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作品名:ファンタシーサガ ○リキュア! 作者:ジン 竜珠

第101回  
 しばらく行くと、大広間に着いた。そこでは。
「皇妃殿下、こちらへ!」
 女性の声がした。その女性が、こちらへかけてくる。その女性には見覚えがあった。
「あなた……」
 ウィズダムが呟いた時、その女性がこちらに気づいた。
「……なに、あんたたち……?」
 見るとその女性は、一人の小さな女の子を抱きかかえている。女の子は意識を失っているらしい。そして、そのうしろから、一人の女性が現れた。着ている服は、もとは豪奢だったろうに、今はあちこち破れ、汚れ、ボロボロだった。
 そして、後ろを振り返り、「陛下……」と呟いている。直感的に、皇妃だろうと、ウィズダムは思った。
 少女を抱きかかえた女性が言った。
「あんたたち、何者? ただ者じゃないのはわかるけど?」
 ウィズダムが「○リキュア」だと言うと、女性は始め、信じていないようだったが。
「! まさか、あの時の小娘……!」
 息を呑む。シャーマンが言った。
「驚いているところ、悪いけれど。何があったの?」
 女性が振り返る。皇妃はへたり込んでいた。
 再び、女性がこちらを見る。
「ブラック・ダイヤモンドが、崩壊を始めたのよ」
「崩壊?」
 ウィズダムが聞くと、女性が言った。
「ブラック・ダイヤモンドの歪(ひず)みが増大し、制御出来なくなっていたの。だから、オサキ・マックラー陛下は、自らの命を使って、それを制御していた。ホープ・ジュエルを手に入れるまでの間。でも、もう、それでも抑えきれないところまで来ていたの。そして、ついに歪みが極大にまで達し、崩壊が始まった。陛下は、それを自らの中に封じ、おさえようとしたのだけれど……」
 その時、咆哮が轟いた。
『オサキ・マックラァァァァァァァァ!!』
 その方を見る。闇が押し寄せてきた。その一端に触れた時。
「!! ……そうか、そういうことだったのね……!!」
 電撃の如く、ウィズダムの脳裏に閃くものがあった。
「なにか、わかったの、ウィズダム?」
 シャーマンが聞いてくる。
「ええ。……私たちは、根本的な間違いを犯そうとしていたわ……」
「……?」
「なんてこと……」
 あまりのことにめまいがした時。


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