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作品名:令和10年 兄妹の物語 第二シーズン 作者:なおちー

第4回   美雪「お兄ちゃんの様子がおかしい( ゚Д゚)」
※みゆきちゃん

「おかえりなさい」

私は兄に対してだけ言いました。
なぜか兄と腕組して帰宅した瞳には
最大の警戒を払っています。

「ただいま帰ったわよ美雪さん ( ・´ー・`)」

そのどや顔はなんのつもり… (;・∀・)
奴は昨夜暴れまわったことから、
私の中ではお腹のすいたチンパンジーと同等の
危険生物にランクされています。

チンパンジーを舐めてはいけませんよ。
握力が500ありますから。人間の骨など軽く砕きます。

「ひとみが先にお風呂入っていいよ」
「賢人が先で良いわよ」
「じゃ、じゃあ一緒に?」
「えっ (≧∇≦)」

ちょ(#^ω^) なんなの二人の仲の良さは。
いったい会社で何があったの。

私がおにいにお昼の一言メール
(お弁当のおかずやその日の天気などを報告する)を
送った時は何も返してくれなかったけど。

それと朝イチで送られてきた茶番のメールは削除しておきました。
明らかにフェイクだと分かったけど。あえてスルーです。

「やっぱり先にご飯を食べましょう。
 美雪さん。作ってくれてありがとね (^○^)」

「ふん (^_^メ) 適当に食べてください。
 洗い物はお願いしますね」

私はこんな奴の顔すら見たくないので
自室の布団の上に横になった。
普通に考えて今夜の11時過ぎなんだよね。

こんな時間に帰宅するのがデフォなんて
お兄ちゃんの会社ブラックすぎるよ。
土日休みなのが唯一の救いだね。

『賢人ぉ。からあげ食べさせてあげるわ。
 おくち、あーんして (⋈◍>◡<◍)。✧♡』

『あーん (´ー`)』

『その顔文字だとあーんしてないわ (*^▽^*)』

『( ゚Д゚) こうかな?』

『ちょっとキモイけどいいわ。はい (*^▽^*)』

もぐもぐ…

『おいしい? °˖☆◝(⁰▿⁰)◜』

『うん。おいしいよ (∩´∀`)∩
 ひとみんが食べさせてくれたから (*´▽`*)』

『まあうれしいわ。けんとのことだいちゅきよ』
『僕も大ちゅきー』

(*´ε`*)チュッチュ 
(*´ε`*)チュッチュ
(●´Д`)ε`○)(*´Д`)ハァハァ

団地は狭いので会話が丸聞こえです。
たまに隣の家の夫婦の怒鳴り声も聞こえてきますよ。

私はふすまを全力で明け、瞳のアホに殴りかかろうとしました。

「先に言っておくわね。私と賢人は夫婦です。
 夫婦が家でイチャイチャするのは当然だし、むしろ健全です
 ( ・´ー・`) ( ・´ー・`) ( ・´ー・`)」

私は反論するより前にスマホで前回の内容を読みました。

前作でも説明しましたが、私達は
「小説に出演していることを自覚しているタイプのキャラ」
なので作品に対するつっこみや、
作者への攻撃が可能となります。

お兄ちゃんのバカ……。
会社でこのアホと結婚するって言っちゃってる (´・ω・`)
会社の法律化されちゃったら面倒だ…。

しかも瞳のヤンデレっぷりが精神病のレベル。
喜怒哀楽が激しいってレベルじゃないでしょこれ。

「瞳さんにお願いがあるんです」

「なにかしら」

「今すぐ青酸カリを飲んで自殺してください」

「はいはい。(*^▽^*) 好きなだけ吠えていなさい。
 あなたが何を言おうと何を願おうと事実は変わらないのだから。
 賢人もそう思うわよね? 私とあなたの関係は何だったかな?」

「夫婦だよ (*^▽^*)」

お兄ちゃん……

「ほら見なさい (*^▽^*) 夫婦だから顔文字も同じよ」

私は怒鳴り散らしたかったのですが、困ったことに寝不足です。
昨夜は兄に添い寝をしてもらいましたが、
瞳のヒステリーに脅えて満足に眠れませんでした。

明日は1限の授業があります。
私の英語の必修クラスは毎週水曜なのです。
大学生である以上、必修授業を落とすわけにはいきません。

私はふらふらする頭を押さえ、布団へ転がり込みました

『(。・ω・。)ノ♡ けんとくぅん。今日はいっしょににねましょう?』
『うーん ( ゚Д゚) でも、みゆきがおこるだろうから、きょうはごめんね』
『あらそうなの  残念ね』
『(∩´∀`)∩ またあした、いっしょに、かいしゃにいこうね』
『そうね (^_^) 毎日かいしゃにいくのがたのしみだわ』

全部聞こえてるんだよ (-_-メ)
ひらがなが多いのが気になるけど。
兄は入浴後、ちゃんと私の布団のところへ来てくれました。

私を抱き枕のように抱いてくれて、少し暑苦しくて
目が冷めちゃったけど、そのまま寝ました。
夜はまだ涼しいからエアコンなしで寝れます。
私はエアコンの風が苦手だから、真夏でも寝る時は
エアコンをオフにしますけど。

つーか兄と私が寝たらヤンデレ瞳がぶち切れそうなんですが。
なんで認めてくれたのか理解に苦しみますね。
それとこの話の内容短くないですか。


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