傷つけたり傷ついたりするのは一瞬なのに 傷を癒すのは長い年月がかかる その傷が深ければ深いほど 癒すのは容易ではない
もっとも深い傷を与えるもののひとつが 言葉の礫だと僕は思う
僕はできるだけ礫を人に投げたくない 投げるなら自分に投げたほうがいい 優しいんじゃない 臆病なだけさ 人を傷つける勇気がないだけ
みんな大なり小なり傷を抱えてる 触れられたくない傷もあるだろう 僕もそうだから でも、傷が乾いたら 誰かに見せるのも悪くない 笑ってもらってもいい 僕も笑うから 怒ってもらってもいい 少ししみるけど傷の消毒になるから 泣いてもらってもいい 僕の心を洗ってくれる清水だから
そうして僕は少しだけ前に進む
|
|