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作品名:モグラの星(再掲載) 作者:織田 久

第2回   第2話 アズマモグラとコウべモグラ
「視聴者から、こりん星のなぞなぞも、との要望があります。そこで我々はクイズを考えました。老人は何故入れ歯をするのか?我々は2つの偽回答を交えた三択をつくりました。
1番。年をとると歯茎が悪くなって歯が抜けるから
2番。年をとると歯がすり減って痛くて食べられなくなるから
3番。年をとるとアゴが下がって咬み合わせがずれるから
皆さまは自由に発言して下さい。それをクイズ内容の変更、採用等の参考にしたいと思います」

「この問題は年寄りには易しいね、クイズにならないよ」
「若い方はどうですか?」
「答えは簡単、2番です。御御頭に付いてる土で歯が削れるからさ」
「厳しいご意見ありがとうございます。この問題は不採用とさせていただきます」

「次の問題はコウベモグラに関してです。ご存じのように元々この島に住んでいたのは我が一族でした。そこへ大陸から侵入してきたのがコウベモグラです。奴らは徐々に勢力を広げついに島の西半分を占拠したのです。そして東に住む我々をアズマモグラと呼んだのでした。
何故奴らを大陸モグラ、西国モグラとは言わずにコウべモグラと呼ぶのか?これをクイズにしたいと思います。これも三択です」
1番。発見した人が神戸さんだった
2番。発見したのが神戸大学の研究チームだった
3番。発見した場所が神戸だった

「1番の人の名前ですが、普通はカンベと言います。コウベと読む人は少数派でしょう。これは偽回答と思います」
「逆にひっかけで、これが正解かとも思えます」
「2番ですが、コウベモグラの侵入は大昔です、それに比べれば神戸大学は最近です」
「ポイントはコウベモグラがいつ発見されたかです。つい最近に発見された新種の生き物もいますよね」
「何を言いますか。我ら東軍が敗れた関ケ原の屈辱の歴史を忘れたのですか」
「落ち着いて下さい。我々は当事者ですから大昔から奴らを知っていました。奴らを新種として登録したのが何時だったのか?ということです」
「誰が登録したのですか?」
「何を言ってるんですか、それがクイズの問題ですよ」
「3番に異議ありです、神戸は大都会です。モグラが発見されるなら田舎でしょう」
「昔の神戸なら畑も多かったでしょう。奴らがいても不思議はありません」
「今の東京だって郊外に行けば畑はたくさんありますよ」
「何を言う!東京に奴らがいるはずなかろう。お前はコウベ者のスパイか!」
「興奮しないで下さい。これはクイズの話です」
「大体、我々の敵であるコウベ者をクイズにして何が面白いのだ!」
「申し訳ございません。コウべモグラをクイズにした私どものミスです。これも不採用とさせていただきます」


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