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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第21回  
 四人が駄菓子屋に到着した時、一台のボックスカーが低速で走り去るところだった。リアハッチに国際シンボルマーク……いわゆる車椅子マークがある。
 ペンデュラムを出し、エミィがハートマークの重しを吊り下げる。すると、一方向に引き寄せられた。そこへ行くと。
 愛望がしゃがみ込む。
「……宝箱?」
 縦二十センチ、横三十センチ、高さ二十センチ程度の、モスグリーンの、いかにも「宝箱」といった風情のアーチ状のフタをしたものが、そこにあった。
 友希が辺りを見渡す。
「ここ、お店と隣のお店の間ですよね? なんで、こんなところにこんなものが?」
 エミィがじっと見る。夢華が言った。
「ねえ、開けてみようよ? もしかしたら、プリンセスのヒントかも?」
 愛望が眉間にしわを寄せる。
「でも、いつかみたいに、ミミックモンスターだったりしたら……」
 以前、やはり宝箱(その時は茶色だった)を見つけた時のこと。ふたを開けたら、それは、宝箱に擬態したミミックモンスターだったのだ。ファン・タ・シー・キングダムを襲撃したカーナ・シー・エンパイアで作られたモンスターで、女王マーブ・シーの魔法で撃退され、人間界に追いやられていたらしい。
「シツボーグ以外で変身して戦った、初めてのパターンだったよね」
 夢華が言うと、エミィもうなずいて言った。
「私は見てただけだったけど」
 友希が言った。
「そんなことがあったんですか……」
 そして宝箱を見る。
 周囲を確認しながら、エミィが、スクエアミラーの中からブルー・アクアマリンを取り出して、ホープ・ジュエル越しに宝箱を見る。
「……うん、モンスターじゃなさそう」
 そして、恐る恐るふたを開ける。
 夢華が言った。
「……なに、これ? なんかのカード?」
 エミィが名刺のような「それ」をとり、裏返す。
「これ、地図の一部だ」
「ええっ!?」
 夢華が驚く。エミィはトートバッグから地図を出す。その時、中にいたウッキューが「うきゅ?」と首を傾げたが、とりあえずそれには答えないで、地図を出した。そして、広げて、カードを当てると、該当の白紙部分と一体化した。
 それを見た愛望が言った。
「市の南の一部。……もうちょっと行くと、海水浴場があるわね」
 友希もうなずき言った。
「ああ、あの辺りですか」
 夢華は笑顔を浮かべて言った。
「すごい! こうやって、地図が完成していけば、プリンセスもホープ・ジュエルも、見つけやすくなるね!」
 笑顔でうなずいたエミィだったが、地図を見て、不意に「あら?」と怪訝な表情になった。
 友希が聞いた。
「どうしましたか、エミィ先輩?」
「うん。なんか、模様のようなものが」
「どれどれ?」
 と、夢華はのぞき込む。
「……ほんとだ。なんかの一部っぽい。この左側の部分があったら、完全にわかりそう」
 白で描かれた「それ」は、何かの模様の右側の端っこ、といった感じだった。


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