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作品名:二重構造 作者:森本晃次

第6回   優香と綾−1

                  優香と綾

「優香さん、この週刊誌、見た?」
 あすなの研究所とライバル関係にある別の研究所の社員食堂で、カレーを食べていた一人の女性に話しかけるもう一人の女性がいた。
 話しかけられた優香と呼ばれた女性は、別に興味のなさそうな低い声で、
「いえ、見てないわよ」
 と答えた。
「ほら、ここにS研究所で新しい論文が発表されたって書いてあるでしょう?」
 S研究所というのは、あすなの研究所のことだった。
 週刊誌には、
「S研究所において、『宇宙科学研究』に対して、斬新的な論文が発表された。その研究を発表したのは、当研究所の西村あすな研究員で、彼女の突出した研究発表に、学会も戸惑いを隠せない」
 と書かれていた。
 ただ、この週刊誌がゴシップ専用の週刊誌で、信憑性に関してはかなりの疑問符があることを世間知らずの二人は分からなかった。
 宇宙科学研究というのは、最近になって確立された学問で、タイムマシンや異次元に対しての研究である。今までは非公式には研究されていたようだが、正式に研究されるようになったのは、全世界でもここ数年のことだった。
 元々は、ある先進国の「宇宙科学研究所」で、密かに行われていたものだった。
 宇宙開発は元より、医学面、ロボット工学などの、研究費用が莫大なもので、なかなか民間では行えないようなことを行っていた機関である。
 昔は、軍事面での研究が主だったが、「仮想敵国」の存在がなくなり、国際連合でも軍事的な新しい開発は禁止されたこともあり、軍縮ムードの中、「宇宙科学研究所」の存在意義も大きく変わってきた。
 本当に宇宙に対しての研究であったり、異次元の研究と言った、新たな研究を行うことで、国家の威信を保とうとした政治家により、現在は運営されている。
 そのおかげもあってか、宇宙研究に関してや、異次元の研究など、「市民権」を得た。先進国では、それらの研究を密かに行うための研究所を以前から持っていたが、どうしても予算の問題で、ほとんど有名無実のような形になっていた。それが社会情勢の変化とともに、脚光を浴びようとする時代が到来したのだ。
 この国でも、他の先進国と同じように、国家予算もままならず、密かに行っていた研究も、次第に日の目を見るようになった。
 だが、新たな弊害も起こった。
 今までは密かな研究だったために、曖昧な研究発表であっても、それなりに評価が受けられたが、国家公認となっては、正当性が証明されない限り、研究することすらままならなかった。
 実際に今まで研究されてきたことは、表に出ていないことが多く、そのおかげで、社会に知られないという利点を持って、社会の役に立っていることも少なくなかった。一部の国家最高機関に属する人であっても、「宇宙科学研究」の神髄に触れることはできなかった。つまりは、非公式の研究所は、
「国家であっても、決して冒してはならない『聖域』なのだ」
 と言えるのではないだろうか。
 そんな研究所では、SF小説さながらの、タイムマシンの研究であったり、ロボットの研究であったり、パラドックスやフレーム問題などの、デリケートな問題を含んでいる学問に対して、敢然と立ち向かっていると言ってもいいだろう。
 大学で、そんな研究をしているところはさすがにない。大学院まで進めば、それらしき研究ができるところもあるだろう。正樹もあすなも、そして優香と呼ばれた女性も、大学院では、今までとは違った特別な研究をしていたのは間違いにないことだった。
 あすなや正樹の属していた「S研究所」は、公式には半官半民のような機関になっていて、予算はそれなりにあったが、完全に自由な研究ができるわけではなかった。
 実際に今までの研究成果は、民間の企業に落札されることで決着のつくものが多く、一般の企業内にある研究所と、さほど違いはなかった。
「S研究所」のように半官半民のような研究所は、研究結果が発表されると、その特許は競売によって落札されるのが一般的になっていた。
 以前までは、研究所が単独で存在するということはなく、すべて所属する会社の研究となっていたが、時代の流れによって、研究所が企業から独立するところが増えてきたのだった。
 それにより、研究所自体に、研究部署とは別に、営業企画の部署も必要になり、最初は、受注を受けての研究が盛んだった。
「これだったら、今までと変わりはないじゃないか」
 という研究員の意見が多くなった。
 彼らの言い分としては、
「受注を受けてからの研究ではなく、研究所独自の研究が自由に行われ、それを売り込みにいくような形が、自然ではないのでしょうか?」
 というものになった。
 研究所では、その意見に基づいて、研究結果を売り込みに行く部署ができたのだが、元々、そういうノウハウがない機関なので、研究と営業との間でうまく気持ちの疎通がいかなかったりした。
 そんな研究所が増えてくると、研究結果を欲している企業の方から、ある提案が持たれた。
「それじゃあ、競売に掛けて、落札形式にしてはいかがかな?」
 それは、研究所側には、目からうろこだった。
「なるほど、確かにそうですね。それだと、こちらもカスタマイズとして売り込むことができますし、後は、クライアントの方で、いろいろ改良を加えられるのも自由ですからね」
「そうですね。ただ、そうなった場合の特許は、どちらになるかが問題になりますね」
「それは、研究所側ではないですか? 保証はどこまでするか? あるいは、改良に対してのフォローはどこまでするか? などと言った問題は、後からでも相談はできますからね」
 まずは、
「競売による落札」
 という形式を確立することが先決だった。
 もっとも、これは研究所の存続という意味では、一つの選択肢でしかなかった。それでも、研究所と民間企業との間でのパイプが結ばれることが先決であった。そのため研究内容は、国家に縛られることもなくなった。半官と言っても、官僚の中に、研究内容が分かる人など一人もいないのだ。たぶん、大学教授でも、ここでの研究が異常であることは分かっても、理屈まで分かる人はいないだろう。反論は難しいのだ。
 優香の所属する「K研究所」は、正樹やあすなほど官僚に結びついているわけではない。確かにこの研究所も半官半民と言われているが、半官半民と言ってもピンからキリまであり、S研究所は官僚に近く、優香の方は、民間に近かった。
 それは仕方がないことで、S研究所は設立されてから、すでに十年近く経っていて、半官半民の研究所の先駆けと言ってもいいだろう。
 それに比べてK研究所の方は、最近まで某民間企業の研究室だったものが独立したもので、しかも、独立に際して企業側と少し揉めたことで、研究所側が策を弄して何とか独立した形だった。
 そのため、
「実際の独立がいつだったのか?」
 ということは曖昧になっていた。
 もちろん、定款を見れば分かるのだろうが、それは形式的なこと、実際の独立は、
「どさくさに紛れて行われた」
 と言われているが、まさしくその通りだった。
 研究員も、その煽りを受けてか、独立してもしばらくは落ち着かなかった。研究どころではなかったと言ってもいいだろう。いまだに元の会社と研究所の間には確執があって、研究所で開発された研究を競売に掛けても、元企業の方で、嫌がらせや妨害が行われていたのも事実だったようだ。
 そんな研究所に嫌気が差して、辞めていった者、他の研究所から引き抜かれて、簡単に移籍したもの、中には研究自体に見切りをつけて、元企業で、まったく別の部署でやり直そうとした人もいたようだ。
 研究員として頑張っている人はまだいいのだが、悲惨だったのは、研究に見切りをつけた人だった。
 最初こそ、
「研究所の力を削ぐ」
 という目的で研究をやめてしまった人を受け入れた元企業だったが、研究をやめてしまった社員に、いまさら用があるわけもない。いきなり左遷コースを歩まされ、惨めな思いをさせることで、自分から会社を辞めるように仕向けていたのだ。
「こんな会社……」
 と、失意のまま辞めてしまって、後は坂道を転がり落ちることになる人がほとんどだった。
 だが、この日、優香に声を掛けてきたこの女性、名前を村上綾というが、彼女も、実は元の企業に戻った一人だった。
 彼女は、女を武器に、前の会社で生き残ろうとした。たらしこんだ男は、彼女の思った通りの男性で、自分を引き上げてくれるような感じだったが、綾が思っていた以上に、彼は猜疑心が強く、そしてまわりに流されやすい男だった。
 綾もある程度までは分かっていた。分かっていて、利用したのは、
――私が彼を変えてみせる――
 と思ったからだったが、何と彼は猜疑心が強いくせに、男色だったのだ。
 綾とは別に、課長とも「できて」いた。
 課長は、自分の出世だけを考えている人で、この男も、課長に利用された一人だった。
 この情けない男は、そんな課長の真意を、完全に読み違えていた。
――課長が愛してくれているのは、僕だけなんだ――
 しかも、この男の中に猜疑心が強く潜んでいることを本人に気づかせたのが、この課長だった。つまりは、綾が彼を利用し始めた頃には、猜疑心がここまで強いとは思っていなかったのだ。
 完全に綾の計画は崩れてしまった。
 一番信用していた男に裏切られ、
――と言っても、元々利用していたのだから、どっちもどっちなのだが――
 一気に敵を二人に増やしてしまった。
「しまった」
 気づいた時にはすでに遅かった。
「まずい」
 といち早く気づいたことで、転落する前に会社を辞めることができて、ある意味よかったのかも知れない。
 綾は反省はしたが、後悔はしていなかった。それだけ前向きだったのである。
 そんな時、優香から声を掛けられた。
「綾ちゃん、久しぶりね」
「優香さん……」
 さすがに失意のどん底であった綾は、優香に声を掛けられたことで、元気を取り戻した。元気さえ取り戻せば、綾はそれまでの性格を取り戻すこともできた。しかも、声を掛けてくれた優香に対して、服従の気持ちが大きかったのだ。
――あの男が男色だったのを気持ち悪いと思ったけど……
 綾は、自分が優香に惹かれていくのを感じていた。
 だが、優香は綾を自分のものにしようとはしない。女性同士というのはありえないと思っているのか、それとも、綾に対してはそんな感情が沸いてこないのか、綾には分からない。分からないだけに、綾には神聖に見えたのだ。
――この人についていけばいいんだわ――
 綾は、自分のこれから進むべき道がハッキリと見えた気がした。
 優香の冷たい雰囲気も、
――他の人に対してのものとは違うんだ――
 と感じた。
 綾は優香の、
「優秀な助手」
 になった。
 まわりから見ると、気持ち悪いほど密接な関係に見えた。
「あの二人、できてるんじゃないか?」
 研究員というのは、あまりまわりを気にしない人が多いが、中には、まわりが気になって仕方のない人もいる。特に、こんな閉鎖的なくせに、誰もが何を考えているか分からない魑魅魍魎が渦巻いているようなところでは、気が狂ってしまいそうに感じている人もいたりする。
 そんな人たちは、お互いに引き合うものがあるようで、すぐに、
――この人は、自分と同類だ――
 と、いつしか団結心が芽生えていたりしたものだ。
 同類が集まると、まわりがいくら魑魅魍魎の住処だとしても、自分たちの結束には、何ら関係のないものだという意識が芽生えるもののようで、魑魅魍魎とはまったく違った勢いを自分たちの中に持とうとするのだった。
 だが、その「鉄の団結」には、一点の曇りもあってはいけないのだ。一人でも、気持ちが離れてしまうと、すぐにその人を切り捨てるような対応をしないと、全体的に腐ってしまう。彼らの「鉄の鉄則」は、結構強い絆で結ばれていて、本当に気持ちが揺らぐ人がいれば、必ず誰かが気づくようになっていた。
 気持ちが離れてしまった人を、「丁重」に切り捨てると、また静かに「鉄の団結」を修復する。それを繰り返しながら、研究所に巣食う魑魅魍魎に敢然と対抗しているのだ。
 魑魅魍魎も、鉄の団結集団も、それぞれに勢いが衰えることはなかった。
 優香も綾も、お互いに自分たちが魑魅魍魎の中にいることを自覚していた。
 優香は、研究所に入所した時から、すでに研究所の中の異様な雰囲気に気づいていて、自分が魑魅魍魎の中にいることを自覚していた。
 魑魅魍魎と言ってもまわりから見て、そう見えるだけで、中にいれば、
「まわりを意識することなく、比較的自由に自分のペースで、研究ができる」
 というだけのことだった。
 凡人から見れば、学者や有識者などというのは、自分たちとは違う人種であるということを嫌でも思い知らされるが、思い知らされても、心のどこかで納得できないものであった。
 そのため、彼らを雲の上の人として、自分たちと一線を画するような存在にしてしまう。
 そういえば、神話の世界でも、
「登場する神様は、皆嫉妬深かったり、猜疑心が強かったり、神の領域に人間が近づくことを恐れ、『出る杭は打たれる』の論理で、優秀な君主に対して、難癖をつけ、彼らの未来を、街ごと葬り去ったりするじゃないか」
 神話を読んでその理不尽さに、憤りを感じている人の意見として聞いたことがあった。
 さらに彼は、
「聖書にだって、『ソドムの村』や『ノアの箱舟』のように、一部の人は助けるが、大多数の人は、滅ぼすという選択があるではないか。神と言ったって、一皮むけば、魑魅魍魎のようなものなんじゃないか」
 かなり乱暴な意見だが、それに対して反論できるだけの力はなかった。
 少しでも逆らう気持ちがあるのであれば、いくらでも反論できるだけの自信はあった。
「神なんて、しょせん孤独で、人間が自分たちに近づくことを恐れ、避けようとしているんだ」
「でも、人間を作り出したのは、神なんじゃないの?」
「それも怪しいものだよ。実際に神の存在を人間が信じているのかどうかも怪しいものだ。神話や聖書などの書物はあっても、神について語る本はない。神から『自分たちを描いてはいけない』と言われているのか、それとも、本当に神はいないのか。俺は、いないと思うんだよな」
「どうして、そう思うの?」
「だって、今までの人間の歴史を考えてくれば分かってくることも多いんだけど、人間というのは、必ず争いをしなければいけないという本性を持っているんじゃないかな? それが戦争であったり、平和な時代であれば、競争であったりするわけだよ。そのためには、『仮想的』が必要だよね。古代の人たちにとって、神という存在は、その『仮想的』だったんじゃなかな?」
 話を聞いていると、
――なるほど――
 と思えてきた。
 優香はこの頃から、『仮想的』という発想を思い描いていた。そこには、世の中の「二分性」というものが見え隠れしていた。光と影であり、表と裏であり、そして昼と夜の発想……。
 ここまでは、あすなの発想と似ていたのだが、優香の発想はそこで終わらなかった。
 あすなの場合も、本当は「二分性」という結論を得るまでに、その先の発想をしてみたことがあった。しかし、あすなの中で結局その後、堂々巡りに入り込んでしまったことで、結論として「二分性」が残ったのだ。
 優香は、あすなの存在を知っていた。もちろん、S研究所に入り込むことはできるわけもなかったので、彼女がどんな研究をしているのかまでは分からなかった。だが、綾が慌てて持ってきた週刊誌の記事に書かれている内容は、優香には最初から分かっていた。それも、かなり詳しいところまで分かっていたのだ。
 優香もすでに自分の研究を完成させようとしていたが、あすなの研究が気にならなかったと言えばウソになる。
 優香の研究は最終段階に入っていて、あすなの研究結果に左右されることはない状態ではあったが、他の人に自分があすなの研究結果を知っていたことを悟られないようにしなければいけなかった。
 元々優香は、人の研究などに興味があったわけではない。
 綾が勝手に調べてきて、
「ライバルの研究内容を盗む」
 という暴挙に走ったのだが、優香は、そのことを諫めるつもりはなく、せっかく盗んできた研究結果に対し、見ることを「丁重」にお断りするという態度に出たのだ。
 なぜ綾がそんなことまでしたのかということを、優香は考えることはできなかった。
 自分の研究に精いっぱいで、まわりのことに気を配ることをしたくないという思い、本当であれば、その思いを察してくれるのが綾だったはずなのに、
――どうしてこんな暴挙に出たのか?
 という段階までしか、優香は頭を働かせることができなかった。
 元々、頭の回転は早い方で、研究においてだけではなく、人間関係についての頭の回転も早かった。
 本当であれば、どちらかに長けているのが普通なのだが、優香の場合はどちらにもたけている。ある意味「天才」の部類に入るのではないだろうか。
 優香は子供の頃から、
「あなたは、天才だわ」
 と言われることが多かった。
 しかし、子供の頃に天才児呼ばわりされた子供というのは、たいてい、成長するにしたがって、天才の化けの皮が剥げてくるものである。
 注目された子供の頃のプレッシャーから解放されて、喜んでいる人もいれば、逆に注目されなくなったことで自分の才能の限界を感じてしまい、人生の道を踏み外す人もいる。
 優香の場合は、前者だった。
 子供の頃は天才と呼ばれ、まわりから受けるプレッシャーは、結構なものだった。
 口では、
「子供なんだから、無理することはないのよ」
 と言われていても、心の底で、
「この子は天才児なんだから、無理も何もないわ」
 と言っているのが見えていた。
 それも天才児と呼ばれる所以であり、優香にしか分からない思いだった。
 優香は、人の心が見えることで、不可能を可能にしてきたと言ってもいい。それが、
「天才少女:優香」
 を生んだのだ。
 子供というのは、大人からおだてられると、どうしても、
――その期待に応えなければいけない――
 と思い込んでしまう。
 そこに計算は存在しない。純粋な気持ちで期待に応えようとしたことが、少女の悲劇を生んだのだ。
 一度、期待に応えてしまうと、まわりは許してくれない。
「この子は素直でいい子なの」
 と紹介されると、もうダメだった。初めて遭った相手であればあるほど、相手の目は好奇心に溢れている。
――私はまるでピエロだわ――
 しかも、黙って道化師を演じていればいいだけのピエロではない。結果を出さなければいけないピエロなのだ。
――そんなプレッシャーを、あどけないいたいけな少女に持たせるというのは、どうしたものか――
 と、世の中を呪ったものだ。
 町内という狭い範囲での天才児だったことは幸いだった。優香の話題も最初ほどではなくなってくると、まわりの人は次第に優香から離れていく。
「蜘蛛の子を散らす」
 というのは、こういうことをいうのかも知れない。
 優香は、あっけに取られていた。
――これでプレッシャーを感じなくてもいいんだ――
 と思うと、少しの間、今まで分かっていたはずのまわりの人の心が分からなくなっていった。
――どうしたのかしら?
 と思いながら、
「これで、もうまわりから変なプレッシャーを掛けられることはないんだわ」
 とホッとした気分になった。
 しかし、しばらくして、またまわりの人の考えていることが分かるようになってきた。そのことで、優香の天才的な部分が顔を出してきたのだ。
 あれだけプレッシャーを嫌がっていたのに、今では懐かしく感じられるようになり、今度は自分からまわりにアピールしようと思うようになっていった。


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