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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第67回  
 シェアハウスの自室で、エミィは女王と通信をしていた。あれから、試したが、うまくいかず、何度目かで、成功したのだ。エミィは三人の○リキュアたちに会えたことを報告した。
『そうですか、会えましたか』
 と、女王マーブ・シーは笑顔になる。
「はい! ……ところで、女王様、あの伝説の書、何が書いてあるんですか?」
 マーブ・シーが眉を曇らせる。
『……わからないのです』
「え?」
『あの書は、もう何年も、いいえ、おそらく書かれたと思われる、何百年も前から、誰にも読めないのです』
「どういう意味ですか?」
『あの書が書かれたのは、おそらく、カーナ・シー・エンパイアの襲撃を、三人の○リキュアたちが退けたあと。直後ではないでしょうが、おそらく十年のうちには書かれたと思われています。そして、その時から、誰にも読めないでいるのです。伝説の○リキュアたちなら、あるいは読めるのでは、と思ったのですが。どうですか?』
「それが、人間界に来た時の衝撃で、こちらの法則による封印がかかってしまったらしくて。三人の内の一人、○ュアウィズダムにも読めないそうです」
『そうでしたか。あの書には、きっと何かのヒントが書いてあるはずなのです』
 マーブ・シーがそう言ったとき、その姿が揺らぎ始めた。どうやら、今日はここまでらしい。
 通信を終え、エミィはベッドに転がり込む。ウッキューが羽ばたいて、エミィの頭の横に転がる。
「うっきゅー」
「ウッキュー。……頑張ろうね」
「うきゅ?」
 ウッキューが首を傾げる。

 その夜。

 夢の木市に、謎の地震が起こった。


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