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作品名:ノリスケおじさんがソ連のスパイ!? 作者:なおちー

第3回   タラ。俺は本気だぞ
あの事件から八年が経過した。

磯野カツオ19歳。大学一年生 名前を書けば受かる程度の底辺校である。
磯野ワカメ17歳 高校二年生 中高一期の女子高である

二人は事件のことなどとっくに忘れ、学園生活を謳歌していた。
カツオはテニスサークルに入って先輩や仲間たちと
飲んだり騒いだり、授業をサボったりといわゆる
やりたい放題やっていた。(と世間に思わせていた)

ワカメは髪を伸ばし、美しい少女に成長していた。
黒髪が似合う清楚な子だった。
女子ばかりの環境なので異性との出会いに乏しく、
共学に入らなかったことを後悔していた。

そして……。

「ちっ。タバコがもう切れちまった」

フグ田タラオ。11歳。小学5年生。
優れた頭脳を持つ彼は同級生らを圧倒した。

今通っている学習塾では、中学生達と同じクラスにいた。
しかも一番難度の高いクラスである。

一方、口の悪さ、態度のでかさでも他を圧倒していた。

「おうワカメ。ちょっとタバコ買いにひとっ走りしてこい」

「ばっかじゃないの。自分で行きなさいよこの不良が」

カツオは大学生活を始めてから一人暮らしである。
ワカメは子供部屋でタラと一緒に過ごしていた。

「カツオの野郎がいねえと、
 この部屋もずいぶん広く感じるものだな」

「そうね。あんたがいなければもっと広くなるんだけど」

「んだとこら。他に部屋がねえんだからしょうがねえだろが」

「その口調治らないの? 攻撃的すぎてムカつくんだけど」

「俺は学校の先生に対しても同じ口調だぞ。
 ちなみにこんな性格だから
 友達は今まで1人も出来たことねえ」

「え……ちょっとドン引きするわ。
 友達いないのによく学校に通えるね」

遠慮がちにふすまが開かれ、
イクラが入って来た。波野イクラ。9歳である。
往来を歩けば注目されるほどの美少年に成長した。

「タラさん。ワカメ姉さん。
 お邪魔じゃなかったら少しお話したいことが」

イクラはあれから磯野家で育てられた。
旦那の死後、精神科に入院したタエ子との生活を
望まなかったのだ。たくさんの家族に囲まれて
愛情いっぱいに育てられたので理知的で優しい子になった。

「ノリスケの残した文章だと?」

「はい。先日父の実家から驚くべき資料が送られてきました。
 僕のおじいさんが何年もかけてお父さんのやっていた
 スパイ活動の詳細をつかむことに成功したんです」

「なにぃ……」

タラは真剣に資料に目を通した。露語で書かれた指令書を
イクラが日本語に翻訳したものだ。
いわゆるスパイ活動の心構えなどが書いてあった。

・我々に必要なのは過去を知ることではない。
 古いデータは削除する。ターゲットの次の行動を予想すること

・ターゲットに近づくために贈り物を与え、信用させること。
 できるだけ高価なものを。遠慮されても強引に渡す

・人を殺すことに躊躇してはいけない。
 身近にあるどんなものでも簡単に凶器となりうる。
 頭を使って有効に活用すること

・日本国はソ連の国家安全保障上、極東方面の重大な脅威である。
 日本列島は日米軍の空海戦力の発信基地としての役割を担っている。
 日本列島が地政学的にソ連の海洋進出を阻止している

・日本は島国であり軍事的に滅ぼすのが困難な国である。
 よって共産化を促し、内部からソ連の一部へと
 取り込むのが得策である。

・日本国を内部から破壊することができれば、
 極東における赤化計画は大いに推進する。

・日本人は新聞を好む人種である。
 紙面やネット問わず、あらゆる方向で世論の誘導を行うこと。

ノリスケは、表向きは朝日新聞の記者だった。
部下に命じてわざと誤った統計を書かせたり、
共産主義国への肯定的な記事、在日を中心と
した日本の自虐史観の記事を掲載していた。

日本全国で停電を発生させるための電力インフラの破壊計画など、
具体的なテロ計画も多数記載されていた。ノリスケの協力者
だと思われる人物の候補は、日本内部だけで100を下らなかった。

そのほとんどが信じられないことに日本人の共産主義者であり。
みな報酬目当て、つまり打算で成り立つ関係で会った。

「僕が1歳の時が一番貧乏だったそうです。
 その理由はお父さんが政府の偉い人達に
 わいろを払って近づいていたからなんですね」

「具体的にどれくらいの額なんだ?」

「ターゲットの奥方にプレゼントするダイヤモンドだけで、
 ざっと200万とか」

「おおっ。すげえな」

「他には高級ホテルの宿泊券とか、陶器や絵画とかありますね。
 どれも100万単位の品ばっかりですよ。
 男性よりも女性を喜ばせる物ばかりです」

「どおりでノリスケの野郎が借金していたわけだな。
 朝日新聞とスパイの給料だけじゃ足りなくなるわな」

タラは見終わった資料の束を、ワカメに手渡した。

「イクラちゃんのお父さんは悪い人だったけど、
 すごく頭のいい人だったね。
 その能力を日本のために
 なることに使えれば良かったの」

「本当にそう思いますよ」

自嘲気味に笑うイクラに対し、タラとワカメは言葉を
かけてあげられなかった。実の父がスパイとして
銃殺刑になった辛さなど彼らには想像もできない。

いっそあれがノリスケの顔をした別人だったら。
ワカメはそう思わない日はなかった。

ワカメもタラと同じようにノリスケ本人でなく
共産主義という思想を恨むようになっていた。

カツオを含めた子供たち四人組は、
反共産主義という点で完全に一致していた(はずだった)

日々大学生活で遊び惚けているカツオが久しぶりに
磯野家に帰って来たのは、その数日後の夜であった。

「ノリスケおじさんは生きているぞ」

カツオはチャラ男になってしまい、
髪型は金髪の無造作ヘアである。

「お兄ちゃん。悪い冗談はやめて」

小学生時代のように子供部屋にみんなで集まっていた。

「冗談じゃないさ。俺は馬鹿けど、情報収集だけは
 得意なんだ。ノリスケおじさんは死んでない。
 今はニュージーランドの牧草地帯で移民の振りを
 して暮らしているそうだ」

「まるで夢みたいな話をするのね。 
 だったら銃殺されたのは誰だったのよ」

「あれは影武者だよ」

ワカメは失笑した。DNA鑑定でもノリスケ本人の死は
確認されているし、ソ連政府まで認めているというのに。

「カツオよぉ。ワカメの言う通りだぞ。
 つまんねえ冗談言うのはやめろよ」

「タラ。俺は本気だぞ。
 冗談を言っているように見えるのか?」

「おめえの面だと何言っても
 ふざけてるようにしか見えねえんだよ」

「相変わらず口の悪い奴だな。
 俺じゃなかったら、たぶんぶんなぐってるぞ。
 つか真面目に殴っていいか?」

「おっ、やる気か? いいぜ。かかってこいよ。おら」

タラが中指を立てて威嚇したので、ワカメが後ろから
扇子で一撃を加えた。タラが痛そうに後頭部を抑えながら、

「てめえ。なにしやがる」

「あんたのせいで話が進まないでしょ。
 お兄ちゃん。話を続けて」

カツオは頷き、また真剣な顔で語り始めた。

「ノリスケおじさんが死刑になる直前にアナゴさんが
 逮捕されたのを覚えているか?」

言われてみれば、そんなことがあったかもとワカメは言った。
タラも同じ反応を示した。実父のマスオが果てしないほどの
衝撃を受けていて、一週間ほど出勤不可能になってしまった。

「日本の裁判所、いや、この場合は収容所と言うべきか。
 収容所はノリスケおじさんの代わりに
 アナゴさんを処刑することにした」

「どうして代わりにアナゴさんを?」とワカメ。

「ノリスケおじさんが逮捕されてから裁判が行われている間、
 ソ連領のカムチャッカ半島に大量の中距離弾道ミサイルが
 運ばれていた。ウラジオストクの潜水艦隊も
 演習を繰り返すようになり、にわかに極東の軍事情勢は悪化した」

※カムチャッカ半島とは何か?
 北海道の北東のさらに先にある、大きな半島である。
 シベリアの右の端と覚えても良い。
 ソ連海軍やミサイル基地などがあった。

※ウラジオストクは中国の沿岸部にある港である。
 こちらも巨大な海軍基地がある。

「ソ連は日本の国土の37倍(←適当)を誇る超大国だ。
 日本国政府はノリスケさんを銃殺することでソ連を
 刺激することを恐れた」

「それでアナゴの旦那をスケープゴートにしたってわけかい?」

「そうだ。タラオ」

カツオは、口の悪いタラオがなぜアナゴさんを旦那と
呼ぶのか気になったが、今はそれどころではない。

「しかしよぉ」

タラオが新しい煙草を口にくわえ、ライターで火をつける。

「ノリスケがくたばったのはソ連政府も正式に
 認めていたじゃねえかよ。
 野郎はソ連邦英雄勲章まで受賞したんだぞ」

「ソ連政府もそうしたかったんだろうな」

「どーゆー意味だ?」

「国家保安委員会の規則では敵国で捕らえられたスパイは
 速やかに自殺することになっている。仮に釈放されて
 帰国しても銃殺刑にする決まりだ。一度でも敵に捕まったら
 機密情報を漏らしている恐れがあるからね」

「つまり」

ワカメが身を乗り出す。

「ノリスケおじさんが日本で死んだことにすれば
 ソ連には都合が良かったってことなのね?」

「そうだ」

「その説明じゃまだ納得できねえな」

タラオが大きく息を吐き、煙を宙にまき散らした。

「おめえの話しぶりだと日ソの外交取引で
 ノリスケの身柄を引き渡したことになるんだろうが、
 野郎がソ連で銃殺刑にならねえのかい?」

「脱走した」

「あん?」

「おじさんはモスクワから列車に乗って
 シベリアに脱走し、八年間も行方をくらましている」

「な……にぃ……」

タラオの口から煙草がこぼれ落ちた。
火事になったら大変と、ワカメが急いで吸い殻の中に入れた。
ついでにタラオの態度がムカつくので蹴りを入れた。

「ぐほ。てめえはさっきからよぉ……」

「ぷっ」

イクラが楽しそうに笑う。はっきり言ってタラを
味方する人間はここにはいなかった。
カツオは彼らのやり取りには関心を持たず、説明を続けた。

「およそ八年間の間、ノリスケおじさんはソ連の
 内務人民委員部から逮捕状が出されている。
 もちろん世界的には死んだことになっている人だから
 表沙汰にはできない。ちなみに懸賞金もかけられている」

いったいいくらなの?とワカメが訊くと、カツオは

「2000万」

と答えた。ワカメら子供組は
ひっくり返りそうになるほどの衝撃を受けた。

ノリスケ一人にそれだけの額の賞金がかけられていることに
まず驚くが、八年間もソ連の追撃を逃れて生き延びているのもすごい。

ソ連のスパイの追跡能力の高さは世界でよく知られている。
昭和の頃は、およそ火星や木星まで逃げ切るほどの
力がなければ、遅くとも一年以内に抹殺されるとしていた。

「ノリスケおじさんは強い」

とカツオは言う。

「おじさんはオーストリア、ニュージーランド、シンガポールなど
 英語圏の国を転々としていた。何度も保安委員会の殺し屋に
 襲われたけど、そのたびに撃退した」

高度な訓練を受けたスパイでさえ、ノリスケを始末できなかった。
ノリスケはソ連時代にマーシャルアーツなどの格闘技を
習得しており、戦闘力が高いことで知られていた。

それにしても、とイクラは思った。
いつ刺客に殺されるか分からない環境で
八年間過ごすのはどんな気持ちなのだろうと。

そして会いたいという気持ちもある。
死んだと思われてた、国際犯罪者の父…。

「カツオさん。僕のお父さんは確かに生きているんですね?
 僕はカツオさんの言うことを信じていいんですね?」

カツオは力強く頷いた。

「まだ聞きたいことがある。
 重要なことだからイエスかノーで答えろ」

今度はタラだ。

「カツオ。てめえはスパイだな?」

その自信に満ちた一言に、ワカメとイクラは顔色を失った。
カツオは平然とした顔で、どうしてそう思うのかと問うた。

「第一に、外交に詳しすぎる。
 てめえの話したノリスケの身柄引き渡しの件は、
 日ソの秘密条約に関することだろうが。
 一介の大学生ごときが知っているレベルの情報じゃねえ。

 それに現在のノリスケの所在から懸賞金の額まで
 具体的に知ってやがる。何らかの方法で国際一級レベルの
 機密を手に入れたしか思えねえ」

「や、やめてよタラちゃん!!」

ワカメはタラの肩を激しく揺さぶった。

「タラはお兄ちゃんがどこかの国のスパイだって言いたいの!?」

「現にこいつの情報収集能力は異常だろうが。
 それに説明する時の目つきも
 日本のゆとりとは次元が違う。
 独り暮らしを始めてから
 カツオは明らかに人が変わった」

「ふふふふ」

カツオは不敵な笑みを浮かべるのだった。
感情を押し殺したような笑い方に一同が恐怖を覚えた。

「カ、カツオさん、あなたの正体はいったい」

「いいんだよイクラ君。いずれ僕の正体を
 君たちの前で明かそうと思っていた」

カツオは一枚の手帳を見せてくれた。
それにはロシア語と日本語でこう書かれていた。

ヴィンペル部隊 

ソビエト保安委員会の特殊部隊である。
KGB第1総局(対外諜報)「S」局(非合法諜報)の
下に位置し、偵察、破壊工作を担当している。

ヴィンペル隊員は、施設の奪取及び破壊工作をするために、
原子力発電所や軍事工場に派遣されるのだ。

ヴィンペル隊員は、80年代までに下記の紛争地域に
派遣され、例外なく任務に成功した。

バクー、エレバン、ナヒチェヴァン、カラバフ、
アブハジア、沿ドニエストル、チェチェン、モスクワ

「おにい、ちゃん……」

カツオは目にも止まらない速さでワカメの背後に回り込み、
あざやかな手刀を首に放ち、気絶させたのだった。
ワカメがなんとか絞り出せたのは、上のセリフだけだった。

「ごめんね。イクラちゃん」

「ぐほ」

カツオの拳は、イクラの内臓まで圧迫するレベルで
お腹にめり込んでいた。
イクラは白目になり、うつぶせに倒れこんだ

「待ちな」

タラオがタバコを捨てて立ち上がり、こう言った。

「次は俺が遊んでやる」

カツオは姿勢を低くし、タラに突っ込んだ。

「おせえ!!」

カツオの体が宙を舞う。

何が起きたのか。瞬時には理解できないほど、
タラオの反撃は見事だった。

タラオはカツオのボディブローをかわすと同時に
腕をつかんだ。そのまま一本背負いを繰り出したのだ。

カツオは無言で起き上がり、首をコキコキと鳴らした。

「褒めてやるよ。俺の先制攻撃を防げた日本人は、
 たぶんおまえが初めてだ」

「そうかい、それは光栄なことだが、
 長々とおしゃべりしてる暇はねえぞ?」

タラオはポケットに隠していたナイフを取り出した。
バタフライナイフである。手慣れた動作で逆手に
構えると、今度はカツオの首を目がけて攻撃を繰り出した。

第一撃目は斜めに振り下ろされた。
カツオは余裕でかわしたのだが、

「甘いんだよ!!」

ナイフはもう一本あったのだ。
タラの第二撃目は、突く動作をしてきた。

一撃目とは別の腕から繰り出された攻撃だったので、
カツオの反応が遅れてしまった。

「いって」

ナイフはカツオのわき腹をかすめた。
思ったよりも傷口が深く、血がボタボタと畳に零れ落ちる。
変えたばかりの畳が台無しである。

「おまえのせいで母さんに怒られちゃうじゃないか」

「そんなこと、今はどうでもいいだろうが!!」

タラオは両手に持ったナイフでカツオに襲い掛かるのだが、
ここで異変に気付いたのだった。

ナイフの切っ先がなくなっていた。
タラが持っているのは握り手の部分だけであり、
その先にあったはずの刃がすっかり消えてしまっていた。

「肉を切らせて骨を立つって言葉はソ連にもあるんだよ。
 お前が探しているのはこれだろう?」

カツオは人差し指と中指の間に二枚の刃を挟んでいた。
いったい、いつ抜き取ったのか。そもそも死闘の最中に
ナイフの先だけ抜くなど常人には到底不可能である。

カツオは刃を抜き取るためにわざと
攻撃を受けたのだと考えることもできる。

片方の刃は自分の血で濡れているというのに、
平然としているのがタラには恐ろしかった。

タラは、明らかな実力の差を感じてしまい、委縮した。

「カツオおにーちゃん。
 喧嘩は良くないので停戦しましょうですぅ」

幼かった時を思わせる口調には、哀愁すら感じさせる。
だがタラの目の前にいるのは、ソ連で過酷な訓練課程を
終了した、日系ソビエト人の磯野カツオである。

「黙れ」

と言い、タラオの胸に掌打を放った。

いわゆるジャンケンパーを相手の体に叩きつける技である。
グーで殴るよりも内臓に対する圧迫が高まる上級技なのだ。

「かは」

タラオは磯野家の壁を突き破り、伊早坂先生の家のあたりまで
吹き飛ぶほどの重傷を負うのだった。

「いったい何の騒ぎだい!?」

マスオさんが駆けて来た。
そういえば今日は休みの日だったかとカツオは思った。

「びゃあ゛ぁ゛゛ぁうまひぃ゛ぃぃ゛ぃ゛。
 ワカメちゃんとイクラちゃんが気絶してるじゃないかあ!!
 サ、サザエー!!」

姉さんに知られる前にと、
カツオはマスオさんの腕を強く握って言った。

「マスオお兄さん。僕はしばらく外国に行ってくる」

「へ? 外国ぅ!? 留学でもするのかい?」

「2週間ばかりニュージーランドに滞在する。
 そこで僕の本来の任務を果たすつもりだ。
 詳しいことは、あとでワカメとタラから聞いてくれ」

マスオが意識を保てたのはそこまでだった。
カツオの手刀を首に放たれ、マスオは死んだように気絶したのだ。

カツオはフグ田家の夫婦の寝室に入った。
タンスの中から預金通帳とキャッシュカードを拝借し、
ニュージーランド行きの資金とした。

タンスの中には書置きを残していった。

『第一総局の命令でノリスケおじさんを抹殺してくる。
 借りたお金はあとで倍の額を送金する。さようなら』


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