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作品名:悪霊の夢 ロザリオの夢 作者:夢見る男

第20回   私は掛けられずにセーフだった
母親はタガログ語で祈っていたと思うが時々天使の言葉も唱え始めた。すると]牧師も天使の言葉を使いだした。聞けば分かるが人間の言葉とは明らかに違うからすぐ天使の言葉を使いだしたなと分かる。私には天使の言葉は出来ないが!(教会の人は皆天使の言葉天使の言葉て言っているが本当の所は分からん!弟に言わせたら]牧師も]教会も全部いんちきだから。でもアトピー娘の妖怪変化までいんちきと私は思えない!)

]牧師は「夢見る男君。あなたも手伝いなさい。一緒に祈って!」と言うが私は何をして良いか分からない。さっきまでやっていたアトピー娘の追い出しでビックリ仰天しているし今だに別室からは乱痴気騒ぎの声が聞こえて来るし。仕方なく私もFちゃんの背中に手を当てて「Fちゃんに入っている穢れた悪霊!これはお前に言っている。Fちゃんに言っている事ではない。穢れた悪霊。イエスキリストの名で命令する。私に答えろ!」と言い続けた。他に来ていた多分60ぐらいのおばさん教会員とおばさん友達も子供の体に手を当てて小さな女の子を五人で取り囲んでいた。たぶん二十分ぐらいそんな事をしていた。

すると突然ゲボゲボて音がして戻してしまった。そのまま白目をむいて気絶。牧師と母親はゲロを掛けられて大騒ぎ。着替え持って来てないから!子供をソファーに寝かして皆で床の掃除。私は掛けられずにセーフだったが!]牧師は何か着替えを探して来ると言って車で自宅マンションに向かった。残った私と、フィリピン人お姉さんと、おばさん教会員と、おばさん教会員のおばさん友達(彼女は教会の信者ではないがクリスチャン)。四人で顔を見つめ合っていたが私なんかほとんど呆然。そのあいだ「キャー」とか「ワー」「ハハハ」とか考えれない喚き声や笑い声が別室からして来る。

2022年1月11日
セーフだった男


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