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作品名:続編 小説「ボラカイ島」 作者:南 右近

第97回   理沙
理沙

 樫村直人と正樹がボラカイ島に向かったのは、東京の桜が葉桜になった頃だった。早朝の池袋、メトロポリタンホテルの一階ロビーで二人は待ち合わせた。午前6時発のリムジンバスで成田空港へ行くことにしたのだった。先にロビーに到着したのは正樹だった。朝のホテルはがらんとしていて静かだった。幾つか置かれたソファーにも誰も座っていなかった。正樹は玄関脇のベルボーイのデスクでリムジンバスの予約の確認と支払いを済ませてから、樫村が自分を見つけやすいように、ロビーの中央の長椅子にどっかりと腰を下ろした。まだ、バスの出発時間まで30分あった。ホテルのフロントに一人とさっきの玄関脇のベルボーイと正樹の三人だけが豪華なシャンデリアの下の空間を占領していた。続いてこの贅沢な空間に入って来たのは樫村ではなかった。タクシーから降りた二十歳前後の少女が大きなスーツケースを押しながら正面玄関より現われた。どうやら、正樹たちと同じリムジンバスの利用客のようだった。彼女も正樹と同じ様にベルボーイにバス代を支払い、正樹の近くのソファーに座った。正樹はその少女の顔に見覚えがあった。しかし、確かではなかった。正樹が勤めていたコンビニの前の通りを、毎朝、風を切るようにして横切って行く女子高校生の横顔に似ていた。早足で歩くその姿を正樹はとても凛々しいとおもっていた。話しかけてきたのはその少女の方からだった。
「すみません。この6時のバスは、渋滞はありませんか? あたし、9時過ぎのフィリピン航空に乗りたいのですが、間に合うかしら?」
 彼女も同じ飛行機だった。正樹はすぐに答えた。
「私は何度か、このバスを利用していますがね、フライトに遅れたことは一度もありませんよ。渋滞はあまり心配しなくて大丈夫ですよ。」
「そうですか。ありがとうございます。いつもは成田エクスプレスか車を使っているものですから、心配で、・・・・・・。」
「あなたもフィリピン航空ですか。それじゃあ、僕と同じだ。・・・・・・、失礼ですが、僕の顔に見覚えはありませんか?  ほら、駐車場の大きなコンビニの、・・・・・。」
「はい、はい、そうです。そうです。制服を着ていらっしゃらないから、気がつきませんでした。あー、あそこのコンビニの店員さん、・・・・・・。」
「えー、そうです。私はすぐにあなたのことが分かりましたよ。毎朝、あなたが学校へ行く姿を見ていましたからね。えー、驚きだな、フィリピンですか。あなたのようなかわいい女性が・・・・・・、フィリピンですか。」
「ネグロス島へ行きますのよ。」
「ネグロス、それはまた驚きだな。もちろん、誰かと一緒に行くのでしょうね?」
「いえ、あたし一人でまいります。」
「それは、それは、またまた驚きだな。一人ですか。・・・・・・あ、そうだ、私は正樹と申します。」
「あたしは理沙です。どうぞ、よろしく。」
「いやいや、こちらこそ、よろしくお願いします。」
「正樹さんもお一人ですか?」
「いや、もうすぐ連れが来るはずなんですがね、バスが出るというのに、遅いですね。」
「正樹さんはマニラですか?」
「いいえ、私たちはボラカイ島へ行きます。」
「わあ、ボラカイ島ですか。いいな。きれいな島だと聞きます。あたしも行ってみたいな。」
「ボラカイ島は有名になり過ぎましたね。世界中から観光客が大勢押し寄せて来ていますからね。聞くところによると、韓国では新婚旅行の定番になってしまったようですよ。行きたい新婚旅行のベスト3に入っているそうです。フィリピン政府もボラカイ島を観光の目玉として特別に力を入れていますからね。治安も完璧だし、あの国の芸能人たちがボラカイ島の砂浜を歩く姿を毎日のように放送していますからね、フィリピン国民のあこがれの島になってしまいましたね。今では島に渡るのに入島税というか、観光開発税までとっていますからね。どんどん発展しますよ。ホテルも豪華なやつがたくさんできています。」
「いいな、あたしも行ってみたいな。」
「でもね、ボラカイ島に何も無かった頃を知る人々は悲しんでいるでしょうね。発展することで素朴さが失われてしまったから、秘境だった頃のボラカイ島は現在の百倍もきれいだったと僕もおもいますよ。でもね、島の人々は豊かになったのだし、あの国が豊かになることは良いことだから、私は島の開発には反対しませんよ。まだまだ、あの島の大自然は人間の力を上回っていますからね。あの雄大な白い砂浜は人間のちっぽけな営みを笑っていますよ。」
「長い砂浜があるんでしょう?」
「ええ、4kmも続く白い砂浜があります。世界が認めた最高の砂浜ですよ。何万年もかかってできた砂は真っ白です。海も遠浅で波も静かです。北欧やイギリスでは、度々、世界最高のビーチとして紹介されています。年々、ボラカイ島は発展していますね。」

 理沙と正樹がすっかり打ち解けて話をしていると、樫村直人が母親の遺骨を抱えながら現われた。むき出しの遺灰を見て正樹が言った。
「バックの中にお母さんを入れた方がいいな。成田に着いたら、何か入れるものをさがそう。」
「そうか、やっぱり変か?」
「変じゃないけれど、周りの人間が気を使うからな。まあ、座れや、まだ、少し時間があるから。お前のバス代は払っておいたから。」
 ここで樫村と理沙の目が合った。正樹が言った。
「こちら理沙ちゃん。ネグロス島へ行くそうだよ。」
「ネグロス、え、あの貧困、飢餓の島へ、こんなかわいいお嬢さんが・・・・・・。失礼、俺は樫村です。樫村直人といいます。」
「理沙です。よろしく。」
 正樹もさっきから聞きたかったことを樫村はすぐに理沙にぶつけた。
「何でネグロス島へ行くんですか?」
 理沙はその樫村のぶっきらぼうな質問に淡々と答えた。
「おじいちゃんがネグロス島にいますの。退職金をおばあちゃんと半分子して、一人で島へ移住してしまったものですから。」
「そうなんだ、それは奥が深い話だな。」
樫村は遠慮を知らない男だ。続けざまに理沙に質問を浴びせた。
「おじいちゃん、ネグロス島で何をやっているんだい?」
「実はね、戦争の時、うちのおじいちゃんはネグロス島にいたんです。その当時の話はあたしたちには一切してくれませんけれど、会社を辞める前から決めていたんでしょうね。ご存知かどうか知りませんが、ネグロス島は砂糖の産地でしょう。ネグロス島が砂糖の国際価格の暴落で危機に落ち込んだと知ると、おじいちゃんは迷わずに島に行ってしまったんです。それもたった一人で農業指導を始めるとか言ってね。」

 三人はリムジンバスに乗り込んで、まだ眠っている東京を離れた。高速道路に乗ると、樫村はすぐ眠ってしまった。理沙と正樹はさっきの話の続きをした。
「理沙ちゃんのおじいさんはネグロス島の人たちに農業を教えているんだ。」
「ええ、そうよ。山を一つ借りて、棚田をこしらえたのよ。すごいでしょう。おじいちゃん、いったい、いつ、どこで農業を覚えたのかしらね。」
「きっと、勤めをしながら勉強したんだよ。」
「そうかな。それに、あそこの言葉も話せるのよ。」
 正樹はネグロス島へ行ったことはなかったが、テレビや新聞でネグロス島の惨状を聞いたり見たりしたことはあった。
「私はあまり詳しくは知らないけれど、ネグロスの人々は農園労働者がほとんどでしょう。土地を持たない、言ってみれば雇われ労働者だ。農園主が砂糖の価格の変動で砂糖の栽培を辞めたら、即、食えなくなってしまう。そこが単一栽培の恐いところだよ。砂糖の他には何も栽培していないから、賃金をもらって、そのお金で他の島から食料を買って生活していた人々は一瞬で飢餓状態になってしまう。」
「そうなの。ネグロス島はフィリピンで最大の砂糖の産地だわ。オクシデンタル州だけでも国内の半分の生産だそうよ。製糖精製工場の中には世界最大級のものもあるそうよ。農地のほとんどがプランテーションだから、労働者たちの食料は他の島から買っているの。だから地主が砂糖栽培を放棄したら、すぐ、労働たちは飢餓状態になってしまうの。ユニセフとか幾つかの日本のNGOが飢餓救済を始めたけれど、ネグロス島の人々は苦しんでいるわ。誰かが助けてあげないと、・・・・・・。おじいちゃん、たった一人で頑張っているのよ。百人以上の人たちと自給自足の生活を始めたの。戦争中、アメリカ軍に追われて山に逃げ込んだ時の経験が、今、役に立っているみたい。」
「そうなんだ。理沙ちゃんのおじいちゃん、すごいね。そういう日本人ばかりだといいんだがね。しかし、現実はあの国ではおそまつな日本人ばかりが目立つ。恥ずかしいかぎりだよ。」
 樫村が大きな鼾をかいて眠っている。それを見ながら理沙が言った。
「樫村さん、よく眠ってらっしゃること。」
「ああ、さっきまで、配送の仕事をしていたからね、仕方がないよ。何とか無理をお願いして、三日間だけ休みをもらったんだ。彼のお母様の遺灰をね、ボラカイ島の丘にある、私たちの共同墓地に入れようとおもってね、それが今回の旅行の目的なんですよ。」
「さっき大事そうに抱えていたのがお母様なのね。」
「ええ、そうです。彼は医者がお母さんを殺したと思い込んでいるんです。誰かを恨むことで悲しみに耐えているみたいだ。ボラカイ島の大自然が彼の憎しみをきっと解き放してくれると僕はおもってね、彼をこの旅行に誘ったんです。」
「ボラカイ島か、いいな、あたしも行きたいな。」
「理沙ちゃんの航空券、ちょっと見せてくれる。」
「いいわよ。・・・・・・はい、これよ。」
「この航空券は変更がきくよ。少し予定を変えてさ、ボラカイ島へ来ないか。案内するよ。二三日、島で遊んでから、おじいちゃんのところへ行ったら?・・・でも、駄目か、おじいちゃんが心配するか。」
「いえ、それはないわ。だって、おじいちゃん、あたしが今日行くことを知らないもの。」
「じゃあ、ボラカイ島に来なよ。ネグロス島へは僕が送って行くから。」
「いや、それは大丈夫よ。あたし一人で行けるから。」
「違うんだ、僕ね、君のおじいちゃんに会ってみたくなったんだ。だから、ネグロス島まで送って行くよ。」
「樫村さんは?」
「彼をマニラから日本へ送り返したら、一緒にネグロス島へ行こう。それでいいよ。」
「正樹さんは日本へ帰らなくていいの?」
「実はね、僕の家はボラカイ島にあるんだ。日本へは出稼ぎに行っているだけなんだ。」
「へー、そうなんだ。さっき、私たちの共同墓地とか言っていたから、何かなとおもっていたんだけれど、それで分かったわ。それなら尚更、あたし、ボラカイ島へ行きたくなりました。」
「じゃあ、決まりだ。ちょっとボラカイ島で遊んでいきなさい。」
「はい、よろしくお願いします。」

 成田空港は混んでいた。特にフィリピン航空のチェックインをする列は長かった。国にいる家族へのお土産なのか、皆、大きなダンボールの箱を幾つも持って帰る為に余計に時間がかかった。出国手続きの列も長蛇の列で、よく、これでみんな飛行機に乗り遅れないものだと感心したくらいだった。樫村と理沙ちゃん、そして正樹の三人は最終搭乗案内のランプが点滅している下をくぐり抜けて、機内へ滑り込んだ。樫村はどうせすぐに寝てしまうから窓際に、理沙ちゃんを挟んで正樹は通路側に席をとった。機内を見回すとほぼ満席状態だった。
 マニラまでの飛行時間は約4時間、食事をしたり、入国カードを書いたりしていると、そんなに長いと感じる時間ではない。今回は特に可愛いお嬢さんが一緒だから、正樹は時間が経つのを忘れていた。
「理沙ちゃんは、もう、何度もネグロス島へ行っているの?」
「今回が3回目よ。お姉さんと交代でおじいちゃんに色々なものを届けているわけ。」
「兄弟は二人?」
「ええ、そうです。姉は、以前はよくボランティアで東南アジアを回っていましたけれど、おじいちゃんがネグロス島に移住してからは、ネグロスにいることが多くなりましたね。」
「ネグロスか、僕の知り合いでネグロス出身者はスコットだけだな。ボラカイ島の隣の島で獣医をしているんですがね、そう、彼は確かネグロス島の人間ですよ。でも、お父さんはオーストラリアの人だから、ハーフということですか。」

 フィリピン航空だけはマニラ国際空港内の敷地に新しく出来たフィリピン航空の専用ターミナルへ横付けする。国際線と国内線を同じターミナルにしたことで、旅行者の便宜をはかり利用客を増やしている。樫村と正樹はこのターミナルで国内線に乗り継いでカリボ空港へ向かうことになっていた。幸い、その飛行機には空席があり、理沙も同じ便に乗ることになった。乗り継ぎの搭乗手続きを終えて、三人はカリボ行きの飛行機が出る登場口の前のソファーに腰を下ろした。樫村が言った。
「きれいな空港ですね。大きくて、それにとても清潔だ。」
正樹が答えた。
「確かに、立派な空港になったよ。昔のマニラ国際空港を知っている者にとっては驚きですよ。あの頃は随分重たい荷物を持って炎天下の中を歩かされたからね。飛行機のタラップを降りてから、ターミナルまで雨の中を何度も歩かされたこともある。出口から出ると、大勢の客引きが近寄って来てさ、もみくしゃ状態、恐いくらいだった。まあ、あの頃はあれで楽しかったけれどね。」
「すると、俺たちは大都会マニラには降りずに、このターミナルからすぐにボラカイ島へ行くのかい?」
「ああ、そうだよ。ボラカイ島には空港がないから、隣の島のカリボという町で降りることになる。フィリピン航空は飛行機が大きいから、大きな滑走路のあるカリボの空港で降りる。ボラカイ島の近くにあるカティクランの飛行場は小型機しか使えないからな、少し離れているが仕方がないよ。」
「そのカリボまでどのくらいかかる?」
「時間か?」
「ああ、そうだ。」
「カリボまでは一時間もかからないな。乗ったらすぐに到着してしまう感覚だよ。正確な時間は分からないけれど、40分くらいなもんだな。だけどカリボからボラカイ島へ渡る船着場のあるカティクランまでが遠い。車やバスで100キロ近くのスピードで飛ばして、一時間くらいかかる。」
 理沙が楽しそうに言った。
「暗くなる前にボラカイ島へ着けるのかしら?」
「何事も起こらなければ、太陽が沈む頃、ちょうどボートに乗ってボラカイ島の夕日が拝めるのだけれど、今日はどうやら無理みたいだね。ほら、あの搭乗口の掲示ボードを見てごらん。僕らが乗る飛行機の到着が遅れているみたいだよ。」
「あら、本当だわ、いつの間にか出発時間が変更になっているわ。」
「僕、ちょっと行って聞いてくる。」
 正樹は搭乗口のデスクへ小走りに向かった。樫村と理沙はソファーに座ったまま、正樹が航空会社の職員と話をしているのを黙って見守った。
 5分ほどして正樹は二人のところに戻って来た。
「エンジントラブルだそうだよ。今、代わりの飛行機をさがしているみたい。」
  理沙は楽しそうな表情のままだったが、樫村が急に機嫌が悪くなった。
「なんだよ、待たされるのかよ。」
 正樹が笑顔で言った。
「だいぶ前のことだったよ、国際線の飛行機だったけれど、日本から来た友人が帰ろうとしたら、マルコス大統領とイメルダ夫人が外遊するとかで、飛行機を全部持っていってしまってね、その友人は三日間もホテルに待機させられたことがあった。もちろん、そのホテル代と食事は全部、飛行機会社が負担したけれどね。」
「国内線もそんなことってあるのかしらね?」
「分からないな、何が起こっても不思議ではないのが、この国だからね。」
 一時間が経過した。搭乗口のボードに欠航の文字が点滅し始めた。
「あら、いやだ、欠航みたいよ。」
 真っ先に理沙が欠航のサインに気がついた。樫村がまたぼやいた。
「何だよ、いいかげんにしてくれよ。飛ばないのかよ。俺は休みがやっと取れたんだぞ、むちゃくちゃだな。」
 正樹はちっとも慌てていない。搭乗口の係りに欠航を確かめてから、二人のところに戻り言った。
「今日はフィリピン航空も他の航空会社も無理みたいですね。でも、まだ、チャンスはありますよ。今日は土曜日ですよね、ちょっと、警察へ行ってみましょうか。」
「警察?なんじゃ、それ?警察へ行くと何でボラカイ島へ行けるんだ?」
 樫村は正樹がおかしなことを言うので、そう言いながら正樹のことを睨みつけた。そんな樫村の質問に正樹は答えなかった。
「もしかすると、今日中にボラカイ島へ着けるかもしれない。兎に角、警察へ行ってみましょう。」

 三人は空港ターミナルで待機しているタクシーには乗らずに、飛行場を出て少し歩き、大通りを流しているタクシーをひろった。理沙が正樹に聞いた。
「正樹さん、さっき何でターミナルの横でタクシーに乗らなかったのですか?」
「最近はだいぶ良くなってきましたがね、昔はひどかったんだ。どうも空港に待機しているタクシーは性質が悪くてね、そのことが頭にあるものだから、通りを流しているタクシーにしました。もっともこれはマニラだけじゃないよ。日本だった同じだけどね。僕は空港で待機しているタクシーがどうも好きになれないんだ。」
「そうなんだ。あたしはあまりタクシー乗らないから分からないけれど、最近は空港には料金前払いの公営タクシーがあるとガイドブックで読んだことがあります。」
「ああ、そうらしいね。それは安全だけれど、それなりに高いはずだよ。」
「やはり、そうなんだ。」

 マニラの街はいつものように熱気に包まれていた。気温だけではない、車も人も商店も活気に満ちていた。贅沢にすっかり慣れきった日本人にはこの街は不向きだ。正樹は注意深く樫村と理沙の表情をうかがった。以外にも四畳半で暮らしている樫村が悲鳴をあげた。
「すげえー所だな、ここは。おまけに暑すぎるぜ!」
 理沙はネグロスを知っているから、別に驚いた様子もない。信号待ちで近寄って来る裸足の子供たちに小銭を渡していた。正樹はそんな理沙の自然な振舞いを見ていて、彼女のおじいさんにますます会いたくなってきた。


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