『あのメガビョー○ン、○リキュアの力を使わないで、跳んで欲しいって言ってるラ○』 三人が顔を見合わせる。そしてフォン○ーヌが聞いた。 「それ、どういう意味?」 『ベリーロールで、中学生女子大会新を跳んでくれたら、何もしないで浄化されるって言ってるラ○。ウソは言わないって言ってるラ○』 スパーク○がキョトンとなって言った。 「ベリーロールって、なに? ブルーベリーロールとか持って、跳ぶの?」 「うん、ちょっと黙ってよっか、スパーク○!」 そう言って、フォン○ーヌは考える。 『中学生女子大会新なんて、私のやってる背面跳びでも、めったに出せない。そもそもベリーロールって、どうやったら、高く跳べるのか、わからないわ。……ハッ、そういえば、沢○にお泊まりになっているお客様の中に、ベリーロールの選手だった方(かた)が……。よし!』 立ち上がり、フォン○ーヌは宣告した。 「その挑戦、受けて立つわ! だから、ちょっと待ってて!」 そして、沢○へと戻った。 あの人に聞けば、ベリーロールが少しでもわかるはず。……いえ、きっと、ものにしてみせる! 決意とともに、フォン○ーヌは駆けた。
運動公園へと戻ってくると、地面にペタリと座った○レースが、 「あ、お帰り〜、フォン○ーヌ」 と、笑顔で言った。その手にあるのはトランプ。 「……なに、してるの?」 そう聞くと、やはりペタリと座ったスパーク○が笑顔で答えた。 「ババ抜き。なんかぁ、トランプとか、転がってたから。はい、そっちの番だよ」 『メガ』 メガビョー○ンが、スパーク○のトランプから一枚引く。 「やっりぃ〜」 『メガーーーー!』 片手を上げて喜ぶスパーク○に、衝撃の声を上げるメガビョー○ン。横座りになったシン○イーネがため息をつく。 「あんた、またババ引いたの? いい加減にしなさいよね、あたし、あんたのカードから引くんだから!」 「…………………………」 フォン○ーヌが無言でメガビョー○ンを見る。 『メガ?』 「…………………………」 『…………………………』 「…………………………」 『…………………………』 「…………………………ベリーロール」 『メガッ、ビョー○ン!!』 何もなかったかのように手持ちカードを投げ棄て、メガビョー○ンが吠える。フォンテーヌは小さく呟く。 「今の今まで、忘れてたでしょ……」 ペギ○ンが言った。 「フォン○ーヌ、ヒーリング・ストリームを使った方が早いペエ。ていうか、蹴り倒した方がいいペエ、あのメガビョー○ン」 「待って、ペギ○ン! 気持ちはものすごくよくわかるけど、約束は約束よ! そうでしょ、メガビョー○ン!?」 『メガビョー○ン』 メガビョー○ンが頷いた。 それを確認し、ち○は変身を解く。その姿は、部活動の時の「勝負服」だった。 「○レース、スパーク○、マット、敷いて!」 ○レースとスパーク○が「うん!」「オッケー!」と、近くにあったマットを持ってくる。 「シン○イーネ、審判をお願い!」 「はあ!? なんであたしが!?」 スパーク○がニヤついて言った。 「さっき、三連敗したの、だーれだ?」 「……くっ、覚えてなさい、小娘」 かくして、ち○とメガビョー○ンとの真剣勝負の幕が開いた!!
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