ある日の午前中のこと、ち○、○どか、ひな○、ア○ミたちは、森林公園へ向かっていた。 ニャト○ンがふわふわと空中を漂いながら言った。 「今日は天気もいいし、平和が満喫できていいぜ〜」 ラビ○ンも、○どかの肩の上でうなずく。ペギ○ンもち○の肩の上で言った。 「こんな日は、川のそばでゆっくりするのがいいペエ」 ニャト○ンが反論する。 「違うだろー? 野球だぜ、野球!」 ラビ○ンも参加した。 「お花とか、探して眺めるのがいいラビ」 笑顔で○どかが言った。 「とにかく、森林公園へ行こ? それから、考えたらいいよ。ね、ラ○?」 ア○ミに抱っこされているラ○が、うれしそうに応える。 「ワン!」 ひな○がイベント誌を手に言う。 「でもさー、昨日の天気予報じゃあ、雨が降る、って言ってたのに、晴れたしさー。もう、メッチャ、テンション、上がるよねー」 ち○も口元をほころばせて答えた。 「確かにそうね。親子連れも多いし、行楽日和になったわ」 ラ○を抱いているア○ミも、笑顔で言った。 「こういうのを、『日頃の行いがいい』というのですね?」 そして、公園に着いた、その時だった。 「くちゅん!」 ラ○がくしゃみをした。額のクリスタルが黄色になっている。 一同は、林の陰に行って聴心器でラ○の声を聞く。 『あっちの林の出口で、変態さんに泣かされている人たちがいるラ○』 ………………………………時が凍ること、数秒。 それを溶かしたのは、ひな○だった。 「え? ちょっと待ってラ○なに言ってんの?」 そのあとを、ち○が続ける。 「変態さんが泣いてるんじゃないの?」 『違うラ○。変態さんに泣かされている人たちラ○』 ラビ○ンが言う。 「新種のビョー○ンズ、ラビ?」 『違うラ○。変態さんに……』 続きをさえぎるように、○どかが言った。 「と、とにかく、行ってみよ!」 そして一同は、ラ○の誘導するとおりの場所へ向かった。
行った先にいたのは、トレンチコートに黒い(おそらくゴム製の)長靴姿の男。長ズボンをはいていないらしく、毛の生えたスネが露出している。そして、黒縁のメガネをかけ、頭には……。 「ふう〜っ……!」 「うあぁあぁあぁあ〜! ○どかッちぃ〜!」 貧血を起こしたらしく、○どかが倒れそうになった。それを慌ててひな○がささえる。ち○も倒れそうだったが、○どかを支えた。 ペギ○ンが言った。 「○リーフって、頭にかぶるものペエ?」 なんとか正気を取り戻してち○は怒りを込めて言った。 「いいえ、絶対、かぶったりはしないわ! 例えお日様が西から昇ったとしてもね!」 ア○ミが不思議そうに聞いた。 「あれは、『コスプレ』というものなのでしょうか?」 ひな○が首を、ブンブンと横に振って言った。 「違う違う、あれ、コスプレ違う〜!」 ち○が応える。 「強いて言うなら、ユニフォームね!」 ア○ミが、やはり不思議そうに言った。 「まあ、ユニフォームなのですか? すると、あのような方が集まって、何か、競技をするのでしょうか?」 ち○は空をあおいだあと、少し息を吐いて言った。 「ごめんア○ミ、今のは忘れて? 今、ああいうのが集まる光景、想像しちゃった……」 「……わたしも」 青ざめたひな○がそう言った、その時。 「ええぇっへっへっへっへっへっ。んばあぁぁぁぁぁぁぁ!」 翼を広げるが如く、男がコートの前を開く。その前にいるのは、うら若き女性二人組。 女性たちは震えながら悲鳴を上げ、駆けて行った。彼女たちは一体、どのような珍物体を目撃したのであろうか? ひな○が言った。 「行くよ、○どかッち、ち○チー! あの女の人たちの、心のお手当に!」 「そうね、ひな○! でも、あの変態さんビョー○ンの徹底的な浄化が先だわ!」 強い意志でち○は言った。 「ああ、ち○ちゃん、ビョー○ンって言っちゃった……」 ○どかが困ったような笑みで呟くと、ニャト○ンが腕組みして、しみじみと言った。 「地球のお手当てって、奥が深いよニャア」 そのあとをペギ○ンが、 「これって、○リキュアのお仕事ペエ?」 と、首を傾げる。 ラビ○ンが、 「これ見たら、多分、テ○ティーヌ様、泣くラビ……」 と呟いた。 ふと、ち○は○どかを見る。その顔色は血の気がないように見える。 「大丈夫、○どか?」 心配して言った、ち○の言葉に頷き、強い意志をその表情に映して、○どかが言った。 「ええ! わたしたちが住む、この町に、変態さんは必要ない! 確かに、怖くないと言ったら、嘘になる。……でも!」 ○どかが、右手を拳に握る。 「わたしは、負けない! この町のあしたのために、地球のすこやかな未来のために! 行こう、みんな!」 「……いやぁあ〜、地球の未来とか、そういうのとは違うと思うんだけどなあ〜」 首を傾げ、困ったような笑みを浮かべて、ひな○も○どかに続く。 そして四人は○リキュアになって、変態さんと戦うのだが、その戦いはとても辛く、苦しいものだったという……。
語られざる物語・1−7
ある日、メガビョー○ンの種子が、一匹のアマガエルに取り憑いた。そのアマガエルはテラビョー○ンに進化し、池から陸(おか)へと上がる。そしてその太鼓腹を右手でポン!と叩いて言った。 「どすこい! おいどんの名前は、ネツポイヤンですたい、ケロケロ! こうして生まれたからは、さっそく地球をむしばんで……。ん? 何でゴワスか?」 はるか遠くで、こんな声がした。 「○リキュア、ファイナル・ヒー○ングっど・シャワー!」 そして、文字通り翼を持った、虹色の光をまとった白衣の天使らしき四人が、上空から四色の光を放つ。その光はネツポイヤンの仲間とおぼしき存在を貫き、さらにネツポイヤンにも届いて、彼を浄化した。 「ケローッ! なんにもしてないのにヒーリングッバァァァァァァァイ……どすこい!」 太鼓腹を、ポォン!
こんなことも、あったりなかったり。
あとがき
○どかの笑顔は無敵だと思う。あと、○レースが花から誕生するシーンは、(私が知る限りだけど)○リキュア史上、屈指の名変身シーンだと思う。
そんでもって。
ち○は俺のヨメ。 ああ、でも年齢のこと考えたら、娘かな?
でもやっぱりヨメ。
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