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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第104回  
「そんな……!」
 脱力し、夢華はへたり込んだ。みんなが集まる。
 祈璃が言った。
「大丈夫、夢華!?」
「祈璃さん、レインボー・ダイヤモンドが……」
 祈璃を見上げる。祈璃も沈痛な表情になっていた。
 愛望が言うのが聞こえた。
「これで、希望が断たれちゃったわね」
 辺りを絶望感が支配し始めていた。

 コードックの剣がゼツボーグ・アルノミーの右脚に斬り込む。その傷口に、雷電をまとった、ココの剣が斬り込んだ。その傷を中心にして、全身に雷(いかづち)が走り、ゼツボーグ・アルノミーが爆散する。
 ココが言った。
「魔法剣は得意ではないのだが」
「だが、これしか有効な手はないだろう?」
「これでは、消耗が激しい。何かいい手を考えろ、コードック!」
「あれば、もう実行している」
 役に立たぬヤツ、と毒づいて、ココは、黒い巨体を見上げる。
「陛下、申し訳ございません。臣がもっと早くホープ・ジュエルを集めていたら、そのような苦しみを陛下には……」
「後悔してるとこ、悪いけどな、次、行くぞ!」
「……ああ」
 ココとコードックは走り出した。

 へたり込んで、呆けていると、エミィが言った。
「ねえ、夢華!」
「ああ、エミィ、どうかした? またゼツボーグが増えた?」
「そうじゃなくて!」
「じゃあ、ゼツボーグが何かに進化した?」
「だーかーらー!」
 と、エミィが無理矢理、夢華を立たせ、町の方を向かせる。愛望や友希、祈璃も見ていた。なんだろう、と、思うでもなく思っていると。
「……なに、あれ?」
 町のあちこちから、光の粒が湧き上がり、ゼツボーグ・アルノミーを包んでいく。そして、怪物を消滅させていくのだ。
「いったい、なにが……?」
 唖然となっていると、やがて声が聞こえてきた。耳と、心の両方に届く感じだ。声はかすかに、しかし、しっかりと言っていた。

 わたしはあきらめない。

 ゆめをあきらめてたまるか。

 きぼうをすてたりはしない。

 ぼくは。

 おれは。

 わたしは。

「絶対、諦めたりしない!!」


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