20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ
 ようこそゲストさん トップページへ ご利用方法 Q&A 操作マニュアル パスワードを忘れた
 ■ 目次へ

作品名:モグラの星(再掲載) 作者:織田 久

最終回   第7話 それでも女王様は人気者
女王様が去ってこりん星は大混乱だった。文明の利器は失われ、街頭テレビも電報も無くなった。しかし、入れ歯が無くて餓死する老人たちは、こう言った。
「ワシは女王様を恨む気持ちはない。女王様のおかげでご先祖様への土産話ができたわい。長生きする夢を見させてもらったが、ご先祖様と同じ様に旅立つことになりました。やはりそれがモグラらしい生き方であり死に方ですな」

若者たちの間にはいろんなウワサが飛び交った。

アズマ政府は女王様に地球の武器を要求した。女王様は断ったが政府はしつこい。それで女王様はこりん星に来なくなった。この説に若者たちは女王様を賞賛した。敵をやっつけた後、自国の若者に使われるのが地球の武器だからだ。

女王様は地球では少し違う名前だった。そっちが本当の名前で、つまり女王様は地球の人だった。女王様は地球で何か不都合があって、こりん星に逃げて来た。こりん星に来なくなったのは、地球で幸福になったからだ。この説は若者に人気があった。若者は女王様のファンだったから。

女王様はこりん星を利用していた。こりん星の何かを地球で売っていた。しかし、こりん星に金目の物があるだろうか・・・それは美味しい御御頭だ。女王様がたくさん取っても大丈夫、御御頭はすぐに増える。だから女王様はまたこりん星に来て下さい。僕たちに可愛い顔を見せて下さい。地球の美味しい御御頭料理を教えて下さい。

             ・・・・・・・・・・ 終 ・・・・・

どうでもいいことですが、第2話のクイズの答えは3番の地名です。


← 前の回  ■ 目次

■ 20代から中高年のための小説投稿 & レビューコミュニティ トップページ
アクセス: 571