五人が立ち上がり、叫んだ。 「叙事詩(サガ)、オープン!!」 いったん抜けかけたホープ・ジュエルが本になり、五人の周囲を巡る。そして、再び、夢華たちは○リキュアになる。 それと同時に、周囲にあった石柱が砕け散る。 ナイトがホープ・ジュエルをかざす。 「希望の星はどこ!?」 中央部に「それ」が輝いていた。 「あった、希望の星! 我ら、いざ、夢を護らん!」 フェニックス・スピアーがゼツボーグを貫き、その敷地の端っこでへたり込んでいる人の頭上でエクスクラメーションマークが輝いた。 その人物が何らかの希望を取り戻して、その場を去る。変身を解除しようとした時だった。 「○リキュアァァァァァァァァァァァ!!」 何者かが吠えながら、躍りかかってきた。それを剣で受け、ナイトは言った。 「クーキョン!?」 いつもは、撤収しているクーキョンが、剣を手に襲いかかってきたのだ。 吠えながら、クーキョンが斬りかかる。太刀筋はデタラメだが、それがかえって、気迫と力を伝えてくる。 ウィッカの魔法弾がクーキョンを吹き飛ばす。だが、地に転がったクーキョンはその勢いを利用して、起き上がり、またナイトに斬りかかってきた! 「クーキョン、どうしたの!?」 「うるさい! お前たちのホープ・ジュエル、さっさと寄越しなさい!」 「!? できないわ!」 剣で、押し返すとダンサーが跳び蹴りで、クーキョンを数メートル吹っ飛ばす。苦鳴を上げたクーキョンだが、再び立ち上がり、吠えながら跳躍して斬りかかってきた。 いや、もはや剣で殴りかかる、に近い。何度も打ち合いながら、ナイトは身を沈め、下から剣を振り上げる。その攻撃にクーキョンがひるむ。その隙を突いて、ナイトはクーキョンを蹴り飛ばす。そして。 「光の章! 輝く刃!」 光の刃を持ったページを、スクエアミラーに挿し込んだ。 「○リキュア、ドリーム・スラッシュ!」 ナイトの必殺技が炸裂した。 「がはぁっ!」 クーキョンが倒れた。
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