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作品名:令和10年。財政破綻と強制労働と若い兄妹の絆の物語 作者:なおちー

第21回   美雪「お兄ちゃん。貯金ってどうやってするの?(⋈◍>◡<◍)。✧♡
※ミユキ

今回のお題はこれです。

私達は喫茶店に集いました。
メンバーは、私、お兄ちゃん。ヒトミさん。
いつもの三人です。

まず瞳さんに問いましょう。

「ヒトミさんはどうやって貯金したんですか? ヽ(^o^)丿」

「別にこれと言って何も……。普通に生活していたら
 貯金がたまっていっただけよ (´-ω-`)」

私は甲子園の投球フォームを意識した動きをしました。

「ちょ!! お願いだから殴らないで!! (ノД`)・゜・。
 そもそも質問の意図を教えて頂戴!!
 貯金方法なんてどうして私に訊いたのよ!!」

「いいから答えろよ(#^ω^) 話が進まないんだよ」

「分かったわ!! 分かったから!! (´Д⊂ヽ」


坂上瞳の貯金方法(´ー`*)キラーン

・給料明細は見ない。開かない。大切にしまっておく。
・半年に一度くらいにまとめて開けてみる。
・手取り金額に納得し、(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪とする。
・大きなお金を使いたくなった時に、ATMで現金を引き出す。
 その際に通帳記帳を忘れずにする。

(実はママから毎月5万円のお小遣い支給有り。
 家賃、公共料金、食費、租税は父が払ってくれる)

この女は地上の全人類へ喧嘩を売ってるとしか思えません。
給料明細を見ないでしまっておく…… はぁ(-"-)? 

こんなふざけた例を一般化できるわけがありません。
どんだけ人生を舐め腐ってるのよ。
私なんてお兄ちゃんの明細を穴が開くほど見てるわよ<`〜´>
計算間違えがあったら大変だもの(^◇^)

「おいクソお嬢様 (^_^メ)」

「その呼び方っ!! (゚д゚)」

「お嬢様じゃ足りなかった?
 じゃあ、自立心ゼロの三十路女。腐れ金持ち (^_^メ)
 存在自体が不愉快だから、はよ死んでね (&#8904;&#9677;>&#9697;<&#9677;)」

「私はお金持ちなんかじゃっ……(; ・`д・´)
 うーん、お金に少し余裕があるのは認めるわ!!
 でもお金持ちとは違うんじゃないかしら! (;´∀`)」

は?(^_^メ)

「野村総研のデータによると、お金持ちって
 少なくとも5千万も純資産を持ってる人のことを言うのでしょう!!
 私は恥ずかしいけど470万しかもってないわ!!(;・∀・)」

「370じゃなかった?(´▽`)」

「いくらか忘れちゃったから、どっちでもいいわ!!
 話を戻すけど、私クラスの貯金を持ってる人なんて
 日本にはたくさんいると思う!!( ・´ー・`)」

ドヤ顔されて殺意が…(-_-メ)お兄ちゃんもいるから我慢、我慢。

「ヒトミのバーカバーカ。一人暮らししてるくせに世間知らず。
 世の中には貯金のできない人がたくさんいるのよ(。-∀-)」

「自信満々に言い切るわね(-_-;)
 世の中には働いてる人がたくさんいるじゃない。
 貯金ゼロの人って本当にいるのかしら……?(; ・`д・´)」

(&#8904;&#9677;>&#9697;<&#9677;)。&#10023;&#9825; (=゚ω゚)ノ (^○^)
 (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)わー。

↓ここにびっくり仰天なデータを表示します。

金融広報中央委員会の報告及び総務省の家計調査によると、
全世帯の約40%以上が貯金額が100万円に満たないという。
3世帯に1世帯は貯金がゼロなのである。
この傾向は、平成の最後の10年間でますます悪化する傾向にあった。

令和の時代は増税によりデフレが加速するため、
より悪化することは確実である。

世代別:貯金ゼロの男性の割合
&#8226;貯金がない20代男性:49.7%
&#8226;貯金がない30代男性:44.9%
&#8226;貯金がない40代男性:41.9%
&#8226;貯金がない50代男性:28.2%

世代別:貯金ゼロの女性の割合
&#8226;貯金がない20代女性:55.5%
&#8226;貯金がない30代女性:42.3%
&#8226;貯金がない40代女性:37.7%
&#8226;貯金がない50代女性:23.4%

瞳「うっそおぉおお Σ(・ω・ノ)ノ!
  こんなに多くの人がお金持ってないのぉおお!? (>_<)」

美雪「そうなのよ。世間知らずさん (^−^)
やーい、おバカ(#^ω^)
   みんながあんたみたいに
   人生イージーモードばかりじゃないからね!!」

瞳「嘘よ!! どうせ適当なコピペなんでしょ!! (>_<)
  仮にこれが本当だとしたら、
  私の同僚の女の子達も二人に一人は貯金してないってことに…」

美雪「実際そうなんじゃないの? あんたの言う女の子って
   20代の人を差してるのか知らないけど、私の同級生の女子は
   アルバイトのお給料は毎月全額使うアホばっかりだよ (´▽`)」

瞳(私の同僚って7割がバツイチだった……言わないでおこう…(´・ω・`))

瞳「50代で貯蓄ゼロの人も5人に1人のレベルって。
  どうなってんのこれ!!!! (;^ω^)
  50代じゃ挽回するのはもう不可能と考えていいわ!! 
  老後は2000万の資産が必要なんだから。
  一生企業の奴隷になる人ってこと!? (; ・`д・´)」

美雪「ご愁傷さまでした(=_=) 瞳さんがお金分けてあげたら?」

瞳「ええ!? なんで私が!! (;´Д`)
  私は時給210円のウルトラ底辺所得者なんですけど!!
  私の時給の低さは世界を狙えるレベルよ!!」

美雪「親が余るほど持ってるんだろうが。
   イスラム教にでも改宗して喜捨をしろよ (^_^メ)」

瞳「ま、貧しい人に施しをしても、たかられるだけだ。
  ぜったに貸したお金は帰ってこないし、あてにされるだけだ。
  おじいさまの遺言でございます…… ( ;∀;)」

美雪「うざっ。もう死ねよ (^_^メ)」

瞳「なによ!!(#^ω^)あんたこそ死になさいよ」

美雪「この野郎……ビキビキ (-_-メ)」

賢人「喧嘩を売るなよ美雪 (。-∀-) 俺も瞳さんも納税者だ。
   貧困救済の義務を第一に背負ってるのは政府と自治体だ。
   あとは行政が貧困者に均等に税を分配するよう努力すればいい。
   さあて。全体の平均も見てみようぜ」

金融広報・中央委員会
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](平成29年)

少し古い調査結果だが、おそらく令和元年にデータを取っても大差ないだろう↑

「金融資産を保有する世帯」の年代別金融資産保有額の中央値

20代の中央値:300万円(平均値:524万円)

30代の中央値:420万円(平均値:735万円)

40代の中央値:650万円(平均値:1014万円)

50代の中央値:1100万円(平均値:1689万円)

60代の中央値:1400万円(平均額:2062万円)

70代の中央値:1500万円(平均値:2512万円)


「金融資産を保有していない世帯を含む」年代別の中央値

20代の中央値:77万円(平均値:321万円)
金融資産非保有割合:35.6%

30代の中央値:200万円(平均値:470万円)
金融資産非保有割合は33.7%

40代の中央値:220万円(平均値:643万円)
金融資産非保有割合は33.7%

50代の中央値:400万円(平均値:1113万円)
金融資産非保有割合は31.8%

60代の中央値:601万円(平均値:1411万円)
金融資産非保有割合は29.4%

70代の中央値:600万円(平均値:1768万円)
金融資産非保有割合は28.3%


瞳「金融資産ってのは、ええっと (*'▽')」

美雪「株、保険、国債、社債とか。現金に換算可能な資産のことだね (^−^)」

賢人「金融資産を持てる人は全体の三割ってとこか。
   まとまった貯金額がないと金融資産を
   保有できないんだろうな」

瞳「私は金融資産・非保有世帯だから、
  470万の貯蓄額だと中央値の倍近く持ってるってことね」

賢人「世帯……か。ヒトミさんは独り暮らしで単身世帯の
   扱いになるけど、実質親に扶養されてるようなものだけどね…」

瞳「そ、そうね (´▽`)」

美雪「おい瞳。あんた自分で生活費払ってないやろ。
独り暮らし世帯にはノーカンや (´_ゝ`)」

瞳「なによ!! これでも自分で溜めたお金なのよ!! (>_<)
  ほらこの口座を見て。私の名前になっているのよ!!(´▽`)」

確かに銀行口座の名義はこいつだけど…。
なんだか納得いかない (´_ゝ`)

瞳「そういう賢人君はいくら持ってるの? (*^_^*)」
賢人「俺か? 俺は小銭入れに730円ある。これが俺の全資産だ」
瞳「え……730円? (。´・ω・)?」

瞳のアホ面で吹いちゃったwww m9(^Д^)

これには秘密があります。
お兄ちゃんのお金は妹の私が管理してるんです。

私はお金の管理は問題ないって父に認められていますから。
それにお兄ちゃんはブラック企業で夜遅くまで働いているんだから
お金の管理をする余裕がないの(。-∀-)

お兄ちゃんが無駄遣いしないように会社で
ジュースが飲みたくなった時に必要な小銭だけ渡しています。

お弁当は私が作ってあげてるから、昼食代はタダ。
もっとも水筒も持たせてあげてるから基本的に
会社でお金使うことはめったにないんだけどね。

お店への買い物は、戦車や装甲車がお店と戦争していたりして
危ないので兄と一緒に行きます。会計は全部私が済ませます。
たまに店先から戦車の主砲(重さ70キロ)が飛んでくるけど、
なんとか買い物を済ませています。

瞳「いやいや、この設定でどうやって買い物を無事済ませるのよ!
  ( ゚Д゚)戦車の主砲に当たって死ぬでしょうが」

賢人「でも買い物しないと食べるものが何もないんだよ。
   あと日用品も買わないと。シャンプーとか(^○^)」

美雪「戦車の主砲だけじゃなくて迫撃砲弾や機関銃の斉射、
   地雷の爆発や火炎手りゅう弾による攻撃など
   危険がいっぱいだよ。令和10年だからね(-_-;)」

瞳「令和10年ってこんなに治安が悪くなってるの?(>_<)
   中東の方が安全な気がしてきたわ」

作品のあらすじでも紹介がありましたが、貧困が極限化した
日本では略妥暴行、テロ、軍事攻撃は日常茶飯事です。
むしろ金銭を奪うのに直接攻撃が増えて詐欺が減っています。

賢人「それに美雪と一緒にいれる時間は俺にとって貴重だ。
   な? 美雪 (`・ω・´)っ」

美雪「うん(^◇^)」

ん?
瞳さんが、私の顔を見てクスクス笑っています。
なんですかその顔は。ぶっ殺されたいんですか?

瞳「ち、違うのよ!! (>_<)
  ちょっと、ほほえましいなって思って。 
  だって二人とも夫婦みたいな関係じゃない (^○^)」

美雪「夫婦ですって (≧▽≦) きゃー」

賢人「冷静に考えれば夫婦なのか……。
   うーん。兄と妹で夫婦って言われてもしっくりこないけど、
   お金の管理の視点から見れば確かに夫婦かもしれない (-_-;)」

美雪「いやーん。照れちゃうわぁ (≧▽≦)」

ん?
せっかく人がふわふわタイム(上機嫌)でいるのに、
瞳さんがアホの子を見るような眼で私を見てきます。

喧嘩売ってるんですか……? (´_ゝ`)ギロ

瞳「だからこれは違うのよ!!
  さっきからぶりっ子してる美雪さんのことを
  キモいとか思ってないからね(゚д゚)!」

キモいって思ってるから、そういうことを口にするんでしょ。
瞳さんは私を怒らせる名人だよね。
お兄ちゃんの前だけど、そろそろ制裁タイムを……。

「美雪よ……前から気になってたんだが」

なあに。お兄ちゃん(&#8904;&#9677;>&#9697;<&#9677;)

「おまえっていくらお金持ってるんだ?」

瞳さんが ( ゚д゚)ポカーン としています。

私は \(^o^)/オワタ こんな顔です

「ちょうどお金の話をしてるから、きちんと知っておこうと思ってさ。
 俺たち兄妹は全体の平均の、どのくらいのレベルなのか」

あぁ。こんな時でもおにいの低い声にうっとりするぅ (&#8904;&#9677;>&#9697;<&#9677;)
賢人の真剣な顔もチョー素敵なのぉ!! でもそんな場合じゃないのよね。

この流れだと答えるしかないじゃないですかぁ (´-ω-`)
実はお兄ちゃんは浪費癖が激しいって
お父さんからしつこく注意されていたんです!!

だからお兄ちゃんには絶対にお金の総額を教えるんじゃないって!!
パパがマントヒヒのような顔で言ってきたんですよぉ!!

「自分の父のことをマントヒヒって……。
 しかも俺は浪費癖が激しいと思われていたのか(;´Д`)」

「もしかして、そのような事実は一切…」

「ございません(^_^)v
 俺は大学生の時から無駄遣いは一切しなかったぞ。
 お前知らなかったのか」

お兄ちゃんが郵便局の通帳を見せてくれた。
残高が43万も入っている。お兄ちゃんってお金持ってたんだΣ(・ω・ノ)ノ!

「大学4年間でもらったお年玉を全部溜めてたんだよ。
 あとコンビニとスーパーでバイトしたのも入ってるよ」

(゚д゚)! なんとー

「社会人になってからは親父と母さんが俺の預金通帳を
 取り上げちまったから、自分がいくら持ってるのか知らねえ。
 銀行を辞めてからおまえと一緒に住むようになったら
 美雪に管理してもらうようになったから、
 結局俺のお金をおろしたことが一度も無いんだが」

お兄ちゃんは新卒の時、実家から銀行に通っていた。
どうせ無駄遣いするからと、母にキャッシュカードを取り上げられ、
自分ではお金を引き出せないようにされた。ひどい( TДT)

お兄ちゃんは生活費を親に出してもらう代わりに、
娯楽費が欲しい時はママに頭を下げてもらってた。

渋谷家は家族全員のお金を、家の総資産として計上する。
一括まとめて親が管理するのだ。
子供たちは社会人になってもお金が自由にならない。
実際、親がファイナンシャル・プランナーの家だと
こんな例は珍しくないのよ。何気にママもFP一級なのよね。

私だけは例外で、お父さんが株式の運用資金をくれた。
私が一生懸命経営学を学び、マーケットの分析をしていると、
父は私にだけお金を持つことを許可してくれたのだ。

「郵便局の通帳だけは俺が持ってるんだけど、
 肝心のキャッシュカードは親父に渡したままだ。
 最悪モンゴルまで行かないとカードを取り返せないぞ。
 なんでうちの両親はモンゴルに旅立ってるんだよ(#^ω^)ビキビキ」

お兄ちゃんは、前話で再起不能なるまで
作者を殴っておけばよかったと言ってます。
ほんとですよ。郵便貯金で43万もあるなんて私も知らなかった(゚д゚)!

そんな裏設定あるんだったら早く教えてよね!!

「なあ美雪よ。いくら持ってるのかそろそろ教えないか(-_-)」

「お兄ちゃん。どうしても知りたいの?(´ω`)」

「じれったいわ。早く答えてあげなさいよ、
 このブラコン!! ( `ー´)ノ あっ…しまった」

私は猛ダッシュで逃げる瞳さんを追いかけましたが、
簡単には捕まりません。なんてすばしっこさ。
左右のステップの踏み方が常人と違う。

ジョギングが趣味なだけに10代並みの運動神経の良さです。
そして無駄な肌の張り、美しさ。明らかに若い。
運動してるからこいつの美貌に磨きがかかるのか。

「あー。もうそういのいいから、早く教えてくれよ」

私は白状することにしました。

お父さんから生前贈与された米国株式、国債、現金USドルを
合わせて時価評価額が日本円換算で 8700万円 
お母さんから渡された生活費が 残り370万

「なんだってええええ!? 俺の妹はこんなに持ってたのかよ!!
 いや……うん(・∀・)ええっ? この株ってマジで美雪が持ってるのか!?
 まじかよ。生活費とあわせて総額で9000万を超えてるのか!?」

こんなに減ってたんだ……時価評価額。

賢人「減ってるだと?」
私「うん。前見た時は証券口座の総額は9100万だった」
賢人「あーなるほど。為替と株安のコンボか。昨日から円高だな」

さすがお兄ちゃんは話が早い。
トランプちゃんがメキシコからの移民を食い止めるために
輸入品の関税の引き上げを発表したからなのです(現実世界で)

私「お母さんから渡された700万の現金もずいぶん減ったよ」
賢人「俺の給料が少ないからな……迷惑かけてすまん」

悪いのは政府と企業だよ。大人の給料が時給210円で
消費税率34%とかクソゲーすぎて笑えない!!
私がどんだけ貯金を切り崩したと思ってるのよ。

そろそろ誰か本気で革命とか起こしてくれないな!!

このままだとお父さんから贈与された米国株を
現金化しないといけなくなるけど、
最近は円高傾向なんだよぉおお!! <`〜´>

瞳「お金をたくさん持っててうらやましいわ。
  上の調査結果の平均よりはるかに上じゃない。
  まさにセレブね(*^▽^*)」

私「あの、すみません。
  やっぱり瞳さんに強烈なビンタをしてもいいですか?」

瞳「ひぃ。真顔になった!! てかなんで (。´・ω・)!!?
  なんで私を殴るの!? 私失言してないわよね!!
  素直に二人のことを祝福したじゃない!! ( TДT)」

私「冷静に考えたらお兄ちゃんの給料が安いのは
  瞳さんのお父さんが原因じゃないですか。
  連帯責任として瞳さんでストレス解消をしようかなって」

瞳「賢人君!! (≧∇≦) 助けてええええええ!!」

賢人「まかせろー(#^ω^)」

そして伝説へ…

---------------------------------------------------------

(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)
  (*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)♪♪♪

   ☆〜〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜〜〜☆彡

そして現実へ…

※ヒトミの一人称

一体、何起きたのでしょう。

賢人君はなぜか私を抱きしめてくれました。
(●´Д`)〇'ω`○)
あ、暖かい……。男性の体温を感じたのは、
ペンタックのトイレで抱き合った時以来かしら。

彼の腕の中に納まっていると、
この世の全ての世界から守られている気がする。
だって美雪が襲ってこないんだもの。

「ヒトミ。どうしても君に……伝えたいことがあるんだ」

ドキっ…(≧∇≦)まさか…

「俺は、君のことを愛してる」

(≧∇≦) キュン
(≧∇≦) キュン
(≧∇≦) 胸キュン★

まさかの……愛の告白!! (*´ω`) フワフワ(*^▽^*)
てかどうしてこのタイミングで?

バシイイイン

お兄ちゃんの馬鹿ッ!!

美雪さんが少女漫画っぽいセリフを吐いた後、
お店を出て行きました。
お兄ちゃんの顔に赤いアザができています。

よく分からない展開だけど邪魔者が消えてほっとしました。
ホットペッパー君。はま寿司。
美雪さんはあと10話くらい主演しなくていいですよ。

「俺の大好きな瞳。大切な話があるから聞いてくれ」

ドキッ!(^^)!

「この小説を読み返したんだが、致命的な誤字を発見した」

あれえええ。致命的な……誤字ですって!?(;゚Д゚) 
時間の五時? 5児の親? ゴジラ襲来!?
私は新世紀エヴァンゲリオンの放送世代!!
  

⇒初期設定では美雪は大学三年生の21歳

なのに本編では19歳として繰り返し描写されてる。

し、しまったあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁあぁああ(*ノωノ)(/ω\)(〃ノωノ)
あばばばばっばばばばっばふぁklはlkfじゃkslfじゃkslfさ

「普通に考えたらおかしいよな。
 美雪は大学3年生なのに19歳ってどういうことだよ。
 美雪が飛び級で高校を
 卒業してない限りあり得ない設定だぞ」

穴があったら入りたい!!(/ω\)

「あと19歳ってことは未成年。
 成人じゃないと証券口座は開けないはずだぞ。
 ジュニアNISAもあるにはあるけどな……」

おっしゃる通りでございます!!

「ごめんなさい賢人君!! 
 急用ができたので今日は帰らせてもらいますね!! (´Д⊂ヽ)」

「待ってよ」

私の腕をがっしりつかまれました。
男の人の手って、大きいし暖かい。

彼の真剣な顔に、私のムネの鼓動はドキドキ (&#8904;&#9677;>&#9697;<&#9677;) してヤバい。

「俺は君にまだ正式な返事をしてなかったはずだ」

返事……?

まさか、例のあれれですか。
あれ、そう、あれです。えーっと、
賢人君の2兆円の借金が明らかになった時です。

私は彼に婚約を迫りましたが、軽く断られました。
あの時のはノーカンで、
これから改めて返事をしたいのとのこと。

つつつつ、つまり、もう答えは決まってますよね(*´ε`*)

「俺は時給210円だ。若いし頼りない。
 まだまだ君の伴侶になるのは力不足なのは分かってる。
 だけど君を愛する気持ちに嘘偽りはない。
 心から愛している。どうか俺と結婚してくれ瞳」

(≧∇≦) (≧∇≦) (≧∇≦)キャー!!

こんな熱烈な告白をされるなんてドラマみたい°&#726;&#10023;&#9693;(&#8304;&#9663;&#8304;)&#9692;&#10023;&#726;°
お給料なんて気にしないで。私も薄給なんだから変わらないよぉ (^◇^)

こういう時なら私はお父さんに泣いて頼んで
結納金を払ってもらうからね!!
美雪さんに調べてもらったら会社の連結決算で
剰余金が1.5兆もあるそうだから、3億円くらいもらおうかな!!

※まさにフィクションです。

坂上瞳、ついに32年の独身人生に終止符を打つ時が来ました。
私は光の速さで承諾しようとしたら。

「(>_<) いたっ」

何者かによって突き飛ばされてしまいました。

ギャー ナンダー パリーン ふわー

隣の席に座ってるおじさんたちに突っ込んでしまいました。

「ふざけるなよ。死んでくれ。死んでくれよ坂上瞳!!」

み★ゆ★き★さん……。人生最高の瞬間をよくも邪魔してくれたわね。
いつ戻って来たのよ。このお邪魔虫が!!!!!!!!(; ・`д・´)

美雪さんは帰ったふりをして店の外の窓ごしに
私たちの様子をうかがっていたようです。
ストーカーかい!!Σ(゚Д゚)

「おいおい美雪。お店の人に迷惑かけちゃダメだろ」
「うるさい!!」
「お…おまえ」

「お兄ちゃん、バカじゃないの!!
 こんな女と結婚したってうまくいくわけないよ。
 世間知らずでお金のことなんて何も分かってないんだから!!」

「こんな女とは何だ。おまえは年下のくせに口が悪過ぎるぞ!!
 瞳さんは質素倹約を心掛けてるし、
 性格も優しくて素敵じゃないか。あと顔も美人だ」

顔って…

「ほらでた。顔!! 女は顔か!!結局は顔でしょ!! 
 おにいは顔が良ければ誰でもいいんだ!!」

「ち、違うんだ」

「32の女なんておばさんだよ。子供も産めないかもしれない。
 生んでも障害児だったらどうするの? 
 ねえ、そこまで考えたとあるの?」

「いや俺は別に子供が欲しいわけじゃないよ。
  ヒトミさんと一緒に夫婦としてやっていければ」

「分かった!! お金が目的だ!!
 瞳のパパと仲良くすれば会社も首にならない!!」

「いい加減にしないか!! お金とか親の地位とか
 そんなくだらない理由で瞳を選んだわけじゃない!!
 俺は瞳を愛してる!!」

「愛してる…?」

「おう。悪いか。愛してるんだ!!」

「この、うそつきぃいいいいい!!」

「うおっ」

賢人君は腰を抜かしました。
それほど美雪さんの豹変ぶりはすごかった。

「私のことをこの世で一番愛してるって言った!!
 確かに言った!!
 坂上瞳のことは他人だと思ってるって言ったじゃん!!」

「あ……」

そのような事実は一切ござい……
7話くらい前の話を読み返すと、確かに言っちゃってます。
しかも大学の中で……

「あれは作者の命令で仕方なく言ったことだろ」
「仕方なく…?」
「あ、別にお前のことが嫌いなわけじゃ…」

賢人君は火に油を注いだようです。

美雪さんの荒れは最高潮に達しました。

賢人君の胸を太鼓の達人の要領で
どんどん叩き(゜-゜) 泣きわめく。

「おにいちゃんの馬鹿ぁぁぁぁぁぁ (ノД`)・゜・。
 ぐすっ……私がどれだけお兄ちゃんのことを
 思って家計を管理してきたか……えぐっ ( ;∀;)
 知らないからそんなことが言えるのよぉぉおおおお!!」

「美雪。分かったよ。みんな見てるから、な?
 話ならあとで聞くから…」

「やだやだ。こんな現実認めるものかっ( ;∀;)
 みんな死んじゃえ!! おにいも坂上も
 車にでも轢かれて死んじゃえばいいんだぁああ!!」 

「ごめんな。おまえを傷つけるつもりはないんだ。
 美雪が俺のためを思って毎日お弁当を作って
 くれたのも感謝してるよ」

「本当に…(ノД`)・゜・。 私のことを思ってるなら……
 そこの女と二度と会わないって約束してよぉおお (´Д⊂ヽ」

「無理言うなよ。さっき結ばれたばかりなんだぞ。
 美雪も瞳のことお姉さんって呼んでたじゃないか」

「今はだいっ嫌いだよぉおお!!(;O;)
 なんでそいつは私たちの前に現れたの!! 
 邪魔、邪魔。邪魔!! 邪魔なの!! 今すぐ消えて!!(>_<)」

「落ち着け。今のお前は気が立ってるんだ」

「うるさい、うるさい!!」

これ、なんて小姑?
お兄さんの結婚を全力で阻止する妹。
よく訓練されたブラコンだとは思っていましたが、これほどとは (-。-)
そろそろ本気でウザくなってきました。

所詮、私と美雪さんはわかりえない存在。

私は何があってもチャンスを逃すつもりはない。
絶対に賢人君と結婚してやるわ。
こんな運命のめぐりあわせは二度とないと思うから。

「このぉ……(´・ω・`)」

私はスキだらけの美雪さんをジャイアントスイングしました。
気合を入れたのでかなりの威力があるはず。

「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!?」

美雪さんは喫茶店の壁を突き破り、群馬県の方角へ吹き飛びました。
群馬は埼玉の隣なのです。ここからだと距離にして210キロはあるでしょう。
お邪魔虫が消えてせいせいしました。

「そのお邪魔虫は俺の妹なんだけど……」

「ええ!! もちろん分かってるわ!!
 あとで探しに行きましょう!! その前に。ね?」

(*´ε`*)チュ (●´Д`)ε`○) (^ε^)-☆Chu! (・´з`・)

顔文字だとキモいけど、私たちは熱いキスを交わしました。
これが婚約の証です。

はい。良い展開です。少女漫画なら物語は終わりのはず(完)


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