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作品名:同じ日を繰り返す人々 作者:森本晃次

第2回   喫茶「イリュージョン」−2
――一体、横溝さんはどこに行ってしまったのだろう?
 他の常連の人も、横溝のことを見ていないという。少し気になってきたのも事実だった。
 その一方で、オサムはミクが自分の中で本当に大きな存在になってしまっていた。
――忘れられない存在になってきた――
 その思いは、
――ずっと一緒にいたい――
 という妄想に駆られるようになっていった。妄想は願望に変わっていき、願望がまた妄想を生む。そんな繰り返しになぜか心地よさを感じていて、そのうちに妄想が現実になるような気がして仕方がなかった。
 オサムはミクに対して、最初の出会いから違っていたような妄想を抱くようになっていた。
 最初は喫茶「イリュージョン」で気になる女性として意識し始めたことだったはずなのに、まったく違うシチュエーションを思い浮かべていた。
 むしろ、妄想の方が知り合うきっかけとすれば、自然なのかも知れないと思ったが、そんな出会いをしてみたいと思いながらも、一歩踏み出すことのできない自分に、却って妄想でしか抱けないシチュエーションを、どう自分なりに解釈すればいいというのだろうかを考えていた。
 オサムは、ミクとの最初の出会いを、合コンで知り合った相手だという位置づけをしてみた。
 今まで、合コンには何度か参加したことがあったが、そのほとんどはメンバーが足りないからという「人数合わせ」にしか過ぎなかった。
 そんなことは自分でも分かっていた。最初は、
――人数合わせでも何でも、意地でもカップルになって、主催者に一泡吹かせてやろう――
 と意気込んだものだが、さすがに慣れていない合コンで圧倒されてしまうと、一泡吹かせるどころか、舞い上がってしまって、
――一刻も早く、この場から立ち去りたい――
 と声にならない声を挙げていた。呼吸も安定せず、胸の動機も半端ではなかった。そんな状態で、どうして一泡など吹かせられるというのだろうか。
 そんな苦い経験しかない合コンなのに、誘われるとついついついて行ってしまう。
――あわやくば――
 という気持ちが心の中にまだあるからなのだが、いい加減、目を覚ましてもいいんじゃないかと思っている自分もいる。
 合コンとなると、自分から話しかけることは、妄想であってもできなかった。そうなると、相手から話しかけられるのを想像するしかない。ミクには妄想の中で自分に話しかけてもらった。喫茶店では自分から話しかけることができるのに、不思議なことなのだが、設定は喫茶店とまったく逆のものだった。
 つまり、ミクには自分に対して、歴史が好きだという会話を引き出させるような妄想を巡らせなければいけない。
 そんな妄想はそう簡単にできるものではない。妄想は確かに想像の延長線上にあることなのだが、実際の自分にできないことでも、すべてができるというわけではない。むしろ、妄想でもできないことがあるということを思い知らされることも少なくなく、それがどうしてなのかを理解していないと、なかなか妄想を巡らすことは難しい。
 一つ一つの小さなことから、結びつけていくしかない。かといって、目の前だけを見ていたのでは、目的地を見誤って、あらぬ方向へ進んでしまわないとも限らない。
 そんなことばかり考えていると、
――誰か、自分を導いてくれる人がいないと、妄想も難しい――
 と感じるようになった。
 そんな時、ちょうど適任に思えたのが、横溝の存在だった。
 あれから出会うことはないのだが、毎回のように会って話した内容は、奇抜なものが多く、さらに驚かされるものばかりだったが、不思議と一緒にいる時は、それほど印象深いものではなかった。会わなくなって次第に印象深くなってきたことを不思議に感じていたが、むしろ、印象深く感じられる方が自然ではないかと思えるようになっていった。
 妄想の中に出てくる横溝は、今まで自分の知っている横溝だった。
 妄想の中のミクは、自分の知っているミクというよりも、かなり自分の中で着色した部分が多く、その中には願望が含まれているのは言うまでもないことだった。
 それなのに、横溝に対しては、自分の思っている横溝以外の何者でもない。
――それ以上でもそれ以下でもない――
 という表現がピッタリ当て嵌まっているに違いない。
 横溝を気になり始めたというよりも、
「毎日を繰り返しているのは、気が楽なんだけど、薄っぺらい平面でも、いくつも重なってくると厚くなる。それが重苦しく感じられるようになるんだって言ってたんですよ。どういう意味なんですかね?」
 と、いう言葉を気にしていた。
 アケミに話したというが、その言葉を最初は、
――平凡な毎日を繰り返している――
 というだけの、
――愚痴のようなものだ――
 と解釈していたが、
――本当は、実際に同じ日を繰り返しているのではないか?
 という思いにいつの間にか変わっていた。
 もちろん、そんなことを信じられるわけもない。同じ日を繰り返している人がいるなど、まるで夢のようなお話だ。だが、それを信憑性のあるものだという意識に変えたのは、オサム自身が、
――同じ日を繰り返せたらいいな――
 と考えるようになったからだ。
 自分がミクのことを気になり始めて、本当はどんどん好きになっていくので、次の日に会えるのが楽しみなはずだった。
 毎日、どんどん相手を好きになっていくという感覚に酔っていたと言ってもいいだろう。
 しかし、その逆の気持ちもあった。
 元々、一つのことに集中すると、それ以外を見ることができなくなる、
――猪突猛進――
 と言ってもいいような性格の持ち主なだけに、オサムは自分がミクに対してどんどん好きになることは別に気にならなかった。ただ、急に我に返って考えてみる機会がなぜか今回はあり、その時に考えたのは、
――あまり自分だけが先に進んでしまうと、気が付いて後ろを見ると、見える範囲には誰もいない――
 ということになっていないかという思いであった。
 それは、まわりが自分のスピードについてこれないというよりも、波長を合わせ損なって、違う世界に飛び出してしまったかのような思いを抱いたからだ。
 その違う世界を、
――同じ一日を繰り返している――
 と、感じたことで、それは、あたかも横溝が、
――消える前――
 に話をしていたことだったのだ。
 正確には横溝の言葉を思い出したというよりも、
――自分の発想が、横溝さんと同じだった――
 ということであり、それは、急に自分を我に返らせるに十分な発想であったことに間違いはないだろう。
 それだけに、オサムは横溝という男に言い知れぬ恐怖を抱いていたことを思い知らされた。
 いなくなったことも、不気味だったが、最初から違和感があったような気がする。何よりも自分が来た時は必ず横溝はいたのだ。
「毎日来ていますよ」
 と言っていたので、毎日来ている横溝に、自分が合わせるような格好になっていると思っていたが、
――ひょっとすると、逆だったのではないか?
 と思うと恐ろしくなった。
 なるほど、横溝が自分に合わせていたのだとすると、同じ時間の同じ曜日にやってくるオサムに合わせることは、それほど難しいことではない。しかし、それが何を意味するというのだろう。しかも、横溝はそんな素振りを一切見せなかった。オサムが横溝のことを他の人に聞いても、他の人も修と横溝の関係について不思議に感じる人はいなかったではないか。
 それを思うと、急に来なくなったことも気になってしまう。
――なぜ、急に来なくなったのだろう?
 来れない何か理由でもあるのか。もしあるとすれば、それは、店には関係のない横溝自身のことなのか、それとも、店に直接関係のあることなのかで変わってくる。店に直接関係のあることであれば、その理由がオサムにあるのではないかという思いに駆られるのも無理のないことだった。
 ただ、オサムは被害妄想的なところがあった。一つのことに集中して、まわりが見えないということは、自分に降りかかりそうなことは、
――すべてが気になってくる――
 ということに繋がってくる。
 被害妄想だけであればいいが、そこに自意識過剰が関わってくると、まわりに対しての印象もよくない。被害妄想は内に籠るものだが、自意識過剰は表に発散されるものだ。そう思うと、どちらにしても、あまり横溝のことを意識しすぎるのはよくないことに思えてくるのだった。
 横溝のことを気にしないようにするには、ミクのことを意識していればいいと思えばいいのだが、そんな単純なものではないような気がしてきた。
 オサムは、今まで女の子からモテたことがない。モテた経験がないということは、
――モテないのが当然――
 という諦めの気持ちが強いということだ。
 しかし、諦めの気持ちが強いまでも、一縷の望みがないわけではない。今までに趣味が合う女性と巡り合ったことがなかったからだ。
 歴史という接点が、ミクと自分を結びつけてくれた。今まで合コンに誘われても、ほとんどが人数合わせ、他の連中から、
――安全パイ――
 と見られていたことは当然分かっていた。
 その通りの「働き」をしていた。まわりに満足されて、それでも最初は合コンの誘いに乗っていたのは、
――あわやくば――
 という思いがあったからで、そういう意味では、オサム自身も人並みに下心は持っていた。
 それでも、何回行っても、結果は同じ。まわりに対しての評価通りの働きをするだけで、決して自分の身を結ぶことはない。次第に合コンとは妄想のようになってきて、
――行っても、そこにいるのは、自分ではない――
 という思いが強くなってきた。
 他人事として見ると、これほど情けないものはない。
――俺はこんなに情けなかったのか――
 と、愕然とした自分を思い浮かべると、さすがに合コンにこれ以上参加するのは精神的にきついと感じていた。
「今度、ナースとの合コンがあるんだがな」
 と、いつも一緒にいる二人が計画し、実行する。
――それにしても、こんなに毎回毎回合コンをするというのは、自分たちも成功していないんじゃないか?
 と思うようになったが、実際は違っていた。
「俺はいいよ」
 というと、
「お前がいないと盛り上がらないんだよ」
――一体何が盛り上がらないんだ?
 と思いながらも、
「そんなに毎回よく合コンをセッティングできるな。自分たちで計画しているくせに、毎回うまくいっていないということか?」
 と訊ねると、二人は顔を合わせてニンマリとした表情になり、
「俺たちがそんな間抜けなわけないだろう」
 と、さらに厭らしさを含んだ顔になった。
――こんな顔、二度と見たくない――
 と思いながら、
「どういうことなんだ?」
「そんなの、女なんて、とっかえひっかえに決まっているだろう。一人に縛られるなんて、まっぴらさ。合コンなんて、一晩だけの女を探すのにちょうどいい。それに女の方も同じような考えの人も多いのさ。だからお互いさまなのさ」
 そんな話を聞かされると、冷めるのも無理のないことだ。その時から合コンとは、オサムの頭の中では、妄想でしかなくなってしまったのだ。
 ただ、冷静に考えると、彼らの話にウソはない。女の方でも、同じように考えているのだと思えば納得できるような素振りの人も結構いた。
――俺は結局手の平の上で転がされていただけなんだな――
 と思うと、今度は開き直りからか、バカバカしいからなのか、今までの自分が情けないとは思わなくなってきた。
 そういう意味では、本当のところの話が聞けたのは、悪いことではなかったのだろう。別に淡い夢を見ていたわけではないのだが、
――あわやくば――
 と思っていたのは事実だ。もうそんな思いを抱くことはやめようと思う。あわやくばなどと思うくらいなら、彼女がいなくても、別に問題はない。あわやくばなどという気持ちで女性と付き合ったとしても、すぐに気持ちに亀裂が走り、別れることになる。きっと、最初から考え方のレベルが違っているに違いなかった。
 それは、相手のレベルが違うというよりも、合コンという席では、オサムのレベルが違うのだ。それでも、
「どちらが正常に近いのか?」
 と聞かれれば、
「俺の方じゃないか」
 と、オサムの中では、かなりの自信を持って答えられるに違いない。
 合コンを妄想として考える分には結構楽しかった。自分を主人公にし立てることもできるし、相手の女性を自分のいいなりにすることもできる。妄想とは、それほど恐ろしいものだった。
 何が恐ろしいと言って、
――妄想し始めると、やめられない――
 まるで怪しい薬を飲んで、意識が別の世界に飛んでしまったかのように感じていた。
――自分ではいられなくなる――
 それが妄想というものだった。
 しばらくの間、合コンの妄想はしなくなっていた。それなのに、なぜかミクと知り合った時、合コンのイメージを思い浮かべてしまった。合コンで今まで相当悲惨な思いをしてきたことでのリベンジが頭の中にあったからだろうか? それとも、合コンで知り合っていれば、こんな惨めな思いをしなかったという思いから来ているものなのだろうか? どちらにしても、今さら合コンを思い浮かべている自分を、少し他人の目で見てしまっている自分がいたのだ。
 ミクへの妄想は膨らんでくるが、横溝への妄想は、いなくなってから湧いてくることはない。
 横溝を忘れてしまったわけではなく、むしろ気にはなっている。しかし、妄想を抱くわけではなく、どちらかというと、
――いつも、同じ場所にいて、同じイメージしか湧いてこない――
 そんな雰囲気を感じさせる人だ。
 目立たないが、いつもそこにいることで、存在感が他の人よりも強いと感じさせる人が、仲間が多い人には、一人くらいいるのではないだろうか。友達がほとんどいないオサムだからこそ、余計に横溝のことは気になってしまうのだ。
――俺は、同じ日を繰り返しているのではないか?
 と感じるようになったのはいつからだったのだろう?
 以前、テレビドラマで同じ日を繰り返しているストーリーを見たことがあった。
――あの時、主人公はどうなったんだっけ?
 見たのがいつだったのかハッキリとしないくらい前だったように思う。小学生の頃か中学の頃、まだ自分が大人になったという感覚がなかった頃のことだった。
 ドラマを見ていても、どこか他人事のように思えたのは、主人公がすべて大人だったからだ。中には主人公が子供のドラマもあったが、それでも他人事に感じるのは変わりなかった。同じ子供だからこそ、余計に他人事に思えてくるのだ。やはり、画面に映し出された光景は、現実ではないという思いが強いからだろうか、いかにリアルな内容でも、自分とは違う世界だという思いを拭い去ることはできなかった。
 それだけ、オサムは一途なのか、それとも狭い範囲でしか見ることができないからなのか、どちらにしても、自分ではあまりいい感覚ではないと思っている。
 それでも、ドラマと現実はどこまで行っても交わることのない平行線のようなものなので、他人事のように思えたとしても、それは仕方のないことだ。むしろ、その方が理解しやすいのかも知れない。
 最近のオサムは、テレビでドラマを見ても、その内容を覚えていることはほとんどない。完全に忘れてしまっていることもあるくらいで、
――その時は、ちゃんと見ているつもりなのに、どうして覚えていないのだろう?
 と感じていた。
 記憶力の低下を考えたが、それよりも、子供の頃からドラマを他人事のようにしか見ていなかったことで、見た後にすぐに忘れてしまうというのも仕方のないことだと感じるようになっていた。もちろん、記憶力の問題もあるのだろうが、主人公や登場人物に自分をなぞらえることができなければ、そう簡単に覚えておくことはできないものだと思うようになっていた。
――俺は、同じ日を繰り返しているのではないか?
 と思っている人が、自分だけではないことを、オサムは知らなかった。一番身近な人間として、緒方ツトムがいる。ツトムの言葉から、自分が同じ日を繰り返しているなどという大それたことを考えたくせに、ヒントをくれた人間も同じことを考えていると思わないのは、それだけ自分の考えが他の人とは違っていると思うからだ。
 ツトムが喫茶「イリュージョン」に来なくなったのは、本当に自分が同じ日を繰り返しているという意識を持ったからだった。その思いはオサムのものよりもかなり強い。実際に同じ日を繰り返しているという自覚があったからだ。
 オサムの場合は、疑問には思っていても、それ以上ではなかった。
――そんなバカな――
 と思う以前に、自分が渦中にいるという感覚がハッキリとはなかったのだ。
 それは、元々少しでも深刻な意識を持つようになると、逃避の意識からか、すぐに他人事に思えたり、夢ではないかと感じたりしてしまうのがオサムだった。そのことを誰よりも分かっているのは自分であり、それだけに、考えることも大それたことだったのだ。
 オサムの性格として、一つのことに集中すると、他が見えなくなるというのがあるが、それも自分の保身から生まれるものだと考えれば、他人事に思ってしまうのも、仕方のないことなのかも知れない。
 それに比べてツトムは、普段から冷静沈着な考えを持っていた。
 いつも一歩下がって後ろから状況を見ているので、全体を見渡すことができる。そんな彼の性格を知っている人も多く、頼りがいのある男性として、女性からの信任も厚かった。それを、
――俺はモテてるんだ――
 と勘違いしたこともあったが、冷静に考えると、モテているわけではないことにすぐに気付く。
――因果応報な性格だな――
 と、勘違いもすぐに分かってしまうことに夢のなさを感じ、
――冷静であるがゆえに、見たくないものまで見えてしまう――
 それを因果応報と言っていいものなのかどうか分からないが、少なくともツトムは、冷静である自分の性格を快くは思っていないようだ。
 人には一つ大きな性格があり、表にはその大きな性格が見えているがゆえに、本当はその次に大きな性格が正反対であっても、なかなか他の人に気付かれることがないということも少なくはないだろう。
 もし、同じくらいの大きさであれば、
――この人は二重人格だ――
 と思われるのであろうが、完全に隠れてしまっては、二重人格と思われることはない。だが、見えないだけに怖いこともある。それが、ツトムのような性格の人間ではないだろうか。それでも、ツトムのように一つのことに突起していると、その反動がもう一つの性格に影響してしまうことに気付かない。
 その反動が大きな性格の正反対である必要はない。派生する性格の延長線上にあってもいいわけで、ツトムの場合は、その表現にピッタリではないだろうか。
 冷静沈着に考えるのを、意識していなかった時はそれほどでもなかったが、自分で意識してしまうと、どうしても、まわりに対して逃れられない性格に見えてくる。それがプレッシャーやジレンマを引き起こし、最後には爆発させることになる。たまにキレて、それまでの冷静さからは想像できない人間に豹変することがあるが、そんな時、本人にはキレたという意識はなかったりする。
 そんなツトムと、まるで波長を合わせたかのように、必ず喫茶「イリュージョン」では一緒になっていたオサムだったが、オサムにはツトムの性格が分かっていたような気がする。
 もちろん、最初から分かっていたわけでもないし、そんなに人の性格を簡単に読めるほど、洞察力がすごいわけでもない。
――やはり、同じところがあるんだろうな――
 と感じたからであって、ツトムがオサムのことをどう思っていたのか分からないが、もし親近感を持っていてくれたのだとすれば、オサムは喜ぶべきことであろう。そう思うとやはり、急に会わなくなったツトムのことが気になるのも仕方がないことで、最初はそうでもなかったものが急に気になるようになると、ツトムの言葉まで気になってきた。だからこそ、
――同じ日を繰り返している――
 などという発想になるのだ。


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