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作品名:『チベット高原を旅する』〜三人の兄妹の悲劇〜 作者:なおちー

最終回   悪魔はよく嘘をつく し
イブリースはユウナが好きだから、ユウナにはどこまでも甘い。
ユウナの夫のナツキにもよくしてやった。逆にユウナを悲しませる奴は容赦なく殺す。
体を串刺しにして、足元から炎で焼き、舌を引きちぎってから殺す。

「よお」

そのイブリースが、ついにナツキたちの前に現れた。
突然そこに現れたわけではなく、ごく普通に玄関を開けて入って来た。

悪魔は、その場で片膝をついて首を垂れた。
ナツキとユウナは、そこにいるのが自分の父親だったので驚愕のあまり言葉もない。
しかし冷静に考えれば父がいるわけがない。父は収容所にいるはずなのだから。

Yシャツにスーツ姿の父親は、間違いなく偽物なのだ。

「しばらくだったな、優菜。夏樹。ここでの生活にもすっかり慣れたろう」

「なぜ父の姿をしているんだ?」

「好きでやってるわけじゃない。俺は自分の姿をこの世界で表すことができない。
 そういう決まりになっていてな。俺の実態は砂や煙みたいなもんだ。
 だから誰かの体を借りないと体現できない」

「おまえはいつから父のふりをしていたんだ?
 本物の父は今どうしてるんだ?」

「この体なら、気が向いた時に借りた。そう頻繁ではない。
 本物の父親は収容所にいる。脱走はしてない。それより貴様。質問が多いぞ。
 俺がいいと言うまで黙ってろ。勝手に口を開いたら殺す。火であぶって殺す」

悪魔はユウナに話しかけた。

「俺はお前の夢の中でタクシーの運転手をしていた。
 お前に近親婚をやめて欲しいと言った。おまえがどうしてもと
 望むから好きにさせた。それでも今回ばかりは止めに来た。
 おまえは、まもなく兄の子を身ごもろうとしている」

「なんですって!? 私が兄さんの子を?」

「生まれてくる子供は怪物だ。罪の塊だ。
 俺の可愛いユウナが、罪で汚れる姿は見てられない。
 だから新しい忠告をするために、ここにやって来た。この世界は終わりだ。
 もう一度人生をやり直せ。おまえならきっと正しくやり直せる。
 できることなら、おまえの記憶から兄のことをすべて消し去ってやりたい。
 兄のいない人生を歩みせてやりたい。だがそれはお前の望むところではない」

「これ以上のやり直しは、もうごめんよ。私は兄さんと先の未来へ
 進むって決めたんだから。ここでの暮らしは不自由なことが多いけど、
 今日まで何とか生きてきた。これからも、きっと暮らしていけるわ」

「子供はどうする? おまえは早ければ今年中に出産する」

「兄さんの子供だったら、かまわない!! 生むわ!!」

「近親者同士で生まれた子は、生まれながらにして神から見放された子となる。
 もはや人ではない。人の姿をした出来損ないだ。あとで必ずお前を
 悲しませる存在となる。その時になって後悔しても遅いのだぞ。
 お前をはあとで必ずこう思うはずだ。あの時、あの男の忠告を聞いていればよかったと」

「で……でも」

「なんだ?」

「いえ、なんでもないわ」

この時、ユウナは別の可能性を考えていた。兄とは確かに血の繋がりがある。
もし世界が変わって兄が赤の他人として生まれ変わってくれたらどうだろう。
他人同士なら恋愛も結婚も出産も、誰にも非難されることはない。

いっそこの願いを目の前の男に言おうかと思った。
だが、それでナツキをナツキとして認識できるかどうか。
ユウナはきっと、赤の他人となったナツキがどんなに素敵な男だったとしても
好きにはならなかった。ナツキが自分の兄で、いつだって家族を
守ってくれる存在だったから好きになった。

「俺の妻となるのはどうだ?」

とイブリースがまじめな顔で言った。

「俺の妻となれば、おまえは小さなことで悩み苦しむことはなくなる。
 寿命がぐんと伸びる。神から授かった力の一部も貸してあげられる。
 おまえが何度兄を慕ったところで結果はすべて同じ。地獄に行くのと変わらない。
 俺を見ろ。お前を救ってあげられる男がここにいる。俺はお前の味方だ」

イブリースが人間の娘に求婚するのはこれが初めてのことだった。
人間は下等な存在だと今でも思っている。それに妻など初めから欲しくない。
ユウナはそばに置く必要はなく、遠くから見てることが好ましい。

だがユウナを負の連鎖から救うためなら、こう言うしかなかった。

「嫌だって言ってるのよ。私は兄のことを愛してる。
 兄の妻なのだから、別の男と浮気することは決してないのよ」

「そうか。だめか……」

ぐにゃり、とユウナの視界がゆがむ。

何か攻撃をされたのかと、体を調べるが、困ったことに手足がないことに気づいた。
首はある。だが、手と足が根元から消えていたのだ。「ダルマ」の状態だ。
畳の上に仰向けに寝ていた。

「やはり貴様は消えろ」
「ぐっ……」

イブリースは、太い右腕を伸ばし、ナツキの首を絞める。
小刻みに震える夏樹のつま先が、わずかに宙へ浮く。

イブリースが瞳に力を込めると、ナツキの靴下から先が焦げ始める。
悪魔の力を使い、文字通りつま先から燃やし尽くすのだろう。
それも時間をかけてたっぷりと。

ユウナを苦しめる存在であるナツキ。
だが、ユウナが誰よりも愛してしまったナツキ。

もうイブリースにとって遠慮などいらない。
ただナツキの存在をこの世から消し去ってしまいたかった。

ユウナが金切り声をあげる。力いっぱい叫んだが、イブリースは
ユウナの方を見もしない。いよいよナツキのズボンに火が付いた、その時であった。

「うおおっ」

悪魔(ジン)が、その姿を獅子に変身させて、イブリースに襲い掛かった。
ふたりはそのまま壺のある棚に突っ込み、しばらくもみ合いをしていたが、
やがてイブリースの魔力によって悪魔は火だるまにされる。

悪魔は絶叫しながら、ふらふらと玄関の前に飛び出て、
そこで舞を踊るように動いていたが、ついに地面に伏せて絶命した。

イブリースが、再びナツキを殺そうとした。ナツキは恐れおののいて、
できるだけ距離を取り、壁際に追い詰められた。
妹は手足がちぎられてしまい、床に寝かされている。もう、何もかもダメに決まっている。
未来はない。過去に戻ることもない。リセットなどできない。

この世界で、この瞬間に殺されることが、自分の人生の終着点なのだと、正しく理解した。

「ま、待て。殺される前に教えてくれ。なぜユウナの手足をなくした?」
「答える必要があるのか?」

また、ナツキの首が締め上げられる。
首の骨をへし折るほどの力である。
ナツキの口からよだれが垂れる。

力比べでは絶対に勝てない上に、魔力まで使う相手に抗う術はない。
ここでのナツキはただの農民。ボリシェビキでもなく、ソビエトの権力に
守られているわけでもない。ただの、ちっぽけな人間に過ぎなかった。


今度こそ終わりだ。そう思った時に奇跡は起きた。

「ぐぅぅ……か、体の自由が利かない……なんだ……この症状は……」

悪魔は体がよほどかゆいのか、全身が血だらけになるほど、かきむしっている。
寒くもないのに凍えるように縮こまっており、異常な光景だった。

ナツキは部屋の一角から、光り輝く何かを見つけた。ポーチの中にある、
金のコインが光を放っていたのだ。夏樹が中身を取り出してみると、灼熱のように
熱くて持っていられなかった。どうやらイブリースを苦しめているのは、
このコインのようだった。

コインはさらに光を増し、やがて部屋全体を真っ白に照らして視界を奪う。
その光が一分もすると消えてしまい、先ほどまで苦しんでいたイブリースに
とどめを刺した。イブリースは、手足をだらんとして、鬱向けに倒れて死んでいた。
確認しなくても死んでいるのが分かった。なぜなら、首が綺麗に切断されていたからだ。

「おい、ユウナ。ユウナ!! 寝ているのか? 返事をしてくれ!!」

どうやら、ユウナも息をしていなかった。
瞳を開いたままの状態で、微動だにしていない。
首で脈を図ったところ、死んでいるのは間違いなさそうだった。

肌は氷のように冷たく、ついさっき死んだというよりも、ずっと前から
死体がそこに放置されていのだと錯覚するほどだった。

「ああ……なんてことだっ。僕は家族をみんな失ってしまったのか。
 母も、アユミも、大切なユウナまで……なぜだ……なぜ僕を
 こんな目に合わせるのだ……僕が何をしたって言うんだ……」

こんな時に、懐かしい同級生の言葉が脳裏に浮かぶ。

『ナツキさぁ、いい加減、ボリシェビキ辞めなよ』

マリカは本気で心配してくれていた。ボリシェビキとは、民主主義者や
資本主義者にとっての悪魔である。ナツキが生徒会長だった時代にも、
間接的にとはいえ、多くの生徒を収容所に送り、拷問して殺した。

自分が大罪を犯している自覚はあったが、正義のためだと割り切っていた。
しかしながら、その結果がこれだ。今の彼は哀れな負け犬だ。
誰から見ても、どう解釈しても、人生の敗北者だった。

ナツキは声が枯れるまで泣き叫んで、好きなだけ近くの物に当たり散らした。
玄関の外に出ると、悪魔の焼死体があるが、埋葬してやる気にすらならない。

さあ、今度は自分が死ぬ番だと、自殺に使えそうな道具を探す。
せめて死ぬ前にと、鶏小屋の鶏をすべて逃がしてやった。

納屋に、農薬(消毒液)があった気がすると思い、現役のまま
飲み干してしまおうと思った。化学薬品で消化器が焼かれる
苦しみは想像を絶するだろうが、今の自分にはちょうどいいと思い、ためらいはなかった。

「まだ死ぬのは早いのではないですか?」

ナツキは声のする方を振り返った。

なんと、そこには、白くて大きな羽を生やした天使がいた。
背丈は高く、二メートル以上もありそうだった。
筋骨たくましく、声や体つきからしても男性だった。

「あなたは誰かに死ねと言われたんですか?」
「いや、自分で死のうと思った。それよりおま…」
「ならば、死ぬ必要はありません。神は、あなたの死を望んでおりません」

天使は、林の方に向けて、何者かに手招きをした。こっちへ来なさいと。

「な……」ナツキは、絶句した。

林の奥から出てきたのは、学園の制服に身を包んだ、妹のユウナだった。
ユウナは怖いくらいに無表情だった。天使の横に並んでナツキを見ている。

「この娘は、私と一緒に来てくれるそうです」
「なにを……言っているんだ」
「ここにいる娘は、もうあなたの親族ではない、ということを伝えに来たのですよ」
「待てよ!! ユウナをどうするつもりなんだ!! この野郎!!」

天使は、同じことを繰り返すだけで会話にならない。
ナツキがどれだけ吠えても、ユウナには反応がない。
ユウナは言葉を忘れてしまったのか、一言も発しないのが不気味だった。

ナツキは直感で、天使の横にいるユウナが偽物だと思った。

「そうだ!!」

ナツキは家の中に入り、もう一人のユウナを確認した。
そこにいたのは、人ではなく「石」だった。ちょうど、お地蔵さんほどの
大きさの石が、ただ転がっているだけだった。

これはどういうことなのか。ナツキは、今まで幻を見ていたのか。
ユウナだと思っていた存在は石だったのか。そんなわけはない。
ナツキは夜のたびにユウナと肌を重ね合った。あの肌の柔らかさ、
熱い吐息、そして彼女の優しさ、間違いなく本物の人間だ。幻想なわけがない。

再び玄関先に出ると、天使とユウナが並んで歩いており、
林の奥へと消えそうになっていた。

ナツキは、不思議と引き留める気にならなかった。
たぶん、もう何を願っても、無駄なのだと悟ってしまったから。
優菜と結婚する選択肢をしたあの瞬間から、運命の歯車は狂ってしまったのだ。

ナツキは、地面の上に大往生した。

生きる気力を失い、かといって死ぬ勇気もないまま、ただそうしていた。
太陽が天頂へ上る頃になると、林の中へ遊びに行っていた鶏が帰って来た。
エサをくれと、ナツキの周りを駆けまわる。
小鳥も一緒になって、ナツキの近くでじゃれていた。

数メートル先に、悪魔の焼死体がある。黒焦げになっても、
くすんだ紫の色をしていて、なんとも不気味だった。

日が傾き始めた。鶏は頼んでもないのに、
自分から小屋の中に入って楽しそうに騒いでいた。
どこからか野犬がやって来て、悪魔の死体に鼻を近づけている。
レモン色の羽をした蝶々が、草木の上を華麗に舞う。

「あの」

まさか声を掛けられるとは思わなかったナツキ。だるい体を何とか起こす。
お腹がぐーっと鳴った。昼ご飯を抜いたせいだろう。

「私のこと、覚えていますか?」
「川村……アヤ。なぜ……君がここにいるんだい?」
「背中に羽の生えた人に、ナツキさんのお世話をするように頼まれました」

あの天使の正体は、位の高い大天使だった。
死者蘇生の力を行使し、川村アヤを現生に呼び戻した。
この力を使うには条件が必要である。
大天使がアヤと取引し、アヤが一生涯をかけてナツキの
伴侶として過ごすことが、その条件とされた。

川村アヤは、孤島作戦で死んだあの日の姿のままだった。
15歳の高校一年生。ナツキからしたら子供すぎるが、
もうそんなことはどうでもよかった。

その日から、アヤがナツキの妻となった。
アヤは慣れない長野県奥地での生活に不平不満を言わず、
ユウナと同じように働いてくれた。ナツキの身の回りの世話は、全部彼女がやってくれる。
ナツキは外で働く。山菜を取り、畑の野菜を世話し、時期が来れば田植えをする。

農作業では分からないことばかりで、とても素人の手には負えない。
きちんと消毒をしないと虫が湧き、肥料を上げすぎれば、いびつな形に育つ。
そもそも種を植える時期、収穫のタイミングも彼は知らない。
生活指導者の悪魔がいない生活は、あまりにも不便だ。

アヤも手伝うが、やはり正しいやり方が分からず困り果てる。
そんな時は空から子供の天使が降りてきて、丁寧に指導をしてくれる。
天使が来るのは週に一度なので、たびたび分からないことが発生して困る。
ナツキがそんな不満を漏らすと、今度は悪魔の妻のカマルがやって来て、指導してくれた。

カマルは夏の間、ずっと一緒にいてくれた。
彼女の夫の悪魔が、焼死体になったことをナツキは正直に伝えたのだが、
「そうなんだ……まっ、死んじまったもんは、しょうがないね」と軽く流した。
なんて冷たい女なんだと、ナツキは憤慨したが、
夜中には部屋からすすり泣く声がして安心した。

ある日、カマルは、自分の正体が「ルナ」だと伝えた。かつて寺沢アツトの妻で、
高倉兄弟と共にチベットを旅した仲間である。ルナはチベットを脱出した後、
四川省でボリシェビキの手先に捕まり、拷問されて死んだ。
だが天使によって救われ、この長野県の奥地で新しい人生をやり直すことになった。

いまさらそんなことがどうしたのだと、ナツキは関心を示さなかった。
妻のアヤは、ルナには全く関心がなく、夕食の席でさえ言葉も交わさないほどだった。

ナツキは、朝起きると必ず悪魔の墓に水をあげ、新しい花を添える。
アヤも一緒に手を合わせてくれた。

アヤはどこまでもナツキに従順で良い妻だった。
口げんかすることもなく、平穏な日々が続いた。

秋が迫り、冬の豪雪を乗り越え、春になり新緑が芽吹く。
そんな生活を何年も続けると、若い二人は、
もう指導がいなくても二人だけで生活ができるようになっていた。

若く、美しい妻をナツキは飽きることもなく抱いた。
陽光を体全身に浴び、健康的な生活をして体を鍛えたナツキの
性欲は強まるばかりで、時にはアヤに無茶な行為までお願いしたのだが、
アヤは断ることは一度もない。

「私はナツキ様のことを、心よりお慕いしてます」
「はは……。君はいつもそればっかりだな。たまには文句でも言ってくれていいのに」
「文句なんて、なにありませんよ。私はナツキ様のお近くにいられたら、それだけで」

たまに、アヤの枕元にアユミの霊が立つことがあった。
仁王立ちしてアヤをにらむのだ。その形相は悪鬼のごとしだった。

「ナツキ様……ナツキ様……」
「ん……? どうしたアヤ」

そんな時は、決まってアヤはナツキを揺り起こす。ナツキは、もういい加減にしなさいと
アユミを優しく諭してやると、アユミの霊はふすまの先へと消えてしまう。

「怖いです。ナツキ様」
「よしよし。もう大丈夫だからね」

妻の小さな頭を布団の中で抱きしめ、なでているとナツキの支配欲がいっそう強まる。
アヤの唇を乱暴に奪い、服を脱がしてしまう。

「あ……そんな、こんな時に……」
「ご、ごめんっ。さすがにムードがなさ過ぎたね」
「いえ、いいんです。ナツキさんがしたいなら、好きなようにしてください」

ナツキは避妊する気など全くなく、気のすむまで妻の体を堪能した。
感度が良いのか、アヤの喘ぎ声が家中に響き渡る。行為が終わると、
女の秘所から男性の精液がこぼれる。どれだけ行為を繰り返しても、
不思議とアヤが妊娠することはなかった。きっとこういう運命なのだろうとナツキは思った。

ナツキは普段の生活の中で、妹たちのことを
ふと忘れそうな自分がいることに気が付いた。
そして恥じた。同時に罪悪感もあった。

「終わったことを気にしても仕方ありませんよ」
「……僕も、死ねばよかったのかなって思う時もある」
「どうしてそんなこと言うんですか。ナツキさんは死ぬ必要ないじゃないですか」

ナツキが死を口にするたびに、若い妻はキスをしてくれた。
生きる希望を与えてくれているのだ。
年月を重ねるごとに美しさを増していくアヤに、ナツキは完全に惚れていた。

「ナツキさん。お願いです。死にたいなんて言わないでください」
「分かったよ。君がそう言うなら、僕は二度と言わない。約束するよ」

それからさらに年月が経ち、二人は老人になり寿命を迎えた。
先に亡くなったのはナツキだが、アヤもすぐに後を追った。

彼らは死ぬまで政治のことに関心を示すことはなく、
人として生き、人として死んだ。終生、仲睦まじい夫婦として過ごした。

以上が、神様が高倉ナツキに与えた人生の物語であった。


                          おわり






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