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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第106回   11
 この伝説の書には、数百年前の真実が書かれている。それは時の女王、ターノ・シーにとっては、不都合な真実。だから、ターノ・シーは秘伝の魔法で、封印をかけて誰にも読めないようにした。そしてその魔法は、あえて後世に残さなかったのだ。だから、誰にも読めなくなってしまった。
 人間界に来て、さらにこちらの法則によって封印がかけられた。だが、今、すべての封印が解けた。

 その書のラストページにあったのは……。

 五人は、スクエアミラーを上に向け、それぞれ書の上に持ってくる。それはまるで、五つの花びらのようだった。
 書からページが離れ、宙を舞う。そのページがナイトたちそれぞれの手に収まる。そのページには、それぞれの色のハートマークがあった。ナイトは赤、ウィッカは青、クレリックは緑、アーチャーはオレンジ、ダンサーは黄色。
 五人はスクエアミラーのスリットにページを挿し込んで、空高く掲げた。ナイトが笑顔で号令をかける。
「叙事詩(サガ)、最終章、オープン……」
 五人のフォームが変わる。羽衣をまとった天女。それが彼女たちの姿だ。そして、それは○ュアレジェンドの姿でもあった。
 五人はハートマークが表示されている面を空に向ける。五人が空を見上げ、エミィが笑顔で言った。
「一枚は、私のために」
 愛望が笑顔で言った。
「一枚は、あなたのために」
 友希が笑顔で言った。
「一枚は、大切な人のために」
 祈璃が笑顔で言った。
「一枚は、どこかの誰かのために」
 夢華が笑顔を浮かべる。
「そして一枚は」
 静かに、しかし、しっかりとした想いを込めて言った。
「未来に生きる、みんなのために!」
 五人が声と息を揃えて言った。
「咲き誇れ、夢と希望の花びら! ○リキュア、クィンクエ・ペタルム!」
 五人が空に向けたスクエアミラーの上に七色の玉が現れる。そしてその玉がゆっくりと開いていった。開いた形は、まさしくハートの形をした五枚の花びらを持つ、虹色の花。
 そこから虹が放射され、空を走る。上空から、虹色の光が振ってきた。それはまるで、虹色の雨。
 黒い巨体は何も言わず、空を見上げている。そして。
 巨体の中からも光があふれ、周囲を包んでいった……。


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