愛望がやや興奮気味に言った。夢華も、そんな感じがしてきた。 「そうですよ、きっと!」 夢華も興奮して言った。だが。 「それは、どうかな、って思うんだ、私は」 と、祈璃が冷静な声で言った。 「え?」と、愛望が見る。いや、愛望だけではない、皆の視線が祈璃に集まっている。 祈璃はエミィを見て言った。 「さっき、女王様が言ってたよね、『ファン・タ・シー・キングダムの住人は、○リキュアになれない』って」 エミィがうなずく。 「ええ。でも、それは一ヶ月過ぎてるから……」 「こう言ったらアレだけど、一ヶ月程度の時間で、そういうのって、クリアされるものなの?」 一同が首を傾げる。祈璃が慌てて、言った。 「ああ、そんなややこしい話じゃなくて! なんていうか、さ。○リキュアに変身出来るのは、私たちが持ってる五つだけなんじゃないかな、って、そんな気がしたんだ」 夢華が聞いた。 「それって、残り二つのホープ・ジュエルじゃ、○リキュアに変身出来ないって事ですか?」 「うん。うまく言えないんだけど、インディゴ・サファイヤからは、そんな『何か』を感じない」 「それは、私も思いました」と夢華が言うと、他の三人もうなずく。 「それにさ、愛望が調べてきた、後日談? あれもちょっと変じゃないかな?」 「変? どこか、変かな?」 首を傾げた愛望に祈璃が言った。 「順番が、逆じゃない?」 友希が不思議そうに言った。 「逆……?」 「うん。七色に光る柱が、七つの玉になった。これだと、○リキュアの三人が生まれたあとでホープ・ジュエルが生まれた、ってことにならないか?」 少しして愛望が言った。 「……そうよね。なんとも思わなかったけど、お話の繋がりを見たら、そうなるわ……。無関係なのかしら、この二つのお話……?」 「ホープ・ジュエルが○リキュアを呼んだ。これは、多分、そうなんだと思う。でも、そもそもの発端のホープ・ジュエルに、謎が多すぎる」 その祈璃の言葉に、ふと、夢華はクーキョンの言った言葉を思い出した。
ムーナ・シー・ハイランドが崩壊したのはね、ホープ・ジュエルのせいなの!
ホープ・ジュエルを集めた時に、言ってあげる! ホープ・ジュエルの、本当の意味を!
どうやら、賢たちから、話を聞いた方が良さそうだ。
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