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作品名:これ、絶対に書いたら、あかんヤツ。ヒープリの二次なので 作者:ジン 竜珠

第3回   語られざる物語・1−2
 日曜日の午前中、ち○はいつものように○どか、ひな○と公園に来ていた。
 ひな○が情報誌を手に言った。
「ねーねー、電車で二駅ぐらい行くんだけどー、植物園がオープンしたんだってー! 今度、行ってみよーよー!」
 と、情報誌の該当のページをこちらに向けてくる。
「うわあ、きれー」
 ○どかが、ぱぁっと花が咲いたような笑顔になる。ち○もそのページを見た。花びらが重層的に咲いた花で、キャプションによれば「クリスマスローズ」とある。確かにきれいだ。こういった物を見ると、自然の造形美とともに、不思議な何かを感じる。もっとも、品種改良によってこのような美しい形になった花も多いし、この花も、説明文では品種改良されたものらしい。
 だが、人の手が入らずに信じがたい形状になったものもある。
 例えばサギソウ。花弁がサギが翼を広げたかのような形をしているが、自然において、花弁があのような形状をしている必然性はない。観測者が「美しい」「鷺(サギ)に似ている」と感じたときにのみ、はじめてその形状に意味を見いだすことが出来るが、その「観測者」は、高度な感性を持っている必要があり、この世界においては人類以外にない。そうなると、サギソウは人間に対して自分が「サギが翼を広げているようでしょう?」とアピールしていることになる。
 様々なエレメントと接している今となっては、そのような可能性も考えられなくもないが、もしそうなら、地球の調和は人類に任されていることになる。それはつまり、人類に地球を守る義務があるということでもある。
「……ち○ちゃん、ち○ちゃん」
「……ち○チー、、ち○チーってばぁ」
 ふと、二人の声が聞こえた。
「あ、ごめん、なに?」
 そう言うと、○どかが言った。
「どうしたの、ち○ちゃん、難しい顔してたけど?」
「え? 私、難しい顔してた?」
 うなずき、ひな○も言った。
「なんか、英語の授業でも受けてたみたい」
「……それって、難しい顔なの?」
 よくわからない例えだ。ペギ○ンが言う。
「英語の授業はどうかわからないけど、悩み事でもあるように見えたペエ」
「ああ、なんか悩みでもあるのか?」
「悩み事なら、ラビ○ンたちにも、話して欲しいラビ」
 ペギ○ンたちも心配そうにち○を見ている。
 皆の気遣いがうれしくなって自然に口元に笑みが浮かび、ち○はペギ○ンを胸元に抱いて言った。
「ごめんね、みんな。悩み事とか、そういうんじゃないの。ちょっと考え事してたから」
「考え事?」と、○どかが首を傾げる。頷いて、ち○は先刻の自分の考察を話す。
 ○どかが笑顔になる。
「私もね、時々、そう思うときがあるの」
「○どかも?」
「うん」
 ○どかは頷いて答える。


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