シェアハウスの自室で、エミィは女王と通信をしていた。あれから、試したが、うまくいかず、何度目かで、成功したのだ。エミィは三人の○リキュアたちに会えたことを報告した。 『そうですか、会えましたか』 と、女王マーブ・シーは笑顔になる。 「はい! ……ところで、女王様、あの伝説の書、何が書いてあるんですか?」 マーブ・シーが眉を曇らせる。 『……わからないのです』 「え?」 『あの書は、もう何年も、いいえ、おそらく書かれたと思われる、何百年も前から、誰にも読めないのです』 「どういう意味ですか?」 『あの書が書かれたのは、おそらく、カーナ・シー・エンパイアの襲撃を、三人の○リキュアたちが退けたあと。直後ではないでしょうが、おそらく十年のうちには書かれたと思われています。そして、その時から、誰にも読めないでいるのです。伝説の○リキュアたちなら、あるいは読めるのでは、と思ったのですが。どうですか?』 「それが、人間界に来た時の衝撃で、こちらの法則による封印がかかってしまったらしくて。三人の内の一人、○ュアウィズダムにも読めないそうです」 『そうでしたか。あの書には、きっと何かのヒントが書いてあるはずなのです』 マーブ・シーがそう言ったとき、その姿が揺らぎ始めた。どうやら、今日はここまでらしい。 通信を終え、エミィはベッドに転がり込む。ウッキューが羽ばたいて、エミィの頭の横に転がる。 「うっきゅー」 「ウッキュー。……頑張ろうね」 「うきゅ?」 ウッキューが首を傾げる。
その夜。
夢の木市に、謎の地震が起こった。
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