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作品名:浜辺恋愛 作者:konyuu

第2回   優也
優也のおじさんは車やバイクの修理工場をしていた。
おじさんはいつも他の従業員が帰った後も一人で作業していた。一度おじさんに聞いたことがあった。

何故いつも遅くまで一人で仕事をしているのか。おじさんは答えた。

「少しでも作業が進んでると明日あいつらが来たときに楽だろ?その分ゆっくりしてもらいたいんだよ。」

そんな事したらおじさんがきつくないの?と聞いてみた。おじさんは

「おじさんは家が上だからすぐに帰れるけれど、あいつらはわざわざ遠くからおじさんを訪ねて来てくれたんだよ。」
「疲れて帰る方が辛いからな。少しでも早く帰して家でゆっくりしてもらいたい。」
「まぁ、正樹みたいにすぐバイクで走りに行く奴もいるけどな」とおじさんは笑いながら言った。

正樹とは優也の8歳年上の兄的存在だった。優也は幼い頃この家に来たから従業員からは可愛がられていた。3年前にここにきた正樹とはすぐに仲良くなった。優也には兄弟もおらず正樹にも居なかった。お互いに兄弟のように接していた。時には仕事の邪魔をし正樹に叱られ拗ねて部屋に戻り海を見るのだった。海を見ると心が落ち着き、素直に正樹に謝る事も出来た。又正樹の方も素直に謝る優也が可愛かった。

正樹は近くではなかったのでバイクで通勤していた。昼休みにはいつも磨いていたので、他の従業員からからかわれていたが、とても大事なバイクなので綺麗にしておきたかった。この頃になると自分で整備も出来るようになっていた。

優也もいつか乗ってみたいと思うようになった。正樹に

「まさ兄、僕にもバイク乗せてくれよ。」とせがんだ。
正樹は笑顔を見せ「その内な」としか言わない。その内っていつだよ?と優也は思っていたが気長に待つことにした。

優也12歳の夏





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