20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:一日の黄昏 作者:西見せき

第5回   鏡花水月5
2018年12月11日 火曜日



▽藍色を見て



 藍より青しは闇に近し



▽枯れ葉が風で巻き起こったので



 高く高く舞い上がりかつての若葉風に逆巻く



小話 影踏み



 その男の子には影が二つありました。一つは皆と変わらない普通の影。薄くなったり濃くなったり、短くなったり長くなったり。普通の影でした。ただもう一つが皆とは違う影でした。その影は男の子の隣に必ずあって、日が差しても何も変わらず、じっと男の子の隣に居続けるのでした。ある日、子供たちが影踏みで遊んでいると、影が二つある男の子がいつの間にか混ざっていました。その子は自分の隣にいつもある影を指差し、これだけはふまないでほしい、と言いました。けれども遊びが佳境に入ってくると皆その事を忘れてしまい、とうとう彼の隣にいつもある影を踏んでしまったのです。男の子は、痛い、と叫ぶとそのままうずくまってしまいました。そして、皆は驚きました。いつもどんな事があっても隣にあったその影が男の子から離れてどこかへ行ってしまったのです。


← 前の回  次の回 → ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 105