20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第105回   10
 最後の声は、何百人もの声が集まったような声だった。そして、その声に乗るように、町中(まちじゅう)から、ゼツボーグ・アルノミーを消滅させた光の粒が、夢華たちに向かって集まってきた。
 その光の粒は円陣になった夢華たちの中央で一つの結晶になる。それは。
「レインボー・ダイヤモンド……!」
 夢華が呟いた。それに合わせるように、夢華たちの掌に、スクエアミラーが現れる。
 エミィが何かに気づいたように、やや興奮した声で言った。
「そうか! さっきレインボー・ダイヤモンドが砕けたのは、街の人、一人一人の心に届くためだったんだ!」
 愛望が言った。
「じゃあ、さっきのあの光は……!」
 友希が言う。
「レインボー・ダイヤモンド、一粒一粒の光……」
 祈璃が確信を込めたように強い声で言った。
「いや、多分、レインボー・ダイヤモンドの粒で、みんなの中の希望の光が目覚めたんだ!」
 夢華は希望を込め、レインボー・ダイヤモンドを見て言った。
「これは、みんなの希望の結晶……」
 夢華たちはうなずき合った。そして。
「叙事詩(サガ)、第三章、オープン!」
 夢華が号令した。そして、五人は、再び、○リキュアになった。

 ナイトたちは分散して町を駆ける。
「○リキュア、ドリーム・スラァッシュ!!」
「○リキュア、ドリーム・チャントォォォ!!」
「○リキュア、ドリーム・クリアリング!!」
「○リキュア、ドリーム・シュートォォォ!!」
「○リキュア、ドリーム・ビートォォ!!」
 それぞれの必殺技が、それぞれで放たれ、ゼツボーグ・アルノミーを倒していく。みるみるうちに、ゼツボーグ・アルノミーが消滅していった。そして、いつの間にか、黒い巨体の近くに迫っていた。
 五人が合流する。
 ナイトが巨体を見上げる。巨体は吠えながら、闇を吐き、新たなゼツボーグ・アルノミーを生み出していく。
 ダンサーが言った。
「やっぱり、こいつを倒さないとダメだね」
 アーチャーが言う。
「でも、こいつには、技がきかないような気がします」
 クレリックがうなずく。
「リザレクション・フェザーでも、無理かも知れない」
 ウィッカが言った。
「どうしたら……!」
 ナイトが剣の柄を強く握りしめる。
 諦めない……、絶対!
 そう思った時。
 五人の中のホープ・ジュエルがひときわ強く輝き、再びレインボー・ダイヤモンドになった。そして「声」が響いてきた。
『今こそ、真実のページを』
 円陣になった五人の中心に、伝説の書が現れた。そして、風に吹かれるかのように、パラパラとめくれる。その瞬間、五人は理解した。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 127