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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第62回  
 そこにいたのは、博物館、あるいは資料館といった趣の形をしたゼツボーグ。変身した夢華たちは、それぞれに攻撃をするが、やはり、攻撃が通りにくい。昨日のものほど強力ではなく、これまで通りらしいのが、せめてもの救いだ。
 ウィッカが魔法弾を撃ちながら言った。
「ナイト、正面は私たちが防ぐから、あなたは横から! ダンサーは反対から!」
 うなずき合って、その方向へ行こうとした時。ゼツボーグの屋根から何かが飛び出し、五人を囲むようにして、何かが立った。それは。
 アーチャーが言った。
「環状列石?」
 七本の、高さ五、六メートルの石柱が、五人を囲むようにして立ち並ぶ。その瞬間。
 ナイトは言い知れぬ「何か」を感じた。
「……? 何、この感じ?」
 いい表現が見つからない。強いて言うなら。
「この石柱、ホープジュエルと、引き合ってる?」
『ゼツボォォォォォォォォォグ!』
 ゼツボーグが咆哮した直後、石柱がエネルギーを発し、それぞれを繋ぐように、スパークが起こった。
「あぐぅッ!?」
 ナイトの体に、しびれと痛みが走る。
 クレリックもウィッカも、アーチャーも、ダンサーも苦鳴を上げている。
 あまりの苦しさに、ナイトは膝をついた。体から力のようなものが抜けていくのを感じる。それに合わせて、体を覆っている「鎧」が、ほどけていくのを感じた。そして。
 体を覆い護るものがすべて消え去ったかと思うと、次の瞬間、ナイトは夢華に戻っていた。クレリックは愛望に、ウィッカはエミィに、アーチャーは友希に、ダンサーは祈璃に。そして、光の粒子が集まって、変身前に着ていた服が再構築された。
 石柱からのエネルギーの放出はやんでいた。
「……変身が、……解けた……?」
 苦しい息のもと、夢華は呟く。他の四人も、うずくまって肩で息をしている。
『ゼツボォォォォォォォォォグ!』
 ゼツボーグが咆哮し、再び、スパークが起こる。
 五人が絶叫する。やがて。
「……ホープ、ジュエルが……!」
 夢華の胸から、赤い光が現れ、玉となる。まるで、夢華から、ホープ・ジュエルのレッド・ルビーが抜けていくかのように。
 エミィたちも、同じようだった。
 ホープ・ジュエルが抜けていく感覚とともに、脱力感も強くなる。
「……いけない……。このままじゃ……!」
 夢華は四人に言った。
「みんな……! 私たちが倒れたら……! 世界、が、闇に、呑まれちゃう……!」
 エミィがうなずいた。
「そうよ、ここで、……倒れるわけには……!」
 友希が言った。
「……私たちは、希望の戦士、○リキュア……!」
 愛望が言った。
「こんな……ところで、立ち止まってなんか、いられない……!」
 祈璃が言った。
「みんなの夢を……護るんだ……!」


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