☆いやあ〜、なんていうか、こんなもの書いちゃって。
……ゴメンね?
昔々、遠い国での物語。デレラという少女がいました。彼女は厳しいお父さん、優しいお母さんの元で幸せに暮らしていましたが、ある日、お母さんはカボチャ料理を作っている最中に、亡くなってしまったのです。お父さんは、新しい女の人と結婚したのですが、そのお父さんもいなくなってしまいました。そうしてデレラは、イジワルな継母、継母の連れ子である二人の姉の元で、下女同然の暮らしをしていたのです。でも、デレラは文句一つ言わず、暮らしていました。
いえ。
彼女は「文句一つ」言わずに暮らしていたのではありません。 文句を言っても無駄と知っていて、その気力をなくしていたのでした。
ある日、お城で「ぶとう会」が開かれるというので、継母と二人の姉は着飾って出かけることになりました。 「いいかい、デレラ。私たちが戻る前に、家の掃除と片付けを、きちんとやっておくんだよ!」 「はい、お義母様」 そして三人は出かけていきました。
一人残ったデレラは、一人、もくもくと掃除をしていました。すると、キレイな音、光の粒とともに、妖精が表れました。 妖精はデレラに言いました。 『あなたは「ぶとう会」に行かないの?』 「うん、行かない」 『どうして?』 「お母様に掃除を言いつけられたから」 『あなたは、言いつけられたら、逆らわないの? 「ぶとう会」に行きたいとは思わないの?』 「いいの。だって、言いつけをまもって掃除をしたら、みんなが褒めてくれるんだもの。だから、私は『ぶとう会』に行きたいなんて思っちゃいけないの」 デレラの言葉を聞き、何を思うのか、妖精は姿を消しました。
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