このゼツボーグは強敵だった。これまで以上に、ダメージを与えられない。 その時、高笑いが聞こえてきた。 「アーハッハッハッハッハッ! いいザマね、○リキュア!」 声がした方をナイトは見る。ある商店の屋根に、アイ・スクリームが座っていた。 「アイ・スクリーム!」 ナイトはアイ・スクリームを睨む。アイ・スクリームは、ニヤリとして言った。 「言っておくけど、このゼツボーグ・アルノミーは、これまでのゼツボーグとは、ひと味もふた味も違うわよ? なんと言っても、あなたたちのことを研究して生まれたんだから!」 「研究?」と、首を傾げてアーチャーが呟く。ダンサーが言った。 「やってみないとわからない!」 そして、ホープ・ジュエルを捧げ持つ。 「あった、希望の星!」 そして、ドリーム・ビートを放つが。ハートの音符はことごとく、ガットに呑み込まれていった。 「……うそ……」 ダンサーが愕然となる。クレリックがうなずいた。 「ダンサー! 希望の星はどこ!?」 「……ガットの中心……」 「ナイト! フェニックス・スピアーを!」 「うん! 我ら、いざ、夢を護らん!」 その声に、フェニックスが生まれ、ガットを目指す。だが。 『ゼツボォォォォォォォォォグ・アルノミィィィィィィィィィ!』 左手でフェニックスを受け止め、それを放り上げ、右腕のラケットで、遠くへ打った。空の彼方で、フェニックスが光の点になり、消滅する。 ナイトは、震えながら呟いた。 「……そんな……」 『ゼツボォォォォォォォォォグ・アルノミィィィィィィィィィ!』 ゼツボーグがシャトルコックをナイトに撃ち込む。 「くうっ!」 吹っ飛ばされて、体全体がしびれ、動かない。他の四人にも、シャトルコックが撃ち込まれ、動けなくなってしまった。 「フフフ……。さあ、ゼツボーグ・アルノミー、とどめを刺してしまいなさい。そうすれば、あの五人からホープ・ジュエルが分離するはずよ」 『ゼツボォォォォォォォォォグ・アルノミィィィィィィィィィ!』 ゼツボーグが咆哮した。
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