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作品名:悪霊の夢 ロザリオの夢 作者:夢見る男

第2回   皆一年で一番楽しそうにワイワイガヤガヤ
牧師と牧師夫人には先ほどメッセージを送った。少し誤魔化したが。伝道師にも送っておいた。向こうも路傍伝道に力が入る時期だからさすがに私一人に構ってもいれないはずだ。献金も少ない私だから。教会は毎年大晦日と三が日の伝道作戦に全てを注ぎ込む時期だ。神社とかお寺の参道に並んでトラクトを渡して証したりゴスペルを歌ったりして教会に足を運ぶように伝道する。大きなカトリック教会の前でもやる。(私が行っている]教会にとってカトリックはキリスト教ではなく異端なので。カトリックを信じて死ねば悪霊になってしまう。なので神社やお寺と同じで伝道対象になる。勿論神社とお寺で救われる事は出来ず悪霊になるのはカトリックと一緒である。)その準備で大忙しだ。いくつも伝道隊を組んでどの隊が何日の何時にはどこで伝道するか戦略を練る。誰が隊長になって先頭に立つかを決める時期である。横断幕やプラカードを作成したりで準備のために今は毎日朝から晩まで教会の中は大賑わい。二百人以上いる信者は年末年始が一番忙しい。しかも皆一年で一番楽しそうにワイワイガヤガヤ。教会の結束の意味もあるのだろう。一つの目的に向かって皆一丸となるので。去年は私も参加したがそれなりに楽しいのは良く分かる。向こうが聞いていようと教会に来て救われようとそんな事は二の次。伝道するほうの楽しみの為にやっている感があった。一種のお祭り騒ぎである。一日の終わりには打ち上げして乾杯もするし。結構楽しいのだ。勿論救われて欲しいから寒い中伝道するのだが!

2021年12月29日
夢見る男


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