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作品名:令和10年。財政破綻と強制労働と若い兄妹の絆の物語 作者:なおちー

第19回   こんばんわ。またしても私
※坂上瞳の提供でお送りします。

今まで誤字脱字が多すぎたので
推敲に時間をかけながらの投稿です。
それでもミスが減りませんでした。すみません。

「ひ、ひとみかい? わざわざパパに会いに来てくれたんだね。
 あぁ。夢じゃないんだよね。ヒトミ。ひとみぃいい!!」

私達はお父さんの会社、ペンタックの本社に乗り込むことに成功しました。
どうやって乗り込んだかはよく分かりません。
ペンタック本社は建物でなく、なぜか軍艦でした。
より具体的に言うと空母でした。

福岡の博多湾に浮かんでいる空母です。
なぜ会社が空母を保有してるのでしょうか。
ブラック企業なので普通の建物だと
会社を辞めた人に燃やされる恐れがあるから、だそうです。


私と美雪さんはメインブリッジの奥にある、
作戦ルール?的なところでパパと会っています。

美雪さんはもの珍しそうに艦内の設備を見渡しています。

「瞳に最後に会ったのは三年も前だよ!!
 あの時の瞳は29歳だったか。今でも余裕で
 20代で通じるほどの肌の張り、髪の毛の艶!!
 ああ、私の娘はやはり世界一可愛い!!」

パパが私にハグしてきます。
赤の他人だったらセクハラで通報したいところですが、
パパですからね。我慢しましょう。

問題はこの作戦ルーム(会議室?)には他の役員さん達も
勢揃いしていることです。

パパは50代の前半ですが、他の役員さん達は60歳代の方とお見受けします。
すごい貫禄と威圧感。重役用の椅子に座り、長い会議室用のテーブルに
並ぶ姿が、空母と同じくらいのプレッシャーを私に与えます。

「しゃ、社長閣下のご息女様でございますか……」
「な、なるほど。噂にたがわぬ美しさ……」
「私はてっきり芸能人の方が来訪したのかとばかり……」

みんなパパに気を使ってお世辞を言ってます。
私は女子高生と比べたら、おばさんの自覚さえあるんだけど。
容姿を褒めるんだったら私より美雪さんの方でしょ。
美雪さんは性格はアレだけどスタイルもまあまあだし、
顔はすっごく綺麗よ。

「うむうむ。そうだろう君達。どうだ諸君ら。堅苦しい会議ばかりで
 疲れているだろう。私の娘の写真でも見ながらリラックスしたまえ」

パパは、プロジェクターを起動した。
壁に映し出された大きな画面に私の幼稚園のお遊戯の時の
写真が映し出されていきます。もうね。
この羞恥プレイに名前とか付けたほうが良いのかしら?

パパは大切にとっておいたと言う、USBメモリを得意げにPCに
接続し、私の成長記録の写真およそ3万点をみんなに見せると言ってる。
3万枚もあるの……?

「これはすごい!! 幼少の頃から美貌を予感させる!!」
「本田望結ちゃんと、うりふたつ!! もはやそれ以上の美しさ!!」
「これほどのかわいらしさでは、子役のオファーが殺到したことでしょうな!!」

ワイングラスを傾けながら、小さな拍手さえ起きる。
中には嘘じゃなくて本当に私にほれ込んだ人もいるみたいで、
ハゲでメガネをした、すごい貫禄を感じさせるおじさんが席を立ち、

「ヒトミお嬢様。もし失礼でなければ、写真を一緒に取ってくださらないか」
「は、はい。喜んで」

と言うしかありません。だってこのおじさん、怖いんだもの。

後で知ったことなんだけど、このおじさんがペンタックの
ナンバー2。あだ名は金 永南(キム・ヨンナム)

スマホで検索するとこの人にそっくり。
っていうか本人でしょ!!

金 永南(キム・ヨンナム)

2019年4月まで朝鮮労働党・中央委員会・政治局・常務委員を務めたほか
最高人民会議・常任委員会委員長を20年にわたって務めた。
党内序列は最高で第2位であった。 たぶんすでに処刑された。

「わが祖国にもあなたに匹敵するほどの美女は
 そう見当たらないことでしょう」

「は、はぁ……光栄ですわ」

おかしいのはヨンナムさんだけじゃない。

他の役員さん達もよく見ると日本人の顔をしてない。
なんとここは、ソ連人など共産主義者の集会場だった。

またしても出ました。キーワード「共産主義」
ほんと共産主義好きですよね!!
うちのパパの会社役員を共産主義にする意味はあったのかしら!?

他の役員の顔は明らかにロシヤ系やグルジア系白人で、

「イワン・コーネフ」
「ゲオルギー・ジューコフ」
「ラブレンチー・ベリヤ」
「コノスタンチン・ロコソフスキー」

のそっくりさんが勢ぞろいしています。
いいえ。どう見ても本人です。本当にありがとうございました。

興味のある人は画像検索をしてみてください。
全盛期のソ連邦の閣僚や元帥ですよ!!
その辺にいる日本人のおじさんとは怖さが全然違うの!!
まさに住んでいる世界が違うわ!!

これほどの大物を相手にして震えないほうがおかしいわ!!
ねえ美雪さん!!

「えっ? あ、そーだね( 一一)」

あれー(;´Д`) どうでも良さそうな反応だったけど。

「私はお兄ちゃんの借金について直談判をしに来ただけだから」

まあそれは分かっていたけど。え? 直談判ってパパに?

「他に誰がいるのよ」

美雪さんは、久しぶりの娘との再会で
浮かれているパパに空気も読まずに
話しかけました。勇気あるわね。

美雪「Отец Хитоми. Здравствуй,
    здравствуйте
   Я Миюки из друга Хитоми.」

瞳「え!?」

パパ「Вы Миюки-сан!?
    Это вы добавили
    избиения Миюки!!」

美雪「Военные самолеты 20000 самолетов в
   скором времени Мы нападем здесь.
   Пожалуйста, скажи мне,
   чтобы я задохнела долг перед ним.」

パパ「シトぉ!? ダイチェムネェ パジャールスタ!!」

※ロシア語

ちょっと待ってくれない。
ちょっと二人が何を話してるのか、言語的なレベルで分からないんですけど。

「大変なことになったぞ瞳。
  美雪さんが指示すれば軍用機2万機が
  ここを空爆するらしいぞ!!」

あれ? 違和感がある。美雪さんが用意した戦力って陸上戦力だけのはず。

「しかも美雪ちゃんは瞳の親友だと言い張ってるぞ!!
 本当なのかい? ここまで仲良く新幹線で来たこと
 からも親しげな感じはするが……」

「たまに腹パンされることもあるけど、仲悪くはないのかも。
 今日は車内の殺伐とした雰囲気で経済学のおしゃべりをしたわ」

美雪さんは、私のことを食べちゃいたくらいに愛してると言い、
パパを困惑させました。まだその設定続いていたの。

パパは、メインブリッジに立って空を見上げた。
そしたら空一面を埋め尽くすほどの航空戦力が集まっている。
対艦ミサイルを満載した戦闘爆撃機の群れ。まさに絶体絶命だった。

パパはまた作戦ルームに戻って来た。
そして衣を引き裂きながら絶叫し、遺憾ながら
賢人君に掛けた借金をチャラにすると言った。

すると嘘のように空に展開していた2万機の軍用機は
どこかへ去って行きました。これにて一件落着(*´▽`*)

妹の兄へ対する愛の力が、2兆円の借金を消し去ったのです。
なんて起承転結もない適当な物語。

めんどくさいから、これで終わりで良いわね ^^♪

        令和十年、長いので以下略。終わり。

あー疲れた。
今夜は美雪ちゃんと飲みに行こうかな♪

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※まだ終わってません

私「え?」

厳密には物語は終わったようなものですが、
後日談的なものがあります。


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