人て何だ???

2022年1月3日
愛される為に生まれた男


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