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作品名:これ、絶対に書いたら、あかんヤツ。ヒープリの二次なので 作者:ジン 竜珠

第6回   語られざる物語・1−5
 後日、市内の市民交流運動会で、また高跳びのメガビョー○ンが現れた。生み出したのはグアイ○ルだ。
 そして、またラ○がメガビョー○ンの声を聞いた。
『○リキュアの力を使わないで、跳んで欲しいって言ってるラ○』
 力強く頷いて、フォン○ーヌは言った。
「あなたの望む勝負は何?」
『メガメガ!』
『ハビエル・ソトマ○ル選手を超えて欲しいって、言ってるラ○』
「なっ……!?」
 衝撃がフォン○ーヌを貫く。
 ○レースが、きょとんとなって言った。
「ねえ、スパーク○、雷のエレメントボトル、使った?」
 スパーク○は不思議そうな表情で、首を横に振って答える。
「ううん、使ってないよ?」
「でも、今、雷が走ったよね、フォン○ーヌの周囲に? ていうか、誰、ハビエル……なんとか、って?」
 ○レースの問いに、しばしうつむいてから、フォン○ーヌは○レースを見て答えた。
「高跳びのレコードホルダーよ。二メートル四十センチ越えをコンスタントに叩き出している、トップクラスの選手だわ」
 ○レースが「二メートル……」と呟いて手の平を上昇させ、それを目で追ったあと、スパーク○とともに「うええええええっ!?」と驚いた。
 スパーク○がメガビョー○ンに向かって言った。
「そんなの、無理に決まってるじゃん!」
 グアイ○ルが不敵な笑みで言う。
「フン。何が何だかわからんが、勝負を申し込まれて逃げるのか、○リキュア?」
 フォン○ーヌはステッキを握りしめ、歯がみをする。
『メガメーガ、メガッ!』
 三度(みたび)、ラ○が言った。
『ハンデとして、ロイター板を使ってもいい、って言ってるラ○』
 スパーク○がキョトンとなってグアイ○ルに聞いた。
「ろいたーばん、ってなに?」
 一瞬、困ったような表情になったグアイ○ルだったが、すぐに勝ち気な表情になって言った。
「ろいたーばんというのは、あれだ、ろいたーが、バンする……。いや、ロイターが、留守番する……」
「跳び箱の時なんかに使う、踏切板よ。木の板のバネが内蔵されてるの。二人も見たことあるでしょ?」
 スパッとフォン○ーヌが答える。
「ああ、あれかあ」
 とスパーク○が笑顔で頷いた。
 フォン○ーヌは呟く。
「ロイター板を使えるなら、跳躍力は、かなり底上げできるわ。でも、制御が難しい。背面跳びだったら、踏み切るときの角度を間違えると、バーに直撃ね。正面から飛び込む正面跳びか、ベリーロールなら、あるいは……」
 そして。
「わかった! その勝負、受けて立つわ! でも、練習する時間が欲しいの。いいかしら?」
『メガ』
 メガビョー○ンが頷いた。
 フォン○ーヌは笑顔で言った。
「あなたの配慮に感謝するわ」
 そして、駆け出した。

 駆けて行くフォン○ーヌを見送ると、不意にスパーク○が笑顔で言った。
「じゃあさじゃあさ、そこに花札が転がってるからぁ、フォン○ーヌが戻ってくるまで、『おいちょかぶ』やろーよぅー!」
「おいちょかぶ?」
 と、○レースは首を傾げる。彼女の知識にない単語だからだ。
「花札のゲームの一つ。知らなかったら、ルール教えたげるからさ! せっかくだから、グアイ○ルたちもやらない?」
 いきなり話を振られ、グアイ○ルが困惑した。
「いや、しかし、その『おいちょ』なんとかいうの、知らないし」
『メガ……』
「だいじょぶだいじょぶ! ルール教えたげるから!」
 そう言って、スパーク○は花札を展開する。一同は自然と車座になった。

 おいちょかぶで、勝利するのは、果たして誰か!?


 ……うん、違うよね?


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