読了いただいた皆様、誠に有り難うございました。 ……マジで死ぬかと思った。この作品って、四百字詰め原稿用紙にしたら、多分、八百枚近いんです。「アヤカシ同盟」の時に「これ以上のもの書いたら、絶対に死ぬ」って思ってたんですが、このペースで、それ以上のものになってしまって。本当に、死ぬ思いでした。 よく生きてたな、私。 ちなみに「死ぬ思い」っていうのは、喩えじゃないですよ? ホントに死ぬかと持ったもん、色んな意味で(詳しくは書きませんけど)。でも、一番すごかったのは、「小説&まんが投稿屋」に掲載させていただいていた「SagaV 神氣学園滅神傳」の時かなあ? あの時は、一週間で体重が五キロ落ちました。さすがに周囲の人から「急にやつれたけど、大丈夫?」と、心配されましたが。 今は、あれからさらに二キロ落ちた、七キロ減が標準らしく、命削るようなものを書き終えた時点で体重が落ちてても、しばらくすると、落ちた分は戻るようです。
なお、今回「後日譚」を書き加えさせていただきました。
それはさておき。
本作は、設定・内容・雰囲気などから、以下の五つの時期に区分できます。
・準備稿(第零項) 大正時代を舞台に、帝都に溢れる魔物を退治する、特務部隊の活躍を描いた作品ですが、実は、勢いだけのバカ話でした。出てくる怪物も「死して尚、未だ意志を存する『存未意(ゾンビー)』」とか、「狼になる病に罹患した『罹患主狼夫(リカンスロウフ)』」とか、「霊が無いのに動く業を持った『業霊無(ゴーレム)』」とか、そんなんばっかり。特務部隊の主要メンバーも「熱血バカ」「キザバカ」「理屈バカ」「ただのバカ(常に事件に巻き込まれる、事件を運んでくる)」と、ふざけたものでした。 しかし「なぜ帝都に魔物があふれかえっているのか」という理由になったとき、ふと「関東大震災がきっかけ」になり、「あの大災害を茶化したらいけない」ってなって、第一稿へと変わっていきました。
・第一稿(初稿) 零稿の「大正十三年三月が舞台」を引き継ぎ、変わっていった段階。この時に「帝都浄魔警察隊」が出来上がりました。この時点では、単純に猿太閤がラスボス。
・第二稿 舞台を現代に、物語が展開する場所を「大正十二年を模した異空」に変更。また、浄警ではなく「関東大震災が再び起きようとしていることを察知し、集まった、有志連合」に。しかし、「そういう有志連合なら、もっと組織だったものになるはず」というところから、再び「浄警」になり、その辺りから、もろもろ変わっていきました。
・第三稿 ほぼ決定稿に近いんですが、各キャラの設定が、だいぶ異なります。また、この時点で、「大正十二年界で起きる事件の、背後にいる人たちのドラマもきちんと書こう」てなり、そこから、大正十二年界の存在意義など、また変わっていきました。
・第四稿 決定稿です。
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