「つーわけで、脚ちょうだい」 ルエリアは深海の魔女っ子に言います。 魔女っ子は苦虫をかみつぶしたような顔で頭を抱えました。 「コイツは、予約もとらねーで押しかけてきたかと思ったら、いきなり無礼なことをほざきやがって」 「いやあ、美少年と美中年、どっちにしようかと思ったけど、せっかくだから両方ゲットしたくてさ!」 と、悪びれもせずルエリアは頭をかきます。 「……。わかった、くれてやる。お代は、出来るならお前の命、って言いたいところだが、お前のような人格破綻者の魂なぞ、逆にどんな災いをもたらすかわからんからな、声で我慢してやるよ」 「押忍!」 「それから、三日以内に、どっちかゲットできなかったら、お前、泡になって消えるから、覚悟しとけよ」 「……三日かよ。まあ、いいわ、あたしのこの美貌があれば」 「いいからとっとと行け!」 こうしてルエリアは声と引き換えに足を手に入れたのでした。
……「足」を「手」に……。 はい、ここ笑うとこ!
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