20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:水面(みなも)に落ちた小石 作者:此道一歩

最終回   第九章  理穂の道
理穂は、五年前、和也が初めて店にやって来た日のことを思い出していた。

 夜空を見上げながら
「お祖母ちゃん、あの時、水面(みなも)に小石が落ちてきたんだね…… 
その波紋を見つめて和也さんと一緒になりたいと思って、結婚して、こんな大きな家に住ませてもらって、今では社長夫人だよ……
どうするのよ、これからどうすればいいのよ…… どうやって生きて行けばいいのよ……」

 不安の中で囁(ささや)いた時、祖母の声が聞こえたような気がした。

 多くの信頼できる人に巡り会ったでしょ…… 
 道を踏み外した人の人生もたくさん見たでしょ……
 頑張りなさい…… 



                 完


最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。
この物語は、私の中では比較的初期に書き上げたものですが、2年も経つと、いくらかは物語の書き方も考えるようになり、懸命に構成を練り直し、修正して、作り直した者です。
常に悪役を仕立て頑張る人が救われる物語を目指しています。
このページが400文字に満たないため、加筆いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。


← 前の回  ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 2765