20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:乾いた傷痕、届かぬ礫 作者:光石七

第2回   短歌
                                         
                                         

誰彼が何と言おうと我は我 これが私かなしいほどに





無垢な赤子 広がりし未来 いつからか 自ら摘みし なれぬできぬと





この伯母のようになるなと携帯の待ち受け画面の姪に呟く





力なき自分を呪い否定すも 否定しきれぬ周りの温もり





眠りたい なんにも聞かず考えず 全ては夢だ この存在も





生きているだけで感謝と 贅沢な悩みと知りつつ ため息をつく





知識などあっても役に立たないと思いつつ観るクイズ番組





暗闇もお化けもUMAも怖くない 怖いのは人 自分も含め





もし誰も悲しむ人がいないなら いつでも死なん醜き我は





肉体は滅んでもなお生きるという 魂までも消えればいいのに



← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 379